コード進行は、楽曲が完成した後還元することができるだけで作曲者本人は、そんなもの把握していない、という状況が結構あります。コードを覚えて弾くというより、その"感じ"になったとき、その押さえ方を弾く、的な我々と全く違う次元で音楽をやっている天才が多いからです。
ここで列挙した類似性は、あくまで素人から見た劣化した見栄えであり、音楽家が見ている風景ではない場合があることをご理解ください。シェア不要です。
こういうヒント集が制作/教育の場で活用できるので作りました。www.terrax.site
I/Im始まりの楽曲はこちら
I-IV#まで
I-V始まり
Im始まり
V始まり以降
- I-IV#まで
- I-V始まり
- Im始まり
- V始まり以降
- ノントーナルメロディ系(曲の中核にピッチの曖昧な表現、ラップ、トークが主体となるパートを含む曲)
- ワンコード/セクション進行系(ワンコード的セクションを含む楽曲も含め)
- コードブロックライン系
- リファレンス参考
- ディグリー参考一覧表
<表記考察メモは脚注で-随時更新->*1
・現在は、リファレンスから制作していくスタイルが多数なので、常に参考にされた楽曲があるわけで、このように楽曲のコード進行を類似順に並べると言うのは、リファレンスがある程度わかってしまうある種のタブーがありますが、作曲する人がそれも承知で参考にされることを目的として作っています。表面上の類似点等をあげつらうのはご遠慮ください。
ノントーナルメロディ系(曲の中核にピッチの曖昧な表現、ラップ、トークが主体となるパートを含む曲)
シャボン玉 モーニング娘。(03)MV
GO!!! FLOW(04)MV
Dreamland BENNIE K(05) MV
熱帯夜 RIP SLYME(07)MV
呪文-MIROTIC- 東方神起(08)
RIVER AKB48(10)MV
Why?(Keep Your Head Down) 東方神起(11)MV
WANNA BEEEE!!! Kis-My-Ft2(12)MV
My Resistance -タシカナモノ- Kis-My-Ft2(13)MV
キ・ス・ウ・マ・イ 〜KISS YOUR MIND〜 Kis-My-Ft2(13)MV
AinoArika Hey! Say! JUMP(14)MV
PERFECT HUMAN RADIO FISH(16)MV
世界には愛しかない 欅坂46(16)MV
SIGNAL TWICE(17)MV
僕以外の誰か NMB48(17)MV
ヒプノシスマイク Division Battle Anthem- Division All Stars(18)MV
KISSIN' MY LIPS Snow Man(20)MV
Fanfare TWICE(20)MV
Magic Touch King & Prince(21)MV
ウタカタララバイ Ado(22)MV
CALL 119 INI(22)MV
アイドル YOASOBI(23)MV
こっから SixTONES(23)MV
ABARERO SixTONES(23)MV
Bling-Bang-Bang-Born Creepy Nuts(24)MV
ファタール GEMN(24)MV
GONG SixTONES(24)MV
わたしの一番かわいいところ FRUITS ZIPPER(24)MV
GOAT Number_i(24)
Gotta Be Gotta Be Aぇ! group(24)MV
ワンコード/セクション進行系(ワンコード的セクションを含む楽曲も含め)
SCREAM GLAY×EXILE(02)MV (サビ前までがギターリフ主体のワンコード解釈でできている)
JUICY 倖田來未(06)MV
FREAKY 倖田來未(07)(ほとんどワンコード扱いと言える)
DON'T U EVER STOP KAT-TUN(08)(コード進行ではなく、歌詞のリズムによって連鎖していくことでコード二つの連続で成り立っているような雰囲気をそれぞれのパートで持っている。なおBメロには5度のクリシェが採用されている)
ブーン! マイア・ヒラサワ(11)MV (ワンコード的に作られたパートがある)
