音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

SynthMasterの使い方12-keyscaler画面の解説

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KEYSCALER画面

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謎の画面です。何をするところなのでしょう。

まあ、シンセ全く詳しくない自分にはまるで関係のない画面、ぽい匂いを発してます笑。

これもプリセットを参考に勉強しましょう。

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LD 80s Lead Saw MK

というプリセットを開いて下さい。

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KEYSCALERは省略文字になっています。1-4のKEYSCALERを使えます。

C-1(cのマイナス1)からC9は明らかにピッチを表しています。

明らかにこれは音の高さで異なる設定ができる画面だ、とわかります。Key Trackingみたいなものでしょうか。

マニュアルにも

キースケーラーは、現在のMIDIノート番号に基づいてパラメーター値をモジュレートするために使用されます。
キースケーラーグラフには最大16ポイントを含めることができ、グラフは各MIDIノートのスケーリングを0〜127の間で決定します。 スケーリング量は単極で、0.0〜1.0です。

とあります。

全く意味がわかりません。

そこでプリセットLD 80s Lead Saw MKにしてC9あたり、鍵盤の一番高いところから低い方へ音を弾き下ろしてみましょう。

またはキーボードのオクターブボタンを押しながら同じところをずっと弾いてオクターブを変えてみましょう。

高いところはあまり音が出ませんね。低くなるに従い、どんどん音が大きくなります。

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このプリセットは三つのターゲットにKeyscalerがかかっています。

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マトリックス画面をみるとわかります。

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オシレーター1、2のボリュームと レイヤー1のボリュームだそうです。

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では早速キースケーラーのポッチをつまんで一番上まで持ってきてみましょう。

ポッチは右クリックで消せます。

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こうなりましたか?

これでまた一番高い方を弾いてみてください。

近々小気味よく高音がなるでしょう。これはこれでいいですよね!

これはキースケーラーがヴォリュームにかかっているからですね。

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この状態の時は、高音であればあるほどその値を下げますよ、という合図だったと言えます。

 

だから逆に

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こうしたら肝心な中音域の音量が小さくなります。

だからこれ、曲の演奏において、高音を鳴らしたければ、プリセットのキースケーラーの高音域をあげたほうが良い、ということができます。

確かに全部マックスだと、低音部の音量が足りません。そういうことを考慮したキースケーラー設定にできる、ということですね。

(これはシンセ詳しくないとどこにかけたらいいかわからないです。。)

もう一つだけ一例を。

またイニシャルプリセットにして、FILTER1をオンにして、CUTOFFにKEYSCALER1をかけてください。

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このディフォルトの状態で低い方を弾くと音がこもって聞こえず、高音では近々言ってしまいます。

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そこでこれを逆にします。

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こうすると、今度は低音部はゴリゴリ音が出て、高音部の近々はカットオフが聞いて抑えてくれます。

まこういう風につかうのではないか、と。

 

だから音色を一から作らない場合は、

「プリセットを選んだ時」

「使いたい音域がうまく背景と混ざらない時」

「KEYSCALERをカットオフでいじって聞こえやすくなる鍵盤にできる」

みたいな活用法で用いられたら優等生かな、と思います。

まあ、自分なら他のプリセットでアレンジ考え直しますが笑。カーブも自由自在なので、出したい音域がちゃんと出るようにフィルター設定ができます。

 

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また例えば、これもイニシャルプリセットで、UNISON8声にして、DETUNEほどほどに、PANにKEYSCALERをかけます。すると低くなって音程がはっきりしなくなてもPANが広がるので、なんか効果音的になってかっこいい、なんて本来とは違う使い方をしてみたり。こういうことを考えているとおそらく人生終わってしまうので、ピンときたら(不定調性論的思考)使う、という程度に頭の片隅に置いておけば良いのではないでしょうか?

お試しあれ!

 

 

(追記)

Synthmasterの各プリセット音にノートヴェロシティという概念はないように感じます。例えば、イニシャルプリセットで、下記のように打ち込んで、

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 例えばキースケーラーを下記のように極端に使用音域で下がるように設定して、これをハイカットにかけたり、

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OSC自体のボリューム自体にかけたりします。 

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この時ボリュームは最小に聞かせたい音量にセットしておくと良いです。そこに向かって下がって来るようにオレンジ色のオートメーションラインを設定します。

こうすると音域に極端なフェード効果をかけられたりもできます。結構こうれは力技のような気もしますが、こうやって使うものなのでしょう。

 

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