音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

エオリアンモードの曲??;Don't Bother Me〜ビートルズ楽曲topics★★★

ビートルズの不定調性コード進行研究

ほぼ全曲ビートルズのコード進行不定調性考察「With The Beatles」2(2018)

4、ドント・バザー・ミー - Don't Bother Me

AD

   

この曲は、V7が出てこない曲です。
Bm |Am |G7 |Em |
Bm |Am |G |G |
Em |A7 |Em |Em |
という最初の部分でのポイントはG7です。
ここは本来ですと、IのGになるのですが、ギターラインがb7thを弾いていて、Gの調性感をゆがめています。それがまたカッコいいです。

 

ちょうどIIIm-IIm-Iと降りて来ているのに、まったくメジャーキーの感じがないところが面白いです。

 

またさりげなくA7が入ってEm→A7がドリアン進行的になっているのがまた調の希薄さに拍車をかけています。

 

AD

 

また展開部も、
D |D |Em |Em |
D |D |Em |Em |
Bm |Bm |Am |Am |
C |C |Em |Em |
とドミナント出てくる気配無し。

これは意図したのでしょうか?

まさにモード楽曲のようです。エオリアンモードの曲ですね。
弱いコード感の連鎖によりできている不思議な曲です。

 

先のA7が強烈に「飛んだ感」を出しており、これがV7のように聴こえてくるから不思議です。
IV7なのにV7感を出しているA7の感じが、まさに変幻自在さを感じさせます。

ちょっと例を出してみましょう。
例;
|:CM7 | % |Em7 |% |
Dm7 |% |Em7 |% |
FM7 |% |Em7 |% |
Dm7 |% |Eb7 |% :|

このEb7はドミナントでもなんでもないコードですが、それまでの感じがいかにもCメジャーの中で停滞しているため、急に出てくるEb7がドミナントコードのように響きます。

|:CM7 | % |E7 |% |
Dm7(b5) |% |Em7 |% |
FM7 |% |E7 |% |
Dm7(b5) |% |Eb7 |% :|
としてしまったらEb7の効果は薄まってしまいます。
コード進行って難しい!

 

5、ホールド・ミー・タイト - Hold Me Tight
この曲は「Hold Me Tight」進行として、
I-IV-II-V
を提起します。

Aメロの部分ですね。
Cメジャーキーなら、
C |F |D |G |
です。

 

メジャーコードの四度進行を全音でつなげただけ。本来DmになるところをDにした進行です。

この曲の後半では、
I→IIIbの交換進行も出てきます。
C△→Eb△もまたメジャーコードによる不定調性和声連鎖とすることができます。

 

6、彼氏になりたい - I Wanna Be Your Man
この作品は、今度は、
I-II-V-VI
が用いられています。サビの部分ですね。これも先の曲と同等の考え方でアプローチすると良いです。

 

またこの曲、それぞれのコードの最後に伸ばす音があって、これがVIIb/Iとなっています。

 

「開けた感」のある「鮮やかでまぶしいコード」だと思います。分数コードを活用しましょう。
例;

⑴  C△   |C△/Bb  |Am7  |Am/G# | 

 

⑵  C△   |C△/Bb |Dm7   |Dm7/B | 

 
⑶  C△   |Bb△/C  |F△  |F△/G | 

 

⑷  C△   |Bb△/C |F△   |Eb△/F | 


などなど、いかがでしょうか??

 

AD