Why?(Keep Your Head Down) 東方神起(11)MV (ワンコード的に作られたパートがある)
Face Down 嵐(12)MV(im-viib-vibのベースラインが統一されているため、ワンコードではないが、統一あれたセクション進行感がある)
24karats TRIBE OF GOLD EXILE TRIBE(12)MV(ワンコードではないがEm系リフ主体)
PAPARAZZI 少女時代(12)MV(ワンコードではないがウワモノが動くことでdimやsus4解釈が可能になるドローンルート的構造)
Eeny, meeny, miny, moe! 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(15)MV(ブリッジなどワンコードではないがAサビ、Cメロ等Dm系とDメジャーのリフ主体で変化)
PERFECT HUMAN RADIO FISH(16)MV
BANG BANG BANG BIGBANG(17)MV(マイナキー系のコード展開はあるがコード進行というよりリフの流れが主体となるhiphop系展開)
D.D. Snow Man(20)MV
Fanfare TWICE(20)MV
KANZAI BOYA KinKi Kids(20)MV
Magic Touch King & Prince(21)MV
うっせぇわ Ado(21)MV (サビ前までギターリフによるギターリフチェイン-Guitar Riff Chain-が進行感を作っているのでワンコード的、とも言える)
CALL 119 INI(22)MV
Password INI(22)MV
月と星が踊るMidnight 日向坂46(22)MV (Aメロは2行だが、1コードで構成)
ichiban King & Prince(23)MV (Cメロ以外ワンコード解釈可能)
CREAK SixTONES(23)MV
承認欲求 櫻坂46(23)MV(コード解釈されているが、サビまではFm一発と解釈できる)
ABARERO SixTONES(23)MV
FEARLESS LE SSERAFIM(23)MV
Bling-Bang-Bang-Born Creepy Nuts(24)MV(曲全体がマイナーコード1発でドミナントアクセントのダブルバウンスのツーコード的で作られている)
GONG SixTONES(24)MV
BREAKOUT Snow Man(24)MV
GOAT Number_i(24)
ビビデバ 星街すいせい(24)MV (Aパートがワンコードの展開)
《A》BEGINNING Aぇ! group(24)MV
コードブロックライン系
コード連鎖が拍ごとに変化したり、ギターリフやフレーズパターンがコード進行感を持っていたり、アクセントとしてコード変化があることで通例のコード進行とは異なる意味合いを与えている楽曲の進行スタイル(進化系コード進行とも言えるしクラシック的な編曲とも言える)に独自に名前をつけてまとめています。
Ring 平井堅(02) MV(サビメロディに対して一音ずつコードが流れる感じ=コーダルメロディ)
Every Heart -ミンナノキモチ- BoA(02)MV (Aメロにトリプルバウンス的進行)
桃色片想い 松浦亜弥(02)MV(Aメロにアクセントを伴うダブルバウンス的進行)
虹 福山雅治(03) MV(サビVコードが繰り返しアクセントになっていくダブルバウンス。この時Vがステップになるので、ドミナントステップバウンスという表現も提示しておきます)
メリッサ ポルノグラフィティ(03)MV (サビにトリプルバウンス的コード連鎖=ダーダッダッダーで中間がダブルになっている="ミドルダブルのトリプルバウンス")
彩~Aja~ サザンオールスターズ(04)MV(Aメロにivをアクセントにしたシンコペーションダブルバウンスが組まれている)
シスター ポルノグラフィティ(04) MV(Aメロにトリプルバウンスとコーダルメロディ的なコード連鎖でメロディが紡がれる)
チェスト ORANGE RANGE(04)MV(四拍目にiV#を一拍入れるようなギターリフバウンスで構成されている)
