2019.6.14→2020.10.16更新
<前回講座>
<第7回>
■コード進行を作る準備
コード進行は、音楽のストーリーのリズムです。
クラシックの時代にもコード進行(和声)はもちろんありましたが、コードネームという概念が発明されていませんでした。バッハやベートーベンなどの曲のコード進行を取ってみると、その豊かでデリケートなコード展開に舌を巻くことでしょう。
現代のコードアレンジは、1小節に1~2個のコードが乗るのがオーソドックスです。その方が、初心者でも展開を把握しやすく、コードを弾きやすく、理解しやすく、親しみやすいのです。
ですから2,3曲学んでしまうと、もう初心者脱出!という感さえあります。
<コードの乗せ方の基本>
■小節の頭に乗せる(前の小節と同じコードのときもあります)「1,2,3,4の「1」」
■小節の3拍目に乗せる(4/4拍子の場合の中間)「1,2,3,4の「3」」
最初はこの程度の約束で十分です。もちろん実際には2拍目や4拍目にコードが乗ることもあります。このような例外を恐れず、最初はルールに従い、後は自分の好みで自由に付けていく楽しみを覚えてください。
最近はコード表記のある楽曲サイトが増えました。押さえ方まで載っています。
好きなアーティストの気になる曲を調べてみて、コードを押さえて弾いてみましょう。
最初に大変なのは、コードを覚えること、と、コードからコードに移行する事、です。
頭で覚える、というよりも指に覚えさせる、という作業です(指先と脳の回路をつなげる=繰り返すしかない)ので、それこそ練習したものだけがマスターできる世界です。
■コード進行を付けてみる
もしあなたがコード進行に何か情感を感じるなら、あなたは音楽をきっとコントロールできます。
よく使われるハ長調周辺のコードを書いてみます。
三和音 C,Dm,Em,F,G,Am
四和音CM7,Dm7,Em7,E7,FM7,G7,Am7,A7,Bm7(♭5)
これらを自由に組み合わせます。
その代り、セオリーではなく、自分で聞いて、
「このコードのが最初が良いかな」
「このコードの次は、このコードがイイナ」
とちゃんと自分で感じて連鎖していってください。
:C |F |C |G |Am |G |F |E7 :|
いかがでしょうか。
こちらのサイトを使って自分でコードを打ち込んで作曲してみましょう。
コードから作曲する、という意味が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。
コードも大きなメロディーです。
細かいメロディーを内包した大きなメロディです。
下記にも例を用意しました。
例1
C |
F |
Am |
Dm7 |
FM7 |
Dm7 |
F |
C |
例2
CM7 |
FM7 |
CM7 |
FM7 |
Am7 |
Am |
G |
F C |
気に入ったコード進行はノートに記載してゆきましょう。
No.001からNo.100自主的に好きなコード進行を集められたら、その途中できっと作曲はできます。
どんな偉大なプロのミュージシャン、最初はそういったチカラ技から自分の中に音楽を取り込んでいきました。
ひたすら考えずやる時期というのが必要です。
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