音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

137,Lemon / 米津玄師(2・「Lemonの"ふぇ"」編)★★★

137,Lemon / 米津玄師

 

あれは人の声をサンプリングしたものであり自分のなかで重要な音なのだが、それが何故なのかは自分でも分からない
この答えを真に受ける必要はないと思います。動画のほうでは意図的である旨が語られていますね。
 
もともとアートの表現の答えなどないので、本当はこの2行で終えていい話なのですが、表現手法として新しいお題がここに含まれていて、一般に賛否両論を巻き起こしたことで、「不協和音」教育=違和感が引き起こす感覚の活用が確立されていくだろうと思いますので書きます。
 
ご本人の言葉を良い意味で無視して、考えてみましょう。批判はありません。
肯定的な話しかしません。
 
0:12ですね。最初に聞いたときは確かに一瞬違和感でした。
でも「あ、このレベルでの違和感をドラマの曲で出せるような時代になったん」ともすぐ感じました。
 
「違和感」は義務教育で慣らされた協和音教育の洗脳の賜物かも、です。
でも何度も聞くうちに、これがないと只の普通の名曲で終わり、になっていることがわかります。
 
この音は「曲の雰囲気との不協和」ともいえる音ですから、これはこのアーティストがずっとやってきたことです。
その違和感に社会が若干ついていけていません。
なかなか分かりづらい感覚ですから、ご当人のあのような回答が出くるのは、なんとなくうなずけます。
でも動画文化人のなかでは、いまさら何言ってんの?って言う話です。
 
どんどんやれ!!
みんな分かってるぞ、あなたの音世界!!
 
ですよね。
 
私など凡人だったら、たとえば作曲しているとき、この「ふぇ」音が入ってしまって
「お、いいねえ」
とはおもわず「押す鍵盤間違った」と言ってすぐ削除してしまって曲の雰囲気に合う音にしてしまうでしょう。FX系の音は鍵盤にランダムに並んでいるので、作業のミスでそうした音が入ってしまう時があります。
EDMなどでも変わった音をアクセントで入れるのは習慣です。
 
いいメロディできたし!!こんな声ネタ要らねーし!
 
なんて思ってしまうのがフツーです。
この時もし「自分のなかで重要な音なのだが、それが何故なのかは自分でも分からない」なんて思えたら、ホント才人ですよ。
動画では、頭の中でこれが鳴っていた、ということなので、これがほんとならもう全然違う次元っす。
 
これが義務教育のせいだ、みたいに思ってしまう心の狭い自分もいるわけですが。
 
これ、結婚式と同時に葬式やってるようなもんだぞ!!
 
最高じゃないか。
 
さすがに、一生に一度の結婚式と同時に親戚の葬式やっちゃダメだろ。
 
とかって思うのが、もう洗脳!?。
ひょっとすると故人は喜んでるかもしれないじゃん!
我々の世代は、霊柩車が通ると親指を隠す、みたいなことを教えてくれたご老体がいた時代です。でも現代では、ひょっとするとあの人の孫が自分の曲聞いてくれてるかもしれないよな、って思うこともあり、死すら忌避すべきものではなく、全て繋がってる感。インターネットの力か。
 
 
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このような自分の作曲時の予期せぬ音(この音は意図的です)がもしあなたの楽曲制作時に生まれたら、立ち止まって聴いてみることをお勧めします。そういう時でしか、過去の自分を越えられないからです。
 
そういう教育はあまりなされていないと思います。
偶然に起きた事が人生にもたらす意味を探求する素養について、です。
でもあなたのパートナーとの出会いは、偶然と言えませんか?
人生の意味のある出来事のなかに偶然であったことはいくつありますか?
 
でもそうした偶然も潜在意識がどこかで求めていれば、そうなる、という風にもう人類はすでに知ってるんです。
 
「求めよ、さらば与えられん」
 
ていう言葉は、何を求めていいか分からなくても、ちゃんと何らかの結果を求めていれば、その過程で必要なことに気がつく、ということを示しています。この言葉、紀元前ぐらいの話です。既に潜在意識がもたらす力について知られていたわけです。
 
音楽は、国家の教育体系を越えて存在する知恵の宝庫だと思います。だから楽しいし、自由だし、面白いし、やりがいがあるんです。偉そうなこと言ってすみません。でも事実なので。
  
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でもこの音が入ることで、どんよりとしそうな音空間がドライになります。グーッと入り込みそうな感情を少し冷まして、冷静になれます。感動的な曲になってしまいすぎるのを押さえてくれます。違和感による調和が保たれています。そんな教育受けたことありません。私だけかもしれませんが。

でも、hiphopはそういう雰囲気を作ることが上手ですよね。

クラスの中に変な子がいたら、受け入れて新しいクラスの調和を作ろうとする感性がどんどん育つといいですね。

それ、どうやったらいい??

 

動画では葬式の時に鳴った指笛の話がされていますが、そういうことを美しい、と捉えられる感性がこのかたにあることに注目しましょう。違和感の中に潜んでいる意味を読み解く感性が作り出す美を持つアーティストだってことですよね。

 

たぶん一般的な違和感の意見としては、

「もっと他の声ネタ・入れるべき音、があったんじゃねーの?」

って言うことだと思います。以下はその点も考慮して書いています。

(注;ちなみに声ネタ、というのはヒップホップでは「サンプリング」という手法で様々なレコードから短く切り取られた声ネタが使われてきた歴史があります。歌の一節、マーティン・ルーサーキングの言葉、叫び、話し言葉、なんでもありです。そういうサンプル集も売られていますし、打ち込み用のドラムセットのプリセットの中に一つそういったエフェクト音が一つ配置さえている場合もあります。

そこでそれらをあまりにそのまま使うのは芸がないので、楽曲のキーやテンポに合わせて加工したりして使います。だからこの「ふぇ」も元はもっと低い音だったかもしれませんし、別の言葉を切り取ったものかもしれませんし、わざと機種がわかるように、そのまんま使ったりしている場合もあります。でもそれを問いただしたり探るのは意味がありません。ブランコに乗って楽しかったけどブランコを止めてるネジの形がどうしても気になってどこのメーカーか調べるようなものです。それこそ個人が好きにやってみてください。)

 

 

 

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スタンダードジャズを全部三和音で弾いたら、どうなるか知ってますか? 