Jupiter 平原綾香 (04) MV(クラシック曲に和声付けしたことでメロディに単発でコードをつけるコーダルメロディが目立つ)
GIRL TALK 安室奈美恵(05)(楽曲全体が二拍目後半にアクセントを持つダブルバウンスで構成されている)
POP STAR 平井堅(05) MV (Aメロにトリプルバウンスのコード連鎖のアクセントがある)
hands 倖田來未(05)MV (サビが八分音符のシンコペーションバウンスで作られている)
友だちへ 〜Say What You Will〜 SMAP(05)(サビが拍ごとのコード変化で構成されている)
PEACH 大塚愛(07)MV(Aメロにコード連鎖にアクセントのある=Chord Riff Chain)
CHU-LIP 大塚愛(07)MV(Aメロがギターリフチェインに基づく進行感を作る)
This is love SMAP(10)(サビにおいて基本構造はI-IV-Vだが、歌いはじめにトリプルバウンス的にベースが下がるアクセントがついておりブロックラインが形成されていると解釈できる)
DADA RADWIMPS(11)MV(全般的にギタのリフにコードのルート感を持たせたギターリフチェイン中心の展開進行)
V.I.P シド(12)MV(サビにおいてVIb-V-ImとIIm7(b5)-V-Imがダブルバウンスで決めとして入って展開する)
紅蓮の弓矢 Linked Horizon(13)MV (AメロがIm-VIIb→vib というダブルバウンスのセットで進行する)
君の名は希望 乃木坂46(13)MV (AメロがI-V-VImとIV-V-Iのダブルバウンス)
ようかい体操第一 Dream5(14)MV (サビはかぞえ歌調のI-V(IV)進行でコード進行というよりコール&レスポンスの童謡/ブルース民謡の調子)
ひびき 関ジャニ∞(14)MV (Aメロがダブルバウンスで構成されている)
LOVE MACO(15)MV (Aメロにおいてi-vii-vi iv-v-iのピアノリフのトリプルバウンスが展開する)
今、話したい誰かがいる 乃木坂46(15)MV (AメロにおいてIV-V-Iのシンコペーションダブルバウンス)
コップの中の木漏れ日 ラブ・クレッシェンド(15)MV(AメロはゆったりとしたI-V-VImとIVーVーIのトリプルバウンスが組まれている)
恋 星野源(16)MV (Aメロがシンコペーションの拍がアクセントになってコード進行を推進する=シンコペーションバウンス)
あなたの好きなところ 西野カナ(16)MV (AメロでVがアクセントに入るゆっくりなトリプルバウンスが組まれている)
明日への手紙 手嶌葵(16)MV (サビでI-V-VIm-V-IV八分で降りてくるラインがメロディに沿って何かを整理していく感を与えるブロックラインになっている)
RAIN SEKAI NO OWARI(17)MV(Aメロ、Bメロでシンコペーションバウンスで作られている)
Find The Answer 嵐(18)MV(Aメロでゆったりとしたトリプルバウンス)
バグっていいじゃん HKT48(17)MV (冒頭がトリプルバウンスのタイトルコールになっている)
宿命 Official髭男dism(19)MV (Aメロにおいてトリプルバウンスが作られている)
Stand By You Official髭男dism(19)MV (Aメロにおいてトリプルバウンスが作られている)
Myra Tani Yuuki(20)MV(特にAメロにおいてソフトなダブルバウンス的にコードの流れがアクセントになっており、それがサビのリズムにも展開されいる)
どろん King Gnu(20)MV(ブリッジ的パートでトリプルバウンスが作られている)
カイト 嵐(20)MV(サビはシンコペーションダブルバウンスで構成)
証拠 ジャニーズWEST(20)MV(Aメロがトリプルバウンス)
Pale Blue 米津玄師(21)MV (サビがIV-V-VIm的トリプルバウンスで展開する)
週刊うまくいく曜日 ジャニーズWEST(21)MV(ブリッジでトリプルバウンスの展開)
