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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

そもそもあなたの感性は機能和声論に縛られてはいない~ビートルズ楽曲topic

2017.11.27→2020.6.29更新

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ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察「Magical Mystery Tour」1

マジカル・ミステリー・ツアー - Magical Mystery Tour

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E |% |G |A |
E |% |G |A |
D |D/C |G/B |Gm/Bb |
D |A |

   

Eではじまります。

GやAは、EからみたIIIb,IVで、いつものビートルコードです。
そのあとVIIbとなるDもビートルコードの代表格ですね。

問題はその後、G→Gmの流れって、
これってこの感じだけ聞くと「IV-IVmの印象」っぽいです。いわゆる「サブドミナントマイナーに行った感」です。

この「〇〇〇感」を理屈ではなく、体感で覚えてしまおう!とトレーニングするのが不定調性論の特徴です。なんとなく捕らえずしっかり実感してください。「あ、今こんな感じがした!」と。とても大切です。

これが入ってしまえば、音楽理論を"卒業"できます。

もちろん学問的な追及は一生続きますが、いわば、松葉杖を手放して、自分の足で立てる、という意味です。

和音連鎖、旋律にはあなたなりの「印象」「クオリア」「意味感」「模様感」が生まれるので、それが今作ろうとしている楽曲の脈絡に一致しているか、を感じれば良いだけです。「自分にとっての根拠で判断する」です。

そこからメンバーとのディスカッション、クライアントのディスカッションがある場合誰のクオリアを優先すべきか判断しましましょう。正しいかどうか、どこからを誰が判断するかを誰が決めるのか事前にちゃんと打ち合わせましょう。正解がないから正解とすべき方向性を決めておくとスムーズですよ?

 ====

最初はEなのでこれは、EからみたディグリーにするとG→GmはIIIb-IIIbmになります。

IIIb-IIIbmだとトニックからトニックマイナーになったとしか解釈できない流れになっています(ポールもジョンも主調突然転調をやりますが。「ノルウェーの森」とか「ペニーレイン」とか)。

「機能和声論に当てはめて何とかしようとする説明」はあなた自身の自在な感性と齟齬を起こす場合があります。

次の言葉をよく覚えておいてください。

そもそもあなたの感性は機能和声論に縛られてはいない。

です。

 

そこであなた自身の「心象」の正確さを極めて行く必要がある、というわけです。

「何をしてもいい」

「何でもあり」

ではありません。あなたの責任において、あなたがそれを真に望み、そうしたいということを確信してそれができる、という意味です。

 

犯罪だってでその理屈で出来ますが、あなたの責任となります。

何を望むか、という意思を十分に学び舎で鍛えなければならない、わけです。

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このA→Dに流れる感じは「転調感」というよりも、
A=Iとし、D=IVに進行したような印象と、
A=Vにした、D=Iに進行したような印象が、

「混ざっている感じ」といったほうが適切と、私は感じます。

でも音楽学校では、こうした「微妙に機能感がはっきりしない進行」については教えてもらえません。講師や教育基準が「他の誰かのクオリアによって書かれた教科書」を参考にしているからです。

あなた自身のクオリアも大事にしてください。

     

今日のお題がこの"機能解釈混合コード進行"です。

トニックとサブドミナントを混ぜたらどうなるのか。

サブドミナントとドミナントマイナーを混ぜたらどうなるのか。

トニックと別のキーのトニックマイナーを混ぜたらどうなるのか。

 

ポイントは、ここではまだDがセンターコード(曲を構成する上で意識の中央に置いた和音、トーナルセンターになることもあるし、単純に個人が曲を作る際の支点に置く場合の意志的中心和音になる場合もある)になり得ていないところです。


最初のE-G-Aが強烈ですからね。
本来このDが来る場所は、IVが来ます。この曲のこの部分を"機能和声論的に正しくなるように"置き換えてみましょう。

E|E|G|A|

E |E|G|A B7|

E|E7|A|Am|E|B7|

でしょう。これだと違和感なく曲頭に戻れます。


作曲経験者は、そもそもあのDを「曲の最初のキーのIVに行ったんだろうな感」を持って弾くと思います。

 でも全体から眺めると全然違う!というのが痛快ですよね。
E→DというI→VIIbではなく、もっとぶっきらぼうな転調的連鎖が起きているんです。
だから次のG-Gmがしっくり来るんですね。
ミスディレクションを用いたような進行。

 

あなたも経験がありませんか?

作曲していて気がついたら転調してた、なんて経験。

それで罪悪感を感じたりしていませんか笑?

 

不定調性論はそこで罪悪感など感じず、その理由や自分の感覚感をちゃんと理解してあげて、もしそれがおもしろいと思ったらそのままちゃんと作ってみる、という発想を持って頂きます。

めちゃくちゃになっても、今はそれを望むなら、ちゃんと最後まで表現してみてどうなるかを見定める、というやり方です。犯罪行為だと見逃せませんが、コード進行ならしまいまで見定められます。「何をやってもいい」というのは時間的コストもかかりますし、ダメだったら最初からやり直しです。とてもハイリスクな行為だと知りましょう。ゆえに高度な社会では「教育」があるんです。

 

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この曲、D→A→Eとまた戻るんですね。ここでも転調感を覚えるでしょう。

この違和感最高。

でもVIIb-IV-Iというビートル進行でもあるから彼らには自然。

だから、この曲、アカペラで歌ってみると、意外と上手に戻れない人いると思います。
カラオケで全音あげる転調のようなことをさせられるからです。

最初にがーん!とEがなるから戻れるんですね。

 

この曲から教えられることは

正しいアレンジに収めようとせず、自分が行きたい方向にまずは進み、ちゃんと組み立てよう、上手に理論的慣習(慣習による聴覚の思い込み)を活用せよ、ということではないでしょうか。

「あれ、変だな」って思った時、それはあなたが思ったのか、知識を参照にした結果そうお思ったのかを見極めるのはなかなか難しいです。

それこそたくさん作って作って作りまくらないと!!今すぐに!