またしても寝る前に聴く曲です。
こちらもなんとなく作りたかったので。
最近寝る前の曲ばかり作っていますね。
きっと今は大事なんだと思います。
不定調性論的思考って、無意識で欲望を許しているぶん(?)具現化は本人の意図を超えて表出してくる、そういうことみたいな感じがあるんじゃないかと思っています。
あるんかな。
作らなければならないmustな曲をたくさん作っているから、一番元本の欲望が表出するのか。よくわかりません。
今回の曲も不定調性的な流れを持っています。
イメージは「羊が一匹、羊が二匹、、」です。
今回の各セクションは50セクションあります。
羊を一匹から五十匹まで数えています。
必ずセクションの頭に
ていうリズムがあります。きっとこれが「羊が」って言ってるんだと思います。
そのあとはピアノなりに数を数えています。音数が1音ずつ増えて行くんです。
25まで増えて、そのあとどんどん音が減っていきます。
最後も綺麗におりてきます。
このリズムのとこだけ音数自由、って意味不明なルールができたようです。
またもう一つ仕掛けがあります。
途中このピアノは数の数え方を間違っています(笑)。
さあ、どこでどのように間違っているのでしょうか。
解答はこの記事のどこかに書いてあります。(解答場所がわからない人はhtmlに詳しくないかも)
ピアノも眠いのですきっと。
この曲は、
ここで述べている機能を期限切れさせる技を用いています。
これ理解して使える人は不定調性論的価値観を持っている人。
例えば
F |G7 |C |
と流れるところ、
F |G7 |G7 |G7 |G7 |G7 |G7 |。。。
とやっていると、G7がトニックのように感じられるんです。言い直せば解決する必要性が薄れていきます。
機能和声論は"常識論"ですから、G7はいつまでもドミナントの機能を持つ、という前提で理論ができています。常識以外のことをやる奴はいなかろう、というだいぶ古い前提があるからでしょう。
今回も小節の区切りはありません、この話を応用して、
長く伸ばして、和音に別の機能を持たせたり、
このパターンを出すことでそこに「段落感」を生み(それが生まれているのは作曲者だけですが)自在に調を移行させたりしています。
ベッドの上で寝転んでしばらくは、いろんなことが頭に浮かびます。やがてまどろんでくると、それら夢のような、溶けて行くような感覚になり、意識が消えていきます。
まどろんだ時、現実の記憶の中に思いも反映されたり、想像も反映されたり夢とごっちゃになる瞬間があります。脳のスイッチが切り替わる瞬間です。
電気のスイッチを真ん中にしたら電気はつくのかな、消えるのかな、ってやりませんでした?笑
脳のスイッチが変わる瞬間は不思議です。
普段の音楽には確固とした脈絡があり、あれはまさに「意識がある状態」です。
しかしこの曲の脈絡はうやむやでどこかまどろんでいます(数えた数も間違うし)。
寝る前の感覚に似ているので、寝る前に聴くと眠りの流れに導かれるようです。
めちゃめちゃ起きている時間とかにこれを聞いてもどうも意識がボヤァとなって困ります。昼間は意識のある音楽を聴いていただいて。
思えばこれも寝る前の曲でしたが、明らかな意識がありますね笑。
脳って脈絡だけでも情報を得るし、嘘でも現実でも全部情報にするんだな、と感じます。
バッハやモーツァルトもすごく抽象的です、一つの感情を表したりしていません。むしろドビュッシーやラベルの方が具体的に何かを言わんとしている、なんて感じたりしますがそれは個人差か。
次は自分に何を作らせればいいのだろう。
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