なんでもないよ、 マカロニえんぴつ(22)MV(各パートの節目にIV-V-Iというケーデンスによるバウンス=ダブルケーデンスバウンスがアクセントを作っている)
M八七 米津玄師(22)MV(一拍目と四拍目によるvib-viib-Im系のセパレートバウンスによってAメロ/サビが展開していく)
SuperCali JO1(22)MV(A,サビパートが三拍と一拍のゆったりとしたダブルバウンスがアクセントになっている)
ダンスホール Mrs. GREEN APPLE(22)MV(サビがトリプルバウンスのシークエンスで展開する)
ケセラセラ Mrs. GREEN APPLE(23)MV (Aメロではトリプルバウンスで始まりメロヒーに細かくコードが当てられ、サビの後半では主にIがアクセントになるシンコペーションバウンスが使われている)
愛の花 あいみょん(23)MV (全体的にV→IやIV→Iが交互に連鎖するシングルケーデンスバウンスで成り立っている)
ANTENNA Mrs. GREEN APPLE(23)MV (Aメロ冒頭がトリプルバウンスで構成されている)
強風オールバック ゆこぴ(23)MV (AメロがVのドミナントバウンスで構成)
ライラック Mrs. GREEN APPLE(24)MV(Aメロがトリプルバウンスで作られている)
Soranji Mrs. GREEN APPLE(24)MV(AメロにおいてIのアクセントを持つシングルケーデンスバウンスが呟くような進行感を作っている)
消費期限 SEVENTEEN(24)MV (Aメロ〜がトリプルバウンスで作られている)
Dear Mrs. GREEN APPLE(24)MV(Aメロがトリプルバウンスで作られている)
halfmoon King & Prince(24)MV(サビがIV-V-VIm(iiim)-Vでダブルバウンス的構成)
puzzle Sexy Zone(24)MV (Aメロの拍後半だけがトリプルバウンスというセパレートトリプルバウンスで構成されている)
リファレンス参考
"こういう雰囲気の曲"...という一曲丸ごと参考曲となりえる雰囲気を持つ楽曲。テンポ感はなんとなく伝える時のイメージに合う雰囲気で分けてます。
<アップテンポ>
大切なもの ロードオブメジャー (02)MV
Mugen ポルノグラフィティ(02)MV(ロカビリー&ホーン風味)
空に唄えば 175R (03)MV
Carry On EXILE(04)MV (00年代ストリングス&ホーン&ワカココ-wah-ギター)
全力少年 スキマスイッチ (05) MV
Secret Code Kinki Kids(08)MV(jazzyロカビリー&ホーン風味)
SAYONARAベイベー 加藤ミリヤ(08)MV (VIb-VIIb-Im-Vm系)
崖の上のポニョ 藤岡藤巻と大橋のぞみ(08)(クラシカルアレンジポップの例として)
六本木~GIROPPON~ 鼠先輩(09)MV (平成ムード歌謡)
FOREVER LOVE 清水翔太×加藤ミリヤ(10)MV (IV-V-IIIm-VIm系)
I Wish For You EXILE(10)MV (IV-IIm-IIIm-VIm系)
じょいふる いきものがかり(10)MV(VIIb系Jマイナーパーティロック風味)
Rising Sun EXILE(11)MV (IV-I-VIm-V系)
Dear J 板野友美(11)MV (Im-Vm-VIb-VIIb系Jマイナーパーティロック風味)
Re:make ONE OK ROCK(12)MV (10年代J-rock)
ワイルド アット ハート 嵐(12)MV(Jpop&ホーン)
純情U-19 NMB48(12)MV (Jpop&ホーン&ストリングス)
UZA AKB48(12)MV(Im-IIIb-VIIb-Im系)
WANNA BEEEE!!! Kis-My-Ft2(12)MV
Believe 西野カナ(13)MV(Jgirls ROCK)
ごめんなさいのKissing You E-girls(13)MV(I-IV-IIIm-V系)
小さな恋のうた MONGOL800(13)MV (10年代ノスタルジーJロック)
