音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

音楽のジャンルを考える1-pop music1〜アダルトコンテンポラリー

音楽教室で教える音楽のジャンルについての講義も世の中の音楽の文化の進化に追いつかなくなって来ました。

このシリーズは自分が音楽ジャンル分類に置いてきぼりにならないために自分なりにまとめるものです。それぞれのアーティストと音楽への動画リンクも貼っておきますので、自分が好きなジャンル、好きなタイプの音楽への糸口を発見してみると面白いと思います。

音楽をやる人は、

「まず世界にどんな音楽があるのか」

を知るところから始めると、自分が行きたい方向が見えたりします。

なお、日本人が感じる音楽的主要性と、英語圏が感じる音楽の良さ、主流と感じるものはまるで違うので、kpopが世界で成功したように、いずれ日本の音楽シーンも英語圏の歌になっていかなければならない、という意味では、世界市場主流のジャンル感を持っておく方が良いと思います。

 

第一回目はアダルトコンテンポラリー。

 

Adult alternative

Adult contemporary

などと表記されるそうです。

アダルトコンテンポラリー。定義的説明は置いておいて、セクシーな大人が、バラードを中心に歌い上げるような雰囲気を作ります。

「洋楽版ムード歌謡」。

ちょとコミカルに例えれば、

"映画の世界から出て来たようなオシャレにくたびれたスーツや、それどこで売ってるの?と聴きたくなるようなドレスで歌う音楽"です。

あとクリスマスとかに急にアダルトな雰囲気で歌っちゃう音楽。

 

サブジャンルとして、

ホットアダルトコンテンポラリー

ソフトアダルトコンテンポラリー

アーバンアダルトコンテンポラリー

リズミックアダルトコンテンポラリー

そしてキリスト教音楽に含まれるクリスチャンアダルトコンテンポラリーというジャンル分けがされているそうです。

キリスト教音楽ジャンルについては別の機会にするとして。

これらのサブジャンル分けは喧嘩の元なので、テンポの感じで適当に分けていくのがいいかも。

 

アダルトコンテンポラリーのルーツ

50年代-60年代のちょっとアダルトな感じのアーティストがルーツになっているそうです。

My Way (Remastered 2008) 

フランク・シナトラ

 

Doris Day A Sentimental Journey 

ドリス・デイ

 

Johnny Mathis - Chances Are

ジョニー・マティス

 

Tennessee Waltz ( 1959 ) - CONNIE FRANCIS

コニー・フランシス

 

NAT KING COLE L-O-V-E

ナット・キング・コール

 

Killing Me Softly with Her Song

ペリー・コモ

初期はこの辺りのアーティストの雰囲気から展開している、と考えていいそうです。

そこからチャートにこうした音楽が固まってくると、そういう雰囲気を主体としたアーティストの声が売れ始めます。米津玄師が売れれば、動画音楽のアーティストに注目が集まるような感じと同じです。

 

Woman in Love - Barbra Streisand Subtitulado 

バーブラ・ストライサンド

Bobby Vinton - Mr. Lonely

ボビー・ウインストン

Jackie Gleason presents "The Torch with the Blue Flame" (1958) Full 

ジャッキー・グリーソン

 

70年代

そしてこれらの音楽は当時流行り出した「ハードロック」に対してソフトロックと呼ばれるようになり、チャートが確立されます。

Carole King - It's Too Late 

キャロル・キング

James Taylor - Handy Man

ジェームス・テイラー

Bread - Make it with you

ブレッド

Chicago - You're The Inspiration

シカゴ

Eagles - Hotel California

イーグルス

Elton John - Your Song

エルトン・ジョン

Toto - Africa

TOTO

Air Supply - Making Love Out Of Nothing At All 

エアサプライ

Dan Fogelberg - Leader of the band

ダン・フォーゲルバーグ

Yesterday Once More

カーペンターズ

JUST ANOTHER WOMAN IN LOVE.... ANNE MURRAY 

アン・マレー

I write the songs - Barry Manillow 

バリー・マニロウ

Billy Joel - Piano Man 

ビリー・ジョエル

Rod Stewart - Sailing 

ロッド・スチュアート

Missing You - Diana Ross 

ダイアナ・ロス

You're so Vain

カーリー・サイモン

Janis Ian / Will You Dance?

