2018.6.20⇨2020.10.30更新
上記は不定調性論のモデルで捉えられる調的な枠組みです。
あとは、この枠を「用いるか」「外すか」という選択を行うことになります。
大切なのは、機能和声が絶対であるのではなく、この枠組みに従うか、従わないか、の選択を早い段階で意識しておくことで、自分の音楽と仕事上の音楽を把握でしやすくなると思います。
「C=主和音が挟み込む解釈」
「Cを挟み込む解釈」
はcという中心音を意識の中に設定する、という段階があるわけです。
不定調性論では、この中心音はもっと弱い力で刹那的に変わっていきます。
・Cが挟み込む領域(赤枠)=基音による外包的解釈における頂点はC、最下部はFm
・Cを挟み込む領域(青枠)=基音による内包的解釈における頂点はF、最下部はCm
・この二つの解釈を統合すると、頂点はC、最下部はCm
・関係性は機能和声解釈ではCとCmとFとFmというグループで閉じることができる。
機能和声感覚は教育環境の中で自然と作られていきます。
同時に「あなた自身が持って生まれた感覚による音楽の世界」もどこかに眠っているかもしれません。自身の音楽性をバランスよく扱っていくためにこれらの「いつでも慣習の外に出られる自分なりの仕組み」を作ってみてください。