R.Y.U.S.E.I. 三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(14)MV(10年代JEDM)
AinoArika Hey! Say! JUMP(14)MV(sidoru&フルオケ系)
Summer Madness 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(15)MV(10年代JEDM)
I seek 嵐(16)MV(ソウル風ストリングス&アップテンポ)
世界には愛しかない 欅坂46(16)MV
BANG BANG BANG BIGBANG(17)MV(k-hiphop-pop)
インフルエンサー 乃木坂46(17)MV
トリコ Nissy(西島隆弘)(18)MV(10年代ホーン&レトロR&B jpop)
LIKEY TWICE(18)MV
GONG WANIMA(19)MV
W/X/Y Tani Yuuki(22)MV (VIm-IV-V-I系)
夜に駆ける YOASOBI(20)MV(20年代J-pop)
One Last Kiss 宇多田ヒカル(21)MV(アンビエンス系、浮遊するコード進行)
わたしの一番かわいいところ FRUITS ZIPPER(24)MV
Bling-Bang-Bang-Born Creepy Nuts(24)MV(20年代ラテントラップ)
GOAT Number_i(24)
<ミドルテンポ>
VALENTI BoA(02)MV(00年代ラテン風)
世界に一つだけの花(03)(Jpop応援ソング)
Together EXILE(03)MV(ソフトスラップBa&ワカココwahギター)
夏の思い出 ケツメイシ(03)MV(クリーンカッティング/ブラスヒット)
君にBUMP ケツメイシ(04)MV(レゲエ&ファンクJpop)
Someday 倖田來未(06)MV (00年代acid風)
M つるの剛士(09)MV (00年代ハチロクJpopありがとうソング)
愛のままで… 秋元順子(09)(平成ムード歌謡)
ありがとう いきものがかり(10)MV(10年代Jpopありがとうソング)
ありがとう FUNKY MONKEY BABYS(13)MV (Jpopありがとうソング+ストリングス)
私たち 西野カナ(12)MV (Jpopありがとうソング+ストリングス)
奏(かなで) スキマスイッチ(14)MV
私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない〜We Are Never Ever Getting Back Together (Japanese Ver.) MACO(14)MV(IV-I-V-VIm)
わたがし back number(14)MV (10年代歌謡フォークロック)
ひまわりの約束 秦 基博(14)MV(10年代Jpop希望ソング)
何度目の青空か? 乃木坂46(14)MV
My Boo 清水翔太(16)MV(I-IIIm-IV-V)
打上花火 DAOKO×米津玄師(17)MV (10年代和風テイスト)
The Red Light KinKi Kids(17)MV
愛にできることはまだあるかい RADWIMPS(19)MV(IV-IIIm-IIm-I系)
tand by me,Stand by you. 平井 大(20)MV (I-V-VIm-IV系)
Dynamite BTS(20)MV(VIm-IIm-V-I系)
ダンスホール Mrs. GREEN APPLE(22)MV (20年代ホーンセクション)
ツキヨミ King & Prince(23)MV (20年代ダンス)
Life goes on King & Prince(23)MV
ファタール GEMN(24)MV (20年代jtrap)
チャンスは平等 乃木坂46(24)MV
五月雨(Samidare) &TEAM(24)MV
<バラード>
かたちあるもの 柴咲コウ(04)MV(セクションごとに豊富な転調)
桜色舞うころ 中島美嘉(05)MV (00年代和風テイスト)
ただ…逢いたくて EXILE(06)MV