 ジャニス・イアン

This Masquerade - George Benson

ジョージ・ベンソン

この辺りのビッグ・ネームが時代を作りました。今考えればアダルトコンテンポラリーが時代の主流の音楽だった、とも言えますね。

 

80年代

そして80年代。日本はなぜかアイドルという文化に若者が魅了される頃、すでに習熟した世界のアダコンは、さらに時代の先をゆくタレントを生み出します。

U.S.A. For Africa - We Are the World 

マイケル・ジャクソン

Dionne Warwick - That's What Friends Are For

ディオンヌ・ワーウィック

Olivia Newton-John Have You Never Been Mellow 

オリビア・ニュートン-ジョン

Bonnie Tyler - Total Eclipse of the Heart

ボニー・タイラー

 

Phil Collins - Another Day In Paradise 

フィル・コリンズ

ニューヨーク・シティ・セレナーデ

クリストファー・クロス

Julio Iglesias Nathalie (Português) 黒い瞳のナタリー 

フリオ・イグリシアス

Bertie Higgins - Casablanca

バーティ・ヒギンズ

 

George Michael - One More Try

ジョージ・マイケル

Tell it like it is - Aaron Neville

アーロン・ネヴィル

Lionel Richie - Endless Love ft. Shania Twain 

ライオネル・リッチー

Sheena Easton - For Your Eyes Only

シーナ・イーストン

Richard Marx - Right Here Waiting 

リチャード・マークス

Laura Branigan - The Power of Love

ローラ・ブラニガン

AMY GRANT - Find a way 

エイミー・グラント

DON'T KNOW MUCH

リンダ・ロンシュタット

 

という感じで、実は80年代はアダルト・コンテンポラリーの時代だったとも言えますね。

 

90年代

90年代はいよいよラップ、R&Bのサウンドが進化し、アダルトコンテンポラリーは少し古臭くなってしまいます。流行って怖い。かつ少しイメージが若年化して"boy"が目立ちます。そしてラテンが入ってきます。

ジャンルとしての影が薄くなったとは言え90年代の女性陣の存在感がすごい。

Whitney Houston - I Will Always Love You 

Mariah Carey - Without You 

Céline Dion - That's The Way It Is

Michael Bolton - How Am I Supposed To Live Without You

Shania Twain - From This Moment On

Sarah McLachlan - Angel

Jewel - Foolish Games

Sheryl Crow - If It Makes You Happy

Unbreak my Heart - Toni Braxton 

Christina Aguilera - Beautiful 

All-4-One - I Swear  

Boyz II Men - End Of The Road

Backstreet Boys - I Want It That Way

Savage Garden - Truly Madly Deeply 

Lynda - A 1000 X Hora 

Selena Gomez - Lose You To Love Me 

Ricky Martin - Livin' La Vida Loca 

Enrique Iglesias - Bailamos

Pitbull - Rain Over Me ft. Marc Anthony 

Kenny G - The Moment

だいぶいろんな音楽が融合されて、ジャンルを超えて、楽曲パワー、アーティストのちょっと常識はずれな個性や魅力によって楽曲のタイプを選ばない時代になってきました。

 

00年代

この辺になると、純粋なアダルトコンテンポラリー音楽を引き継ぐ人は少なくなります。皆のバックグラウンドが多様になり、ジャンルを特定するのが難しくなってきます。メディア露出の多様性により、特定の人だけが音楽を聴くわけではなくなったので、台頭するジャンルも様々で、いよいよ個人が個人を応援するような時代になります。この時、70年代、80年代のカリスマアーティストの"スケールの大きさ"に愕然とするようになりますよね。

もし彼らが80年代にいたら、アダルトコンテンポラリーをやらされたかもしれない、と考えながら聴いてみてください。

Fly Me to the Moon h他

マイケル・ブーブレ

Norah Jones - Don't Know Why

ノラ・ジョーンズ

Amy Winehouse - Back To Black

 エイミー・ワインハウス

John Mayer - Free Fallin'

ジョン・メイヤー

98º - I Do (Cherish You)

ニック・ラシェイ

James Blunt - You're Beautiful 

 

そして前10年代世代。

Bruno Mars - Just The Way You Are

Britney Spears - Everytime

Sam Smith - I'm Not The Only One

Coldplay - Viva La Vida 

Ed Sheeran - Shape of You

Maroon 5 - Sugar

Adele - Skyfall

Meghan Trainor - Close Your Eyes

Feist - My Moon My Man

The 1975 - Sincerity Is Scary 

Imagine Dragons - Believer

Panic! At The Disco - High Hopes 

X Ambassadors - Renegades

Sheppard - Geronimo

American Authors - Best Day Of My Life 

OneRepublic - Counting Stars 

Rachel Platten - Fight Song 

Christina Perri - A Thousand Years 

James Bay - Hold Back The RiverI

Shawn Mendes - Treat You Better

Sia - Alive

Charlie Puth - One Call Away

2000年代以降の音楽の中に「アダルトコンテンポラリー」と分けて良い音楽が合うようには思いません。もっと別の名前をが良いと思います。