2020-08-10 スティービーのコード進行へのチャレンジが始まったアルバム;スティービーワンダーレポート9-3 スティービー・ワンダー レポート 前の記事 www.terrax.site 事例35;God Bless the Child(CDタイム 0:14-) open.spotify.com Aメロ FM7 B♭7(13) |FM7 B♭7(13) | Cm7 F7(9) |Cm7 F7(#9) | Bメロ B♭M7 |B♭m7(9) |Am7 D7(♭9) |Gm7 C7♭9) | FM7 B♭7(13) |FM7 B♭7(13) | Aメロ FM7 B♭7(13) |FM7 B♭7(13) | Cm7 F7(9) |Cm7 F7(#9) | Bメロ B♭M7 | B♭m7(9) |Am7 D7(♭9) |Gm7 C7(♭9) | FM7 | B♭7(13) A7 | Cメロ Dm7 DmM7 |Dm7 Dm6 |Am7 |E7 A7 | Dm7 DmM7 |Dm7 Dm6 |Am7 D7 |D♭7 C7 | =degree= Aメロ(Key=F) IM7 IV7(13) |IM7 IV7(13) | Vm7 I7(9) |Vm7 I7(#9) | Bメロ IVM7 |IVm7(9) |IIIm7 VI7(♭9) |IIm7 V7(♭9) | IM7 IV7(13) |IM7 IV7(13) | Aメロ IM7 IV7(13) |IM7 IV7(13) | Vm7 I7(9) |Vm7 I7(#9) | Bメロ IVM7 |IVm7(9) |IIIm7 VI7(♭9) |IIm7 V7(♭9) | IM7 | IV7(13) VI7 | Cメロ VIm7 VImM7 |VIm7 VIm6 |IIIm7 |VII7 III7 | VIm7 VImM7 |VIm7 VIm6 |IIIm7 VI7 |VI♭7 V7 | ビリー・ホリデイの1939年の作品カバー。 スティービーのアレンジではテンションサウンドが雰囲気を醸し出してます。 同曲で原曲にもCメロにあるクリシェが用いられています。ゆえにスティービーの曲とのマッチングも良いですね。 事例36;Do I Love Her (CDタイム 0:12-) open.spotify.com Aメロ D♭M7 CM7 |BM7 |D♭M7 CM7 |BM7 | G♭ |A♭m7 D♭7 |G♭M7 |E♭m7 A♭7 |〜 =degree= key=D♭ IM7 VIIM7 |VII♭M7 |IM7 VIIM7 |VII♭M7 | IV |Vm7 I7 |IVM7 |IIm7 V7 |〜 今回取り上げる曲としてははじめてスティービーのみのクレジット曲。 一行目のVIIM7は経過和音であり、四拍目に挿入されてます。 そして続くVII♭M7が特徴的。こうした和音配置は、オリジナル曲の中にどんな特異性を投じるか、という欲求であるように感じます。他曲にない響き、他曲にない進行感を有する曲を作ってみたい、という欲求でしょうか。 同アルバムでは、和声に関する実験が随所に見られるので、これはスティービーの探究でしょうか。18歳の頃のリリース作品ですから、ロン・ミラーからの作曲の指導も本格的にあった頃だと思われます。 事例37;The House on the Hill (CDタイム 0:10-) open.spotify.com Aメロ E♭7 |E♭7 |E♭7 |E♭7 | A♭7 |A♭7 |E♭7 |E♭7 | B7 |B♭7 |E♭7 G♭ A♭|E♭7 |〜 (CDタイム 1:11-) A♭7 |A♭7 |E♭7 |E♭7 |F#7 B7 |F#7 B7 |F#7 B7 |F#7 B7 | G#7 |B7 |C#7 |C#7 |〜E♭7 =degree= key=E♭ブルース Aメロ I7 |I7 |I7 |I7 | IV7 |IV7 |I7 |I7 | VI♭7 |V7 |I7 III♭ IV|I7 |〜 (CDタイム 1:11-) IV7 |IV7 |I7 |I7 |III♭7 VI♭7 |III♭7 VI♭7 |III♭7 VI♭7 |III♭7 VI♭7 | IV7 |VI♭7 |VII♭7 |VII♭7 |〜I7 モータウンの作家陣の楽曲。 基本形式はE♭のブルースですが、III♭、VI♭、VII♭の使用により緊張感を出てます。 F#7への進行感はいわゆるIII♭7への進行感からの展開を活用。 それがすぐにB7への流れとなり、これはF#7をI7としたIV7へのブルース進行となるように工夫されています。進行感の瞬間的な変化。 またそこからE♭7までの流れも、III♭、VI♭、VII♭を活用しスムーズにE♭7に戻しています。 目次ページはこちら その10へ www.terrax.site