音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開~音楽思考の玩具箱

公園で遊ぶ子供の叫び声や泣き声が不快に聞こえる人へ

「子供の声ぐらいいいじゃないか」

意見が分かれ、公園で静かにしか遊べないなんて、なんて生きづらい世の中だ、みたいに思ったりしますね。

これは単純に補助教科教育の知識普及不足と、啓蒙不足です。

 

 

不快に感じる理由

子どもの泣き声や叫び声は、2,000〜5,000Hzの帯域に多くの成分が存在します。

これは人間の耳にとって最も敏感に反応する帯域です。聞きたくなくても絶対耳に入る音域です。

子供の叫び声は、子育てに疲れるお母さんの精神を不安定にし、時には破壊します。長期間心身にダメージを与えるような子育て環境ではお母さんの生命すら奪いかねない性質を持っています。

それを社会が理解し、音楽の授業等でも教え、教育する機会があっても良いと思います。

こうした「耳に突く」音は、私たちの進化の上で「危険信号」として処理され、脳に古くからある扁桃体が瞬時に反応するそうです。

その結果、心拍が上がり、筋肉がこわばり、"闘争か逃走か"の神経を刺激します。

その声が耳に入った瞬間、交感神経が瞬時に活性化され「自分を守るために行動をする」準備を強制的に取ることになります。

この帯域の音は心臓が弱い老人にはとてもショックの強い音現象とも言えます。

実は私も自律神経が弱く、警報音などで動悸を感じてしまい、半日ぐらいは調子が悪くなる人生です。非常に弱い男で、本当に情けないと感じる時もあります。だからちょっとしたことで不安になってしまったり、気分が落ち込んだりしてしまう人の気持ちがよくわかります。普段はイキがっているのですが、あることをきっかけ(ネコくんが風邪気味とか...)に急にバットで頭を殴られたように体質が反応してしまうのです。

コーヒーの飲み過ぎではないかと言われたこともあり、普段はカフェインレスを飲んでます。

実際このように周囲の状況に弱い人間がいます。

 

日頃疲れていて、昼間ゆっくり休めない夜勤型の人には、公園の子供の絶え間ない叫び声は交感神経を突き刺してくるナイフのように響き、嫌でも体が起きてしまいます。

心身疲労ダメージを負ったお母さんには思考停止、鬱を引き起こしかねません。

 

はっきり言って拷問です。

 

苦情を言う人の心が狭いのではなく、人間の感受性がそういう構造にできている、というだけです。

 

同様に不快に感じる音

どのくらい不快なのか、をイメージしてもらうには、

黒板をひっかく音、チェーンソーの音、ゆったりとしたレストランで食事している時にガラスを落として割れる音、火災報知器の非常ベル

などをイメージして貰えばいいでしょう。

子供の叫び声は非常ベルのあの音と同じ性質を持った音なんですね。

さまざまな警報音は人の危機感覚機能を活用して作られています。

レストランのガラスが割れる音も、音自体は大したことないんですが、その音を聞いた途端、なぜか入店時から受けてきた全てのサービスに不安を一瞬にして覚えます。

不安になると「自分を守らなきゃ!」って交感神経が活発になってしまうため、疲れます。

 

そうした人の機能を知っていれば...

あ、子供の声だ、うるさいな、しょうがないなー全く。

と、一瞬自分の心の狭さを責めるのですが、この嫌悪感は猿の頃から備わった危険察知本能ですから、それを理解していれば子供を責める気持ちにはなりづらくなります。

 

また学校でもこの理屈がわかっていれば「奇声をやたらめったら発するのはやめましょう」と堂々と教えることができます。変態に見えるからやめた方がいい、のではなく、街に暮らす夜勤の人、心臓の弱い老人の健康状態を脅かす音の性質を持っているからです。

同時に変な人にあったら、「助けてー!」と声を出すより、思いっきり奇声で叫べ、と教えることもできます。それで一瞬でも相手が怯んだらダッシュ!です。

子供の叫び声は不審者が怯むくらいのパワーを持っている、という点が驚きです。

 

