音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と...旧音楽教室運営奮闘記。

制作メモ;'Round Midnight / solo piano cover

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スタンダードナンバーのカバーです。

 

不協和を綺麗に響かせたいので、調性感が固まるほどまでに調性を配備せず、小節の"引き=弱拍??"のところで崩す、といういつもの作曲方法ですが明確な規則や意図があるわけではありません。

 

音の配置は「音楽的なクオリア」に全フリしています。

 

自分で考えた和音が自己の教材の枠に収まるのが自分で興奮しない、というコンプレックスのため、音を聞きながら感覚で配置してゆきます。それで結果的にただのM7になっても"そういう置き方が良い"と感じるわけです。

稚拙で矛盾して拗れたこの音楽感覚が自分のスタイルだ、と近年気がついてそれを実践しています。

 

とにかく何度も聞いて納得のいく響きの流れにするようにはしていますが、納得いきすぎると全体のバランスが崩れてしまうため、ある程度「憂い」のような気分が残るくらいの不満を残しながら先に進めてゆきます。

その諦めを含んだ制作感覚が最終的には全体の響きのバランス=侘び寂び的な?、になります。

 

雑草が人工的に配置されて生えないように、川の上流の岩が人の意図で正しく並ばないように配置するような気分です。

 

でも自然のうちにあっても時々本当に規則的で美しい並びになることってありますよね。ハッと気がつくとそんな「自然の美しさ」を求めていきたいわけです。

 

誰かに聞かせようとか、こう感じてもらおう、とかも一切考えないようにします。

人が入り込まない未踏の風景を作るような感じです。

 

こういうふうに音楽が作りたい人間だった、なんて自分のことは昔わからんかった。

 

もう少し早くわかっていたらちゃんと働きながら音楽やったのに。

自分探求についての努力不足でした。

 

「音楽的なクオリア」というコンセプトの有り様や解釈は個人で自由に追求していただきたいです。

 

メロは原曲のままを使っています。

原曲を知っている人は、この作品10回も聞くと、どこが変なん?別に普通のジャズやろ、と感じるかもしれません。

 

私たちが学び、教えてきたジャズ理論は、音楽の一側面しか写していません。

 

これもまた思想なので、皆さんそれぞれの思想で信念の城を築いて、それを作品に昇華頂きたいです。

 

 

制作メモ;wall, rain and smoke〜 意味を繋ぐ

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ひさびさに大きな地震がやってきて、その瞬間ふと何かを閃いたので、少し睡眠時間を削って即興曲を作り始めたのが昨日。

世界にあふれ大きな壁と雨のような悲しみ。そしてwars。

それらが自分に引き起こす感情はどうにもできないしうまく表現できません。

 

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たなびくのはsmokeです。または雨?

後付けでした。

この曲は最初は「自然倍音を高音に向かって」使うキラキラとした曲を作ろう、という思いたちから作り始めました。

作り始めて、全部メロディを載せた後、これらの高音アルペジオを加えました。

何度も聞いているうちにこれは煙だ...と感じました。

 

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こういうのはイメージを固めないイメージを置きたいので分かりやすいスケール感にしません。

 

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これはあとで聞いてみたらドミナントモーションのような解決感があります。

却下しようかと思っていたのですが、聞いていくうちに「今世界では解決しているって宣言しているだけでは?」という疑問が浮かび、意味がわかったので、採用しました。

 

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これは「和声単位旋律」ですが、こう云うわかりやすい響きの連鎖が作るイメージは分かりやすいけど、はっきり感情やイメージとして具体的なものにならないと思います。変に既存のイメージにも縛られない、「なんとも言えない不安」です。

今自分にあるのは「なんとも言えない気持ち」です。

ここでのAmは低音でもaが強調されています。"そこ強調されたところでいったい何がわかるの?"と云うように感じた方は話が合うかも笑


この「やるだけ無駄」感にすごく今は共感しました。

 

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1:12-あたりのフレーズの骨子はG#mのキーで作ってあるのですがいちいち 調的外音がつかわれているのでどんどんあらぬ方向にひきづられます。

 

まだまだ不定調性論的作曲を始めたばかりで、自分のやり方を主張したい、的な欲求だけかもしれません。

 

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こういうとこも1で十分綺麗に終わっているのに、なぜか2が混じって協和を破壊します。これは好きとか嫌いとかではなく、今そういうことを主張したいだけ、だと思います。

