音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

長三和音を組み合わせて作った音楽『具体化された抽象性』〜不定調性論を実際に用いる

www.youtube.com

最近暑くて寝苦しいので、寝る前の毎晩一時間作曲に充てていますので結構ハイペースで作ってます。

今回は長三和音を「音楽の細胞」としてとらえて、それらを組み合わせて音楽を構成してみました。すごく抽象的な響きの連鎖になるのですが、それを意味としてまとめて、具体的な旋律の連鎖にすると、やりたかったことが具現化できた気がします。

 

動画後半は下記のようにDAW画面で音が確認できます。

f:id:terraxart:20210812105113p:plain

 

曲の冒頭はやはりC△から入ります。この曲は希ハ長調です笑。

f:id:terraxart:20210812105205p:plain

そのあとは不定調性論的な声部の静/動進行で作るのでコード進行を考えているわけではありません。響きの連鎖を聞きながら、今回作りたいと思っている"抽象性"になっているか、どうか、だけ聴き探りながら作っていきます。

 

最初はコード進行っぽいのですが、どんどんUST形状になり、長三和音がいりみだれます。

f:id:terraxart:20210812105406p:plain

 

中には響きのテンションが欲しくてaugやsus4も入ってくると思います。

f:id:terraxart:20210812105452p:plain

これらの和音はCul3、Cul5と呼ばれる和声単位ですね。

f:id:terraxart:20210812110102p:plain

基音cが持つ領域を変換反応させることによってこれらの和音を作る方法論ですから、こうした感覚/意識で使うんですね。

 

f:id:terraxart:20210812110211p:plain

こういうところは両手によるオクターブフレーズですが、メジャートライアドのアルペジオ的になっています。

しかしつなぎ目の聞き方を変えると長三和音ではないアルペジオが鳴っているようにも感じます。この辺がコーダルミュージックとは違う自由さ、曖昧さが自在に表現できます。これはどのように受け取っていただいても、分析していただいてもOKです。

あなたがどう感じたかで観測いただき、表現されている意味をほじくってみてください。私の意図は「アルペジオを置いた」という意図以上はありません。

 

f:id:terraxart:20210812110438p:plain

こういうアルペジオも五度のハーモニーを並べているだけですが、つなぎ目で短三度が生まれたりして響きに潤いが出てます。ここのアルペジオパートは、朝の静けさみたいなサウンドで気に入っています。

 

f:id:terraxart:20210812110605p:plain

こういうアルペジオもしっかりメジャーコードの構成音を主に置いていますが、やはり聞こえ方はもっと豊かに聞こえます。

 

f:id:terraxart:20210812110707p:plain

後半はさらにひねくれて、大きなCdim7を鳴らしながら、余韻のように各音の長三和音の構成音を鳴らしています。

こうやっていくと、どんどん「長三和音」をおかなければならない、という十二音技法の時の義務感のようにも似た気持ちが襲ってきます。こうなると純粋な創造性は保てず、技巧的になって、意味が散漫になります。そろそろこの曲も締めどきです。

 

f:id:terraxart:20210812110856p:plain

クライマックスは上下に花びらのように広がる長三和音。

f:id:terraxart:20210812112233p:plain

本当はこの形に沿って下方はCl5(≒Fm)にしようと思ったのですが、やめました。

f:id:terraxart:20210812112326p:plain

 

私自身そうでしたが、自分の中の理屈が固まり、それをもとにハイハイしながら曲を作り始め、そこから4,5回自分が信じてきた理屈を根本からひっくり返されながら、何度も挫折してその方法論は「自分に一番フィットする形」で固まってきます。そしてまた曲を作ってみよう、という気持ちになります。

そこから仕事制作にまでそれが反映されたらとても創作が地に足がついてしっくりきます。あとは一生懸命普段の仕事をするだけです。

 

今回の作風は、和声単位作曲技法と言っていた作品制作の方法です。

教材に書いていた頃はまだまだ手探りでした。今回の作品で、このコンセプトが具体化できたかな、と思っています。

www.youtube.com

9年前に作った作品はコードの部分だけを一つの和声単位で作ったに過ぎませんでした。ここから今回の形になるまで9年もかかって。一体その間何をしていたんだ、と言われそうですね。9年もあって。

やることがいっぱいあり過ぎて何もできていない、というのは本当によくないな、と思います笑。

 

もしあながた音楽理論も知らず、DTMもわからず、ギターしか弾けなかったとしても、とにかくギターで自分の作品、カバーでも弾き語りでも、ソロを弾くだけでも買わないので、極めてyoutubeに足跡を残してください。

9年前の私よりよっぽどマシですから!!

 

次の作品も頑張ります。