親の教育も変わってくるでしょう。はしたないから叫ぶのをやめさせるのではなく、仕事で疲れて寝ている夜勤の人、心臓の弱い老人、イライラしているアブない人をこれ以上ないほどダメ押しのダメージを与える可能性があるので、無闇に叫ぶことはやめさせるのです。

その声はいつの間にかテロ行為になってしまう可能性を秘めている、くらいに考えておくと良いのではないでしょうか。叫ぶのが悪いのではなく、変なとばっちりをくわないように、必要以上の叫び声のクセを控えさせる教育です。

 

叫んだ経験がない子は、いざとなっても叫べないので、多少子供が公園で叫ぶことはいざという時の防御力の向上訓練をしてるんだな、と思ってあげると、くすって笑えてきます。

 

みんながこうした物事の道理と性質を知っていれば、遊びに夢中になった子供が奇声を発することが100%悪い!公園では静かに遊べ!!みたいな理屈になりようがありません。

工事器具などもそうした耳につく音が出ないように工夫された機器も多いです。

公園の木々も防音に役立ちますが、管理の難しさ、防犯上の理由から切ってしまうこともあります。そうしたことで、急に公園の音がうるさく感じるようになったりするものです。

 

子供は静かに遊べ、という理屈は

役に立たない老人は早く死ね、と言われて早く死ねます?

夜勤しかできない労働力は替えが効くからやめればいい、と言われて辞められます?

と言っているようなものです。

理屈がおかしいのです。

 

不快に感じない工夫がある

交感神経は戦うほうですが、逆にリラックスできるならば副交感神経が優位になり、体のリズムも整ってきます。子供の叫び声が今度はエモい街の音になりBGMになります。

人間のすごいところは、考え方を改めるだけでもリラックスできる能力を持っている、ということです。

すごい子供の叫び声を聞いたら

「まったく...あいつら何でどう遊んだらあんな声が出るんだ...」

とクスッと笑ってみてください。無理やりにでも笑って。

人間は楽しいから笑うのではありません。笑うから楽しくなるんです。

その瞬間、交感神経は危険が回避されたことを脳から伝達されます。そしてブレーキがかかります。必要以上にイライラしません。

さらに、その声を聞きながら、自分の子供時代を思い出したり、遊んでる様を眺めたりしていくと、人の心象はどんどん落ち着きます。

 

さっきまでノイズだったものがBGMになります。イライラに集中せず、ぽっとそれを忘れて考えを逸らしてみてください。

 

黒板を引っ掻く音なども、

「お前ふざけんなよ」

などといわず、

「またかよ!!やめてーーー笑」って笑った方が、交感神経は穏やかな変化しか見せません。自分を不機嫌にさせません。

あれをやると本当に心底、ブチギレて嫌がる人がいますが、それはもう典型的な悪循環です。そのまま年を取ったら公園の子供の声にブチギレる孤独な老人になります。

正直に反応しすぎです。猿じゃないんですから。

 

どうしてもイライラする時

イライラは快楽と同じくらい人に必要です。重要なサインです。

イライラが減らなかったら、おそらくストレスの溜め込み過ぎ、疲れ過ぎ、寝不足過ぎです。すぐにでもビジネスホテルとかで三泊くらい寝て過ごしてください。

だいたい治ります。

イライラするほどの体調になる責任は自分自身にもあるのであって、「イライラする」という段階は、「もっとしっかり本気で休息せよ」という体からの大切な合図です。

しっかり働くなら同じぐらいしっかり休んでください。

「休めない」と懸命に働くなら

「くっそ、それでも必死に休んでやる!」

と思わないと体は元に戻りません。

 

"余裕"がない時代と言われますが、それも錯覚で、"余裕"は自分で生産できる数少ない資源の一つだと思います。

考え方をちょっと変えて、どうにかするための工夫の方に感情や頭を使ってみると、またちょっと違う生き方も見えるんではないかと思います。

 