 

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ここはめちゃくちゃV7⇨VIbM7のクオリア、進行感を使っています。

 

進行感作曲法です。


"音"を聴いていたのではなく"意味"を聞いていたかも。 

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最後の和音が気に入ってます。適当に置いて今構成音を見たら、
F#の五音音階でした。

先もG#mのキーの話をしましたが、ここでもg#をルートにおいて、明るくも暗くもない中性的な静かな和音で終わりたい、と思い置いた和音です。

コードネームにすれば、

G#7sus4(9)

ですが、この音配置、この音域でないといけません(ジブンテキニ)。

 

翻訳遊びをしたら、wras(表題の頭文字)はギリシャ語で「時間」、rasはウクライナ語で「人種」という意味なのだとか。

KANT制作作品のご紹介〜不定調性論を実際に用いる

 

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Ample soundのジャコベース音源使いました!フレットレスサウンドです。

エレピとかはいつもwavesです。その他の作品もよろしくお願いいたします。

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NEXUS使いまくり音源!アレンジとミックス、音源全て作ってます。

 

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その他の作品もどうぞ宜しくお願いいたします。

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RIKAさん楽曲「Answer」が素敵なMVになってます!

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アレンジをやらせていただいてます。

 

 

<不定調性作品>

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二度と戻ってこない瞬間を名残惜しく送り出す。

 

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その他の楽曲はそれぞれページを作りました。

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冬の灰色〜歌のないアルバム

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歌曲はサクッとできるので好きですが、楽をしてはいかんなと思い、あまり作りません。

即興的に作りましたので、あなたの冬の空にマッチしたら嬉しいです。

自分の中のクリスマスソング2021です。動画後半で音確認できます。

以前つくったふざけた作品よりかは進化したと思いたい。いや老化かもしれないんだが。

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音楽的なクオリアにまかせると時々なんかあらぬ方向に持って行かれます。できあがってみると、そうかこれが今作りたかった曲なのか、とおもったり。

途中から、あれ。これ女性曲だな、と感じて、キーを上げました。

 

自分は息継ぎは自由な箇所で、自由なテンポで、自由に歌いたいから自分もそういうつもりで作ってます。楽譜はあまり気にしないでください。

今回かなり調性的だからコードも載せてみました!細かい表記とか制作時悦に入って書きましたが、省略してください。

 

なるべく「日本の冬の灰色」を音にしたかった感はあります。

でも世界共通なのかな、空の灰色は。

 

灰色は人生そのもの笑。灰色は「ふしぎ」。

冬の白銀は一年の灰色を白く塗りつぶしてくれる。

どんなに歳を重ね、切なさを重ねても、空の灰色が真っ暗になることはない。

真っ白にもならないのだけど。

だからあの灰色はとても「不思議な色」。

冬は不思議な気持ちで眺める。

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もし楽譜ボケてたら画質上げてください。っすみませんm(_ _  )m

 

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Tokyo Perfume...〜未創造の夜 / 不定調性スタイルソロピアノ曲

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久々に長めのまとまった着想曲です。ずっと過ごした東京の夜についての曲です。

...で説明も解説も終わってしまう曲です。

Audostockでも販売できました。

 

独自論スタイルと流行りの和音進行をコラボさせて、自分なりのTokyoを語り尽くしてみました。お写真はイメージ写真です。楽譜もイメージです。

人が演奏することを想定していません。

 

街にはそれぞれ匂いがあって、それがイメージになって押し寄せてくることはありませんか?いつもそれが怖くて街に出ていけないタイプで、出て行ってもすごすごと帰ってきてしまうのです。病的に街にいられないタイプです笑。

でもちょっと離れればすこし静かに見つめられます。

 

それでも東京の街は自転車でぐるぐるいろいろなところに行きました。

 

いつも長居できないほどそわそわするのは、そうだ、あの匂いのせいだ、色のせいだ、とか勝手に人のせいにしていました。

 

この曲できればこの人生はもういいかな、という感じがします。

 

動画の最後のスカイツリーと富士と月と金星と街の重厚な和音のごとき写真は、日々紀行でもお写真をお借りしたmidoriさんからまた新たな写真をお借りできました。

ありがとうございます。

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また世界中の人がtokyoを楽しめますように。

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