音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と...旧音楽教室運営奮闘記。

パラレルワールドミュージックセオリー(並行宇宙音楽理論)

ネタです。

 

不定調性論的思考を使えば(別にどんな方法論でも良いのだけど)、ありえない世界の音楽を創造することもできます。

 

「現代音楽」がたどり着くべき次の場所は、地球上以外の様々な宇宙環境でも適応できる芸術表現を創造し理解力を作っておくことではないでしょうか。

歴史の文脈から生まれた音楽美学が全く通用しない世界がこの宇宙のどこかにあり、いずれ人類は、そうした世界で生活をしなければならないかもしれません。

あなたの音楽を現代で聴いてくれる人がいないなら、未来人に向かって音楽を作ってみませんか??

 

2万ヘルツ以上の周波数しか聞こえない人間と外見が似た宇宙人が、月を人類が住めるようにしてくれて、やむなく共存しなくてはならないとしたら、地球上の音楽家は彼らも聞くことができる超音波の音楽を作るでしょうか。

またはバッハを超音波の音域に"移調"して彼らに捧げるでしょうか。

 

100メートルを4秒で走る見た目は人間と変わらない宇宙人と共存し始めたとき、そこで開催されたオリンピックで人類は勝てるでしょうか。それとも宇宙人の参加を拒否するのでしょうか。やはりまた「人種問題」が生まれるのでしょうか。

それでなくても人型ロボットが走る時代になりました。彼らがより人に近づき、人が違和感を持たなくなり100メートルを7秒で走るようになり、それが当たり前になったら、人間が9秒を切る努力を引き続きする必要があるでしょうか。

価値観が変わった時、方法論はそこについていけるようにしておく必要があります。

 

それは音楽方法論も同様です。

・下方倍音が主流な世界

・倍音を実音と感じる世界

・騒音が美しいと認識される世界

・究極の無音の中で体の微細な音を聞くことを好む世界

・ある特定の周波数だけが存在する世界

・時空がゆがんでいる世界

・想像上の中世の国家の音楽

・ブラックホールが近くにある惑星の音楽

・地底/海底の国家の音楽

・重力が地球の1万倍の世界の音楽

・複数の時空が飛び交う世界...etc

それぞれに独自の物理法則、振動原理、音楽理論があってしかるべきです。 

 

先端の音楽家は、もはや人間を「聴き手」としてイメージしなくても良いのではないでしょうか?

 

異世界の環境秩序、想像の世界の環境秩序を元に音楽理論を再構築し、様々な音楽理論による楽曲が存在しても良いと思います。

 

「新現代音楽」は、そうした異なる物理法則が存在する世界や地球以外の特殊環境をモチーフにしたような音世界を我々が先立って体感しておくことができる音楽ではないでしょうか。

それは現代音楽がある程度体現してきたとも思います。

あとは新たに「誰に聴かせるか」を考えてみる、ということではないでしょうか。

 

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「人類と似たような文明の歴史を持つ生命体が住む惑星Ross 128cでは周囲の謎の重力異常のために大気中の複雑怪奇なドップラー効果によるピッチの変動に加え、ランダムに一定時間時間の逆行が起きます。やがて人類はこの惑星に住む彼らとともに生活しなければなりません。その時のために、時間が逆行する世界でのアート表現を理解し、新たな音楽理論を準備しておく必要があります。この星の音楽を外から眺めたらこのようなサウンドになるのでしょうか。」

 

 

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「人類と似たような文明の歴史を持つ生命体が住む惑星プロキシマ・ケンタウリα (Proxima Centauri α)では周囲の謎の電磁波異常により大気中を可聴範囲の音の成分の80%をd音周辺を中心に音程が集約してしまう性質を帯びています。やがて人類はこの惑星に住む彼らとともに生活しなければなりません。その時のために、音程の狭い音楽で表現されるアート表現を理解し、新たな音楽理論を準備しておく必要があります。」

 

 

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「地上の環境が破壊され、いよいよ海底開発を進める上で、クトゥルー族の協力は欠かせない。以前のような非友好的ではない時代を経て、我々はともに生きてゆかねばならない。この曲はベートーベンのある有名なピアノ曲をクトゥルーの音楽理論で構成し直した作品である。彼らは我々よりも1音に込める情報量が多い。我々の1秒間の中に、彼らの30秒ほどの人間の音楽情報を組み込める。彼らの音楽もまたこれからの共存相互理解のためにも大変興味深く取り扱わねばならないだろう。」

 

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壮大なネタです。

あとはイマジネーションがどこまで突き抜けるか、です。

学校などの課題などでやってみると驚くべき作品が生まれると思います。

アーティストは、他の人類よりも先に宇宙に行って価値観を作っておこうではありませんか。

「新現代音楽」がクリエイターの次なるイマジネージョンになれば幸いです。

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