これらを法で整備したりすると、人は考えなくなりますので、上手に法整備も考慮しつつ、当事者に対して心のケアを手厚くし、そんなに危機的に恐れるような現象ではないよ、と根気強く教育していかないといけないのでしょう。

 

とにかくそんなにあたふたする事象ではありません。

子供が楽しくて叫んでるだけです。通り魔に襲われて叫んでるのではないんです。

 

 

おまけ:ジャイアンの声はなぜ不快なのか

不快な音といえばジャイアンの歌声です。

ジャイアンの歌は、そこに集まった子供たちが聞く前からブルブル震え、恐れ慄き、歌が始まると全員耳を塞ぎます。でも遠くの人はそんな苦情は言ってきません。

open.spotify.com

それに上記の歌を聞いてもとっても素朴でとても耳を塞ぐような声質ではありません。

この記事で述べたような、不快な要素は皆無です。

この歌声のどこに、子供達が耳を塞ぐような要素があるのでしょう。

 

ここからは推測ですが、ジャイアンの歌声、ないし大きな声はマイクのあるなしに関わらず攻撃的要素がある、と推測できます。マイクはむしろ添え物でしょう。

特に彼が気持ちよく歌い上げる声は周囲の人々を恐怖のどん底に叩きつけます。

声質に問題がないとすれば、あと考えられるのは生声の特殊性だけです。

 

きっとジェット機並みの鼓膜を破壊するような(しかし破壊まではいかない)、耳を塞がずにはいられない音質で歌っていると、しか考えられません。

 

ということは、

100dB … 会話不能レベル。近くで歌われると身体的な圧を感じる。

110dB … 数秒で耳を塞ぎたくなる爆音。ライブ会場最前列クラス。
→ 鼓膜は破れないが、自律神経が反応して「目が回る」「逃げたくなる」。

くらいの音量が最初から最後まで出ていることになります。

これを元にAIに推測してもらって考えると、ジャイアンの身体構造は下記のようになるそうです。

🔳肺がまるで工場のエアコンプレッサー並み圧縮タンク。
一息で空気を何リットルも押し出す。呼気圧が尋常でなく、それが全て音圧に変換され地響きのような大爆音になる

🔳声帯がワイヤーのように強い。
切れない厚みと弾力。張っても割れない、まるで産業用ワイアーのような声帯靭帯。

🔳喉がホーンスピーカー構造。
声道の形が絶妙に広がっていて、音が前に飛ぶ。まるで体内にアポカリプス・サウンドを出すような金属ホーン的組織がある。

🔳前方にだけ音が集中する“音ビーム”。
真横や後ろは意外と静か。正面に立った人だけが被害を受ける、極めて指向性の高い声。ジャイアンが少し横や上を向いて歌うのは、友人たちへのささやかな配慮と言える。おそらく直接浴びたら、失神ないし、鼓膜が破れるためであろうと思われる。

🔳自分の耳を守る内蔵ブリックウォール型リミッター組織がある。
発声の瞬間に内耳の筋肉が反射的に締まり、本人だけは平気で歌える。
自分だけは無敵内耳組織を持つ。

🔳歌声が超特殊な指向性を持つ。
発せられた音波は空気中に拡散せず、極端に狭いビーム状の音圧場(アコースティック・ビーム)として放射される。波は自ら干渉し、一定距離を超えると非線形減衰によって急速に消失するため、すぐ近くで聞いている人だけが多大な影響を受ける。

🔳録音すると危険な音圧帯域は消えてしまう。
おそらく録音できる範囲以外の帯域に強烈な音圧を伴うため、マイクで録音された音は非常にすっきりとした音になる。

 

とすると、ジャイアンの歌が、すぐそばで生で聴いている人だけに影響があることがわかります。そしてマイクとスピーカーは単なる添え物で、エコーの効いた音は出てるけど、その音自体には騒音効果はない、という推測もできます。

この、"超人なんだけど微妙にこじんまりとした超人感"がジャイアンのほのぼのとしたガキ大将っぷりにぴったりだと感じました。