音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

13,『Because』がもたらす視点 /The Beatles(2018)

ビートルズの不定調性コード進行分析

13,Because /The Beatles

 

AD

   

  

 

イントロ
C#m | % |D#m7(b5) | G# |A |C#m |A7 |A13 |D/F# |Ddim |

 

この曲、ベートーベンの「月光」の楽譜の逆さ読み、とされています(アルバムライナーノーツより)。

実際どこから逆読みしたのかまで調べていませんが、「月光」は最後からですと、
C#m | % |D#m7(b5)(?) |C#m |D#m7(b5)(?) |C#m |G#7 C#m/G# |F#m6~
というような展開ですから、確かに似ているといえば似ています。
(?)解釈のコードはディミニッシュ解釈も可能なので、敢えて特定できる、というわけではありません、あしからず。


同曲は「月光の逆さ読み」だ、という種明かしがされているために、
「ああ、そういうふうに作ってあるんだったら、音楽理論的に解釈してもしょうがないか。」
という感覚を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

 

また逆に、
「な?新しいフォーマットだろ?」
って、発したジョンのメッセージに気が付いた人は、当時どんどん新しい方法で音楽を生成していったことでしょう。

 

あなたはこの話を聞いてどちらのタイプですか?

 

AD

 

 音楽系教育機関で音楽を、音楽理論を学習する際に伝統理論に対する学習が長引けば長引くほど、デビューは遅くなります。

 

そうした学習をおろそかにせよ、と云っているのではありません。

そうした学習は時間が掛かります。ましてや音楽は一生勉強なので、「どこまでやったら一流になれる」ということはありません。


ゆえに、実践的な思考の獲得を半年から一年で持てる学習フォーマットの提供を、伝統学習と同時に行えることが現代の音楽スクールに求められている最大のサービスなのではないか、と思います。

 

今、音楽的に何を持っていて、それをどう発信できるか、そのために先生が何を提供できるかを考えるのが、新しい音楽スクールの一つの形、であると考えます。
受講生は空っぽではありません。皆さん何らかのスキルや素養を持って入学されます。

 

それらの才能を自分のスクールで花開かせよう、と思って来ているのですから、それをいつまでも温存していても仕方がない、という発想です。


CとGしか弾けないけど、オリジナル作っちゃいけない、ということはありません。
もしメロディと歌詞が浮かぶのであれば、先生と二人三脚でどんどん作ってみましょう。
最初の10曲ぐらいは勘で作っていくことになりますが、その工程がないと、どう作ればいいかがいつまで経っても分かりません。

あなたのやりたい、と思っていることに対して、やってみなさい、と言ってくれる先生に出逢ってください。

 

AD 

 

 

『月光』を反対から弾いて「いいな、これ、他の曲でもおんなじことやって10曲ぐらい作っちゃおう、あと分かんないことは先生に聞いてやってもらおう」ぐらいの気持ちでどんどん進めて頂ければ、と思います。一つの例ですが。


彼らは音楽理論を知らないのではありません。それらを飛び越して、本来音楽理論が求め続けている「イイと思えるものを追求する為の、過去のいいもの集を用いたその応用の方法=音楽理論の学習後の精神状況」を早速実践しているだけなのです。

 

でも旧来の音楽スクールではそのステップをまだまだ許さないでしょう。
お金をもらっている以上、二年間"拘束"して、一応の音楽理論を学習させます。
これによって嫌になってしまう人もいるはずです。

情報化社会ですから、夜中に困ったら先生にメールをすればよいのです。

そして先生はそれに応えることこそ受講料に含まれる現代のサービスに属するものだと思ってください。それが嫌なら、権威をふるうしかありません。毛には恐怖政治ですからイエスマンしか集まりません。楽して、得して稼ぐ、ということは教育産業ではありえません。教育産業は古い産業だからです。新しい産業形態にしたければ、「教えない」ことです。それで新しいビジネスが作れます。

M-Bankでは教えません。サポートするだけです。教えますがそれは「助言」です。


何せほとんどの音楽学習は、インターネットで出来るんですから。
インターネットの情報なんて嘘ばっかり?
それは、現実でも同じです。先生だって知らないことたくさんありますよ。あなたが先生は万能だと思っているから、失望するんです。最初から「あなたで私に教えられるかな?」って思うぐらいで良いです。

 

作曲と言われてもよくわからないので、実践は先延ばしにして「音楽を勉強する」事をしてしまう、と本当に実践することが先延ばしにされます。

結果的に「やりたくないことをやる」ことを先にやっているような作業になってしまうこともあります。

そうではなくて、「自分が今本当にやってみたい事」を即座にやりましょう。

故スティーブ・ジョブス氏は、毎朝起きて鏡をみたとき「もし今日が人生最後の日なら、今日やろうとしていることは、本当に自分がやりたいことか?」と自問自答する、という話と同じです。

これに追加すると、やりたいことをとことん追求することで、やりたくないことも楽しくなりますから。

この気持ちをビルドアップしていくと、結構やりたいことが音楽でなかったり(笑)、またはマニアックなジャンルの曲を作ることだったり、歌詞を書くことだったり、楽器演奏だったり、もっと人間の欲望は深くいろいろです。

多少暴言や理想論も書きましたが、出来る方はできることから、今やりたいと思うことに近づく一日にして頂ければ、と思います。

 

またM-Bankは、今日もそれを微力ながら応援致します。

 

=(同曲構造についてのメモ)==
このイントロは、ジャズのマイナーのII-Vになります。
G#のあとはトニックに戻らず、VIbに進行します。A7はVIb7ですから、ブルージーVIbとされるものですが、構成音的には、VIbM7の変化和音であり、VIb7=vib,i,iiib,vbというキーから見たディグリーになり、vibを持っていますので、サブドミナントマイナーの機能を持つコードと解釈もできるでしょう。しかしDがIIb△になり、さらに曲の締めがDdimというのも特殊です。
本来はIm--IIm7(b5)をつなぐパッシングディミニッシュコードなのでしょうが、本来m7(b5)コードにパッシングディミニッシュをつなぐというのは余りセオリーでは疎まれます。
このImとIIb△は結局そこだけ見ると、フリジアン進行になっています。
フリジアン進行に流れの美しいパッシングディミニッシュの変化使用コードが差し挟まれている、という感じでしょうか。
===

 

 

AD