ビートルズの不定調性コード進行研究
ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察「Hey Jude」2
2、オールド・ブラウン・シュー - Old Brown Shoe
ジョージの変則ブルースです。印象的な進行です。
B7 |% |% |% |
C#7 |% |% |% |
E7 |% |G7 |% |
E7 |D#7 |G#m |% |B7 |B7 |
これはB7をセンターにするしかありません。
するとB7→C#7はII7に流れた印象を持ちます。
C#7→E7も聴き慣れた進行感です。
同様に対句のように短三度でG7に向かいます。これで加速します。
そしてVIb--V--Imの進行感を用いて、G#mに帰結します。
このG#mがBの平行調になっています。
なんとなく機能進行のつじつまがあっていますね。
ビートルズらしい一曲、といえますね。
隠れた不定調性進行的ブルースだと思います。
例えば、
:C7 |B7 |C7 |B7 :|
みたいな進行で、何かメロディやソロを取ってみて下さい。
そのとき、無駄にブルージーにできる人は、 どんな曲も7thを連鎖させることでブルースっぽくできます。
不定調性論では、これが四度領域音楽の考え方であり、そこから様々な領域の音楽(オクターブレンジの音楽)に意識を拡張させることで、機能和声音楽ではない雰囲気を自在に考えていくことができるようになります。
AD