2018.11.3⇨2020.9.29更新
前回
SUB OSC
サブオシレーター。
低音補強はもちろんですが、高音の補強もできます。
補強、色付け、曲のバランスに合わせた音色のEQ感を補強するのがメインです。
音を太くするとき、音をきらびやかにするとき使うオシレーターと考えればOKです。
画面右上のDIRECT OUTを押して青く光らせると、エフェクターやフィルターが切れSUBトーン原音がアウトされで混ざります。この辺はその都度押して消してを繰り返して決めるしかないです。
NOISE OSC
https://www.youtube.com/watch?v=LEzW-Hop6Rs
SERUMのノイズオシレータは、どんなサンプルもSERUM化するサンプラーでもあります。
このGLOBALメニューのところに「NOISE FINE」というのがあります。ここでファインチューニングを合わせることができます。
サンプルの微妙な音程調整に活用ください。
また、
キーボードマークがついたときは、キートラックモードで音程が鍵盤によって変化するわけですが、PITCHも半音ずつ変化します。鍵盤マークがついていない右側のようなときは、ポルタメントに音程が変化します。
その上の「→|」マークはワンショットボタンです。
点灯させておくとループしません。
Future Bass Vocal Adlibs/Shots In Serum - YouTube
こちらではNoise OSCを使ってボーカルチョップを作るめちゃくちゃ個性的なやり方を紹介しています。
2OSC
前ページの補足的説明です。
OCT=オシレーターの音をオクターブ単位で変えます。
SEM=オシレーターの音を半音単位で変えます。
FIN=オシレーターの音をセント単位で変えます。
CRS=Coarse、粗さ。5オクターブ上下で小数点第二位まで指定できます。様々な用途で使えます。detune効果の補足的な役割になります。OSC,SEM,FINEなどで設定仕切れなかったものや、別途LFOなどで別の効果をかけたいときなどに使えるセクションです。この辺は数値も見ながらも耳で確認しながら細かくセッティングできるのが嬉しいです。
もし音色を保存したいときは、左にフロッピーディスク(死語)のマークが出ますのでこれをクリックしてUserフォルダなどに保存していつでも呼び出せるようにしましょう。
Xfer Records Serum - Simple Risers - YouTube
ERB N DUB - SERUM TUTORIAL (DNB RISER) - YouTube
サクッとピッチライザーを作るやり方を挙げておきます。
おまけで、
LFOのこのフォルダマークは、一つ選んだ後は「Alt+クリック」でどんどん次のLFO波形に変わるよ!
LFO波形のwavetable化
このLFOをウエーブテーブルに入れたい時、
LFO1の十字をalt/optionをクリックしながらドラッグすると、+マークが出てきてフドラグできるようになります。
こうしてLFOがwavetable化します。
UNISON設定>GLOBAL
(ユニゾン)RANGE(最大デチューン量)
OscillatorのUnison Detuneノブが0〜48半音の範囲でどこまで変えるかを半音単位で設定します。デフォルト値は2半音です。48にするとクレイジーな効果になります。
(ユニゾン)WIDTH(ステレオスプレッド)
Detuneをかけたときどのくらいステレオパンニングするかを設定します。 0 =すべてのボイスがセンターでパン、100 =ボイスが100%左右にパンされます。分厚いモノトーンを作るときは0-20ぐらいでがっつりなモノラルデチューンが作れます。
(ユニゾン)WARP
Detuneをかけたときの "ワープ"オフセット量の設定。Detune、Warpモードを選択しながら用います。OscページのWarpノブがどこからスタートするかを設定できます。テーブルの種類やwarp効果の組み合わせで様々な効果が得られるので、もうひと変化欲しい!というとき設定してみましょう。
なお、このGLOBALメニューにもLFOが設定できます。
(ユニゾン)WT POS
ユニゾンを使っているときに、どの程度の広がりをデフォルトにするか設定できます。いつも使う音などで設定が必要な場合は色々左右にいじってみると良いかもしれません。
(ユニゾン)STACK
ユニゾンボイスのピッチの混ざり具合のいくつかのオプションが選べます。
"off"で、すべての声部が同じ音を鳴らします(演奏した音符)。
「12(1x)」は、2番目のユニゾンボイスがオクターブ(0、+12、0、+12、0 +12など)を再生します。
"12(2x)"は、1オクターブまたは2オクターブ(0、+ 12、0 +24、0 +12など)など。
+7が加わったオプションは五度が加わります。
Center-12とCenter-24は、ユニゾン・スタックのセンターが1または2オクターブ下げます。太さの感じがこれだけでも変わるので、お気に入りの音色のユニゾン設定を変えて試してみましょう。
LEADボイスなどはこれでだいぶ太さの感じが変わってきます。
ただし別プリセットに変えると設定は維持されないので要注意です。
(ユニゾン)MODE
デチューンノブのデチューンノブを回した時の変化の感じを変えることができます。
"Linear"は、すべての声部が等間隔で調整されます。
"Super"はLinearよりピッチが少し近づきます。
"Exp"は、指数関数の略で、よりピッチが整います。
Invertedの略語である "Inv"は、センターの音が少しフラット感またはシャープ感を感じます。逆転します。
"random"は、新しいノートオンがあるたびにランダムなデチューン量を選択します。
ちょっと荒れた感じの雰囲気を作りたいときはこれが一番です。
これに比べるとその他のデチューンは整いすぎてチープに感じる音色もあるかもしれません。よりアナログ感が出る、と言っても良いでしょう。
Filter
https://www.youtube.com/watch?v=YXErPN_bSr8
フィルターの利用法は幅広いので、
プリセットを選んでどんなフィルターが使われているのかを見て、その効果を知る
のが良いです。いきなり複雑な音色ではなく、なるべくLFOが少なくかかっている音色から調べていくと良いです。
それぞれの四つのフィルターモードでは少しオシレータの割り当てが変わります。マニュアルだと69ページに一覧表が載っていますが、実際にかかる効果を覚えていった方が良いでしょう。
またSERUMにはFXセクションにも同じフィルターがもう一つあるので、
かつ、こちらはフィルターの視覚的効果がよくわからないので、OSCセクションのフィルターセクションでそれぞれの役割をしっかり覚えてから使う感じです。
cut offでhigh側を。
下段がFATからFREQに変わり、低音部が指定できます。
その他のフィルターでもつまみがいろんな値になります。
鍵盤マーク=key trackingを点灯させれば、押した鍵盤の高さによってフィルターのかかり具合を自動的に等量化させてくれます。
そういう場合がいいときと悪い時があるのでそれは曲に合わせて使ってみてください。
MISCとは「雑多なもの」"ミスク"と発音しているようですね。
SERUMのフィルターでインスピレーションを刺激してくれる動画として一つ上げておきましょう。1分以内なのでさらっと見てみてください。
その3に続く