音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<不定調性論用語/概念紹介7>上方領域和音の形成

 不定調性論は上方と下方のオクターブレンジ3を扱います。基音cなら

c-e-g-a#-c  

です。
これをgで分けて、

c-e-g=上方完全五度領域 (この三和音の表記=Cu5)

g-b♭-c=上方完全四度領域(この三和音の表記=Cu4) 

とします。

そしてこれら四音をすべて使ったC7(教材ではCu7と表記)、また領域の混合和音e-g-b♭という和音もこの領域が作る和音とします。

 

これが不定調性論最初の三和音です。これらの三和音を「和声単位」と呼びます。

 

Cu7=Cu5+Cu4

 

であり、Cu7≠C7

です。

 

またレンジ2でのc-gという和音は「不完全和声単位」と呼びます。

「不完全」という呼び名が差別的ではないか、というご意見もあり、現在改名も検討中です。どちらかというと「不完全燃焼」というにゃうんすに近いつもりだったのですが、パワーコードは不完全か、というとレンジ2をベースに音楽を考えたのであれば、不完全ではないですからね。

(その後、教材では『原素和声単位』としております。)

 

このc,e,gもc,b♭,gも「基音がcと定められる」という点について共通しています。

これを大事な和音、として取れるのではなく、「和音を作る基準の一歩として、伝統理論が行った倍音列の解釈を拡大しておこう」という意図からべつのしくみをつくりだしました。

 

これによって機能和声論との整合性を高め展開もしやすくしたわけです。

 

つまり、低音優先、自然倍音の観念に反せず、かつそれ以外の理屈でも展開できます。

 

つまり高音優先、自然倍音ではない世界=数理の世界=下方倍音的な世界他、というわけです。