片想い miwa(12)MV(コーラス前で増四度転調、音域調整例としても)
<不定調性系還元>
クリシェ表記について
例えば、Im-Im(#5)-Im6という表記においてIm(#5)というのは慣習的な表記です。音が1音だけ移行した、ということがわかりやすい利点があります。
Cm(#5)=c,e♭,g#であるため、これは、a♭,c,e♭と音自体は一緒ですから、A♭系で表記してIm-VIb/I-IV7/IまたはIm-VIb/I-VIm7(♭5)等と省略和音であることを想定して表記することがあります。ポピュラーでは、こうした表記は進行のイメージがしづらい、と考えることもあり、わかりやすく、前の和音のどの音が変化したか、を明示できる表記にすることがあります。メジャー系のクリシェにも同等な現象が起きることがあります。
Vsus4/III-Vsus4/IV-Vsus4-Vsus4/VI
モーダルハーモニー的ですが、これをキーCで考えると、
Gsus4/E-Gsus4/F-Gsus4-Gsus4/A
です。これらのコードをダイアトニック解釈していくと、
Cadd9/E-G7sus4/F-Gsus4-Am7(11)で、
I-V(IV)-V-VIm
という解釈ができます。ベースラインがIII-IV-V-VIであり、
IIIm-IV-V-VImのクオリアがうっすら存在しているところが、ギターのアルペジオ固定+上昇するベースラインの構成が調性の重心と浮遊感のバランスを作っています。
Im-VIm7(b5)-VIb-IIm7(b5)-VIIdim
→Tm.(Im-Im6)-subSDm.(VIb)-subSDm.(IIm7(b5))-d.V7(b9)
(Dメジャー)D-C#m7(b5)-F#-Bm→C#m7(b5)-D-Eb7sus4? -(Dbメジャー)Gb-Fm-Abm-Ebm-Fm-Abm-Abm/Gb-Gm7(b5)-
Gb-Cm7(b5)/Gb?-Adim-Bbm-BbmM7-Bbm7-Bbm6/G-Gb-Fm-Bb-Ebm-Fm-Bbm-Eb-Gb
→半音下への印象的な転調がされており、その転調を促すEb7sus4的な和音が印象的です。もっとシンプルにe♭-a♭-d♭という四度和音的なサウンドにも聞こえます。この和音は転調先のDbのVであるAb7sus4にも類似しているので拙論的にいうところのモードマトリックス(不定調性希機能進行)的な利用と言えます。
- I-IV#まで
- I-V始まり
- Im始まり
- V始まり以降
- ノントーナルメロディ系(曲の中核にピッチの曖昧な表現、ラップ、トークが主体となるパートを含む曲)
- ワンコード/セクション進行系(ワンコード的セクションを含む楽曲も含め)
- コードブロックライン系
- リファレンス参考
- ディグリー参考一覧表
ディグリー参考一覧表

IはIIIb、という具合に平行調をいつでも言い換えられるようにしてください。


*1:
・基本的に各種邦楽チャートに掲載されている楽曲です。シングル曲のヒットチャートの利用で、カップリング曲が入っていることもあります。楽曲の良さでの判断ではなく、今後結果的にたくさんの人に知ってもらう可能性が比較的高いと市場に定義された楽曲=ヒット曲、という判断でチャートの楽曲をそのまま掲載しています。チャートビジネスを揶揄するつもりはありません。他に確固たる証拠が何もないのでチャートを参考にしている、と言わざるを得ません。
・必ず平行調解釈ができるようにしてください。例えばVIb-VIIb-Im-VIIb-VIb-VIIb-IIIb-V〜という進行だと、解釈によっては、VIb-VIIb-Im-VIIb-IV-V-I-V〜とIIIbを平行調のIとして書くこともできます。key tonicを脇に表示しないのでディグリー表記が混在してしまいます。このブログでは私の解釈でどちらか一方しか示してないことが多いので同ページ下段のディグリー参考一覧表と対応させることを念頭にご覧ください。
・参考にしたコードサイトはU-FRET様ですが、サイトの特性と独自性があるようで、必要に応じて耳コピ確認した結果、表記と異なる場合があります。またサイト表記キーは元曲キーと異なる場合があります(ディグリーには影響なし)。
