音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介27>長調と短調の図式化から解放まで★★★★★

長調と短調っていったい何だったのか、ということを先の図から展開します。

 

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この図から、領域と機能について書いたものに展開します。

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この図から

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このように和音の流れが書き込めます。これは慣習的にこのような流れができる、ということをただ当て込んだだけです。

これを基音cの和音に置き換えてみると、

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置きけてみると表の右下から左上に流れる流れは長調でよくみられる流れが出てきます。

教材より

『今矢印で示した方向性についてまず考えてみましょう。この流れを段階的にコードの連鎖として表現してみると、以下のようになります。

C⇒C7⇒Gm7(b5) ⇒Bbm⇒F⇒F7⇒Am7(b5) ⇒Cm⇒G⇒G7⇒Dm7(b5) ⇒Fm⇒C

ちょっと奇妙な進行ですが下方の領域を含ませるとこのような進行になり、ここから下方領域を一切抜いてしまうと、

C⇒F⇒F7⇒G⇒G7⇒C

となります。このうち上方四度領域も抜いてしまえば、

C⇒F⇒G⇒C

という機能和声の長調の最も代表的な流れが出来上がります。』

 

そして今度は流れを逆にしてみます。

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こーなって、

 『今度はII-Vの連鎖のように下降していく様子が分かります。

C⇒Fm⇒Dm7(♭5) ⇒G7⇒Cm⇒Cm6⇒F7⇒B♭m⇒Gm7(♭5) ⇒C7⇒Fm

となります(小節線は省略)。』

と短調的な流れが表出します。

 

 

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長調、短調というのは、この流れの方向性の違いによって現れる雰囲気の違いだった、ということが分かります。つまり和音が流れた後の結果の雰囲気だけでなく、流れる「方向性の違い」によって生まれていたことがここからわかります。

 

するとブルースの流れであるC  G  F  Cという流れは、実は長調的な流れを真逆にして短調的流れにすることによって生まれた流れである、と言う事が分かります。

短調的な流れにおいては、

Fm⇒G7⇒Cm⇒

も含まれていますね。これは偶然かもしれませんが、この和音の流れは数理的な秩序の連鎖への共感だった、というこじつけもできてしまうわけです。

 

また、これを逆行させると、当然、

Cm⇒G7⇒Fm

となるわけですが、これは「間違い」ではなく、「短調的流れ」の慣習の逆を行っているだけで、数理の連鎖においては秩序が保たれています。

 

なんでCmはここでは一番安定しているのにわざわざG7に流れなければならないのか?

ということは、映画に例えて

「なんで主人公は自分の村を出ていちいち困難な戦いに挑むのか」

というような話に似ています。ストーリー上必要、と言えばそうかもしれませんが、自然の法則からは反しています。

一旦地面に落ちた石は、跳ね返って戻っては来ません。重力があるからです。

 

しかし、もしこの「重力」が自在にコントロールできる存在である、と分かれば、

CmがG7に向かうことも、

G7がCmに向かうことも、どちらも数理の関連による単なる時間的な連鎖であり、そこに意味っぽいものを感じる理由は従来の慣習によって作られた「長調的な流れ」もしくは「短調的な流れ」に準じている、というだけ、になります。ここに音についての供感覚があれば最強です。

 

そこから

G7-CmはCmで解決しているわけではない、と感じることも

Cm-G7はG7解決している、と感じることも聴く人の意思によって可能、となります。

 

大切なのは、和音がそう流れたから「解決した」と反射的に感じることでは無く、

「自分がそうしたいと思ったからそう思ったのだ」

という考え方に切り替えられれば、後は工夫あるのみ、と理解できる、というわけです。