ダサいです(当社比)。

ジャズっていうスタイルからだけで言うとですよ?

 

話逸れますが、

このジャズを三和音にして"良い"って思える音楽が"フォーク"です。

フォークはカッコいいでしょ? 日本人の血がたぎる。 

 (松山千春さんのライブ動画より・・;)

恋愛について。

"要はな、愛する幸せと、愛される幸せのバランスがとれていれば、みんななんともないんだろ?"MCより。  

"ジャズの違和感"がフォークを作ったんですかね、、、。なんて思います。

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ジャズっていうスタイルの中だけで言うと、四和音にして、更にテンションを添えることで、クラシック音楽にはない調性音楽が生まれます。そして全曲Swingしているのも徹底的な違和感の調和を作り上げています。

 

「曲がバラードなんだから、テンポ300で「枯葉」やってどうすんだよ」

 て今思う人はいません。ジャズが開発した、違和感をアートに仕上げる歴史がここにあります。そう思わない人はポップスやってるはずです。ある意味では優等生。

 

で、テンポ300の「枯葉」も違和感が無くなって、フリージャズが生まれ、ある程度体制が破壊されたところで、ロックが出てきて、プログレッシブが出来て、EDMが出てきて、映画のSEができて、リズムも音も混沌としても音楽表現が成り立つ、ということが理解されてきました。アマチュア集団が作るアイドルミュージックなんかの良い意味での簡素さも、そこに違和感が創り出す世界観が確かにあります。そうした風潮への同意とも取れる今回の「ふぇ」への理解。

 

 

不定調性論でも言っていますが「不協和音を感じようと思えば、そこに絵が浮かぶ」人は沢山いると思います。

だから、あなた自身が何かをやろうと思う時、表現しようと思う時、自分が作ったものを世間の標準的価値観で判断するのではなく、あなたが持って生まれた感性で捉えられたら、それが答えになる、という発想を持って頂きたいです。

 

ROUGE COCO LIP BLUSH - YouTube

これはシャネルのCM。BGMが最新のトレンドなのでいつも見ているのですが、皆さんはこの画と音楽、合ってると思いますか?

「シャネルが選んだんだ、ケチはつけないよ」

っておもうのか

「好かん」「別に何でもいいんじゃない?」「口紅がいい」

と思うか、ここに「感じる自由」があることは分かりますよね。で、その先に行って、じゃあ、あなたが音を付けるならどうするか、を明言できるかがやっぱり洗脳が解かれた独創性だと思います。

「自分なんかがやるのは恐れ多い」なんて思う必要はありません。やって見てください。

 

米津玄師 MV「メトロノーム」 - YouTube

綺麗な曲。これは非の打ち所がない、って感じると思います。

でも一歩斜めに行って

「ちょっとバスドラ重くない?」

って仮に誰かが言ったら(言ってる人なんていませんが)

「お前黙ってろ」

「まあ、これはこの音しかないだろ」

これも「自由に思うこと」ができます。

 

その先、

 

このバスドラの重さが「安定」とか「お腹の底のほうの鈍い傷み」「悩みが心の奥に沈んではねかえって戻ってきた残響音」みたいにかんじる、ことができれば別に批判する要素は無くなります。そう聞いて、ああいい曲だな、歌詞の言う通りだよな、って感じて今日一日あなたの人生を頑張ればいいだけの事です。

動画文化の普及で、様々な音楽を聴くことができます。それぞれの価値観が反映された意思に感じ入ることができます。自分と違うヒト、社会と違うヒト、相容れない人、運命の人に接することができます。

 

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この「ふぇ」は一発だけでなく、その後どんどん出てきます。

これ冒頭の一発だけだったら、もっとすごいことになっていたと思いません?笑。

でもこれ、進化の第一歩であって、これからどんどんすごい表現がきっとやってくると思います。ここをメジャーが乗り越えられれば、忘れた頃にすごいのがやってくる。

 

まさに小さな「トリスタンとイゾルデ」がまた起きたな、って言う感じです。

Stwo - Neither Do I feat. Jeremih (Official Video) [Ultra Music] - YouTube

この曲のレコードノイズのリズム、カッコよくないですか?

これを「曲に合わない」っていう人もいると思いますが。こういう風潮になってるんで。この首絞められる感じの音。焦燥を感じます。そして焦燥を感じる画。良いなぁ、って思う。

 

不協和音と不協和音

違和感と違和感

を結び付けた時に生まれる、未知のクオリアを理解できるトレーニングをしましょう。

 

あなたが思ったこと、それが言葉になるならないに関係なく、答えそのもの。

 

だからあなたが天才だろうが負け犬だろうが、その意味を探っても意味はありません。自分がやりたいことをやって今日が生きられたら奇跡。明日もそうなろうと思えます。

一緒に頑張りましょう。

 

この記事内容も、皆さん自身で考えて自由に解釈してください。

あなたの嗜好についての悩みなどが少し軽減されたら嬉しいな、と思います。

 

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