・各チャート15位以上の曲でコード譜ないし動画がない楽曲は耳コピまたは掲載を割愛した楽曲もあります。今後必要に応じて掲載対応します(抜け落ちや後年公開される楽曲もあるかもしれません)。
・ヒット曲の中には伝統歌謡や演歌なども含まれますが、コード進行の傾向を統一するためにi,v,ivが調子の上で合いの手として連鎖する演歌独特のパターンでできた楽曲は現状は省略しております。
・またユーミン/ビートルズ研究でも明らかなように、作曲者自体はもっと複雑な和音で作っている場合もあり(編曲/レコーディング時にコードが簡易的に解釈されることもある)、それを汎用的に浸透し理解され広く多くの人に覚えられるという意味でU-FRET様を活用しています。本格的に作曲者の生の音楽性研究をされたい方は、より専門的な情報分析と作曲者本人に問い合わせるなどして厳密を期してください。汎用性を重視するのは、誰でもギターで弾い曲の魅力の一端を親しむことができるという文化をディレクターや出版社が重んじることがあるためです。作曲者の難解な創造性と愛好者の娯楽性は文化の系統自体が異なります。二つをごっちゃにせずご対応ください。だから列挙したコードが似ていてもそれがアーティスト個人を象徴していると判断することはできません。
・数字はチャートに載った主要年代です。作曲/リリース年代と異なる場合があります。話題になった進行がその次のヒットを作ることがあります。リバイバルヒットの場合は、リリース年代も併記することがあります。ビルボードジャパン/オリコン等ネット検索できる複数の公式メディア年間チャートを各30位まで活用しています。チャートによって掲載曲が半分以上違うことすらあるので、様々な年間チャートに記録された楽曲を「ヒット曲」と定義するとし、結果的にリファレンスにされやすいだろう、というだけです。
・曲名の後コード進行が示されていない曲は、下記なら表題のVIb-VIIb-Imを持っている、という意味です。また曲名の後すぐに( )表記の曲は、VIb-VIIb-Imも持っているが、バリエーションとして( )の進行も曲中に含まれていることを注記したいと私が感じた場合書いています。

・矢印による表示は、Vmが一瞬Vに変化するの意で、コード進行の範疇を超えたアクティブさの表現です。特に気になった時のみ表記しています(省略したものもあります)。Vmのみだと曲の感じが表現できない場合等付記します。V(#9)的に処理も可能ですが、解釈は個々人に委ねます。

・制作時点でコードサイトに掲載がなく、耳コピしたものについてMVがある場合、そのコード進行がどこにあるかの目安でMVのタイムコードを下記のように記載しているものもあります。

・前半四つのコードが類似している場合は同じ列に併記されている場合があります。
・アクセントとして加えられたと判断できる単発コードは省略しています。
・模索中の独自記号が入ってしまっている場合もあり、随時調整しますのでご了承ください。
・特異な不定調性進行(個人的判断)は採用しなかったものもあります。
・Aメロとサビが同じコード進行タイプで転調しているものはダイナミックな雰囲気になりますがディグリーは同じになります。チェックしてください。
・同じ曲の重複表示はAメロおよびサビ等を記録しているためです。
・例えばI、IIIm、IV/Vはkey=Cの時C、Em、F/Gを指します。
・MVは公式MVのみリンク、新たにアップされたものはリンクが抜けている場合があります。
・( )は同曲中のバリエーション/類似進行等。
・楽曲の旋律が重心となる主音がどれか(いわゆるドに落ち着いてるかラに落ち着いてるか)によって短調解釈(IIIb/VIm)と長調解釈(I/VIm)で表記を分け、両方で探しそうな場合は両方併記しています。ディグリーでの解釈は個人的見解も入るので、複数の可能性を考えて検索いただきたいです。
・メロディがコードに沿う必要のない楽曲(コード進行とラップ等)は割愛してます。
・Imは実際はImadd9、Im7、Im7(9)等あります。Vsus4等もVと表記してます。
・三和音まで還元してますがクリシェや特徴的和音は一部四和音表記しています。