音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

(Digital Performer)DP11.2にてステレオファイルのモノラルバウンスとデータの扱いを考える

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これは私も実はよくわかっていなかったので、ご質問いただいて色々考えたまとめです。

こんなステレオデータに、みんな大好きPAN CAKEを挿して左右にグルングルン振った2mixを作ったとします。

 

例えばこのステレオファイルをモノラルデータでバウンスしたい時は、

またはAIFFディインターリーヴド。

3.5db減衰は、左チャンネルと右チャンネルが一緒になってモノラルになるので、音が大きくなって割れちゃうから3.5db下げておけばミックス用にも安心なモノラルファイルができる、からですね(Panの法則)。減衰無しでやると割れる場合もあるのでボリュームのおっきいステレオファイルをモノラルバウンスする時はご注意ください。

 

BroadcastとAIFF同じなんじゃないの?とおっしゃるかもしれませんが、規定されたフォーマットが違うので全く違う音になることもありますので、トラックに並べて、ドライさ、厚み、位相感などご確認の上で扱いやすい方をご利用ください。

 

これは簡単ですね。

 

ややこしいのは、このステレオデータをLとRのモノラルデータにバウンスする時です。

例えば、こうですね。

Broadcast Wave (またはAIFF等)ディインターリーヴドファイルでチャンネルは「ステレオ」で書き出します。Broadcastフォーマットは映像機器用のフォーマットなので、音楽ファイルはAIFFにした方が良いとお思います。

確かにLとRのファイルが名前付きでちゃんと分けて書き出されます。command+Iで情報を表示しても

安心してください、ちゃんと間違いなくモノラルファイルです。

 

では、本当にモノラルかどうか確認するためにプロジェクトに投げ込んでみましょう。

 

あれ!ステレオだ(ちゃんとPANは振られたデータになってる)!

ちょっと面食らいます。Rを投げ込んでも同様です。LとRを二つ投げ込んでも上記のように一つのファイルができます。

これがディインターリーヴドファイルの特徴であり、便利なところでもあります。

LとRがファイル名でリンクしているんですね。

だからこのディインターリーヴドバウンスファイルはひと工夫しないと、モノラルファイルが双方リンクしたステレオファイルに見えてしまうんです。

だからファイルを確認しようと、DP側でモノラルトラックを作ってそこにディインターリームドファイル読み込もうとしても新規プロジェクトだと読み込まないエラーもあるかもしれません。

 

そこで

こんなふうに名前を変えてみてください。

test.L→test_L

とかです。とにかく◯◯◯.Lではない書き方でご自身でLかRか分かるようにすればOKです。

これで投げ込んでみてください。

これでモノラルのL,Rに分かれて読み込んでくれます。

このように一回ディインターリーヴドファイルをモノラルで読み込む、という作業キャッシュを作っておくと、他のディインターリーヴドファイル由来のモノラルファイルの読み込みもエラーが無くなりすんなりモノラル処理がされるかもしれません。

 

このようなひと手間処理はイレギュラーですが、ひょっとすると、私の理解が間違っているのかもしれません。老舗ならではの昔ながらのデータ扱いの雰囲気を感じると言えば感じます。

 

もしディインターリーヴドファイルの読み込みでエラーや違和感が発生した場合の一つの作業として参考になれば幸いです。

解釈が誤っている場合にはご指摘いただければ速やかに修正いたします。

また、LRに別れない1本のデータでバウンスするのが、インターリーブドファイルです。


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