趣味;音楽鑑賞
と書いたり公言すると
"どんな音楽を聴くんですか"
とかが嫌ですよね笑。
これは拙論的思考の応用です。
音楽鑑賞について面接や社会人会話で突っ込まれてもそれなりに答える一つの技がありますのでお教えします。
私もサラリーマンを七年やって雑談力鍛えられました。
あなたが音楽理論的知識がゼロで、普段散歩してるときぐらいしか音楽を聞かない、としましょう。それでも音楽がちょっとでも好き、なら時間のあるとき、あとちょっとだけ聴き込んで(集中して)みましょう。
ポイントは「好き」を主張できる自分なりのポイントを持つ、ということです。
ネット上の知識とかうんちくはいりません。逆にそういう"誰かが書いた知識"などない方がいいです。
例えば"ミスチル"が好きだとしましょう。
Mr.Children「HANABI」 Tour2015 REFLECTION Live
たとえばこの「HANABI」ライブバージョンを題材にしましょう。
これを聴いて次のように答えます。
あ、社会人的には、枕詞として「自分なりの聴き方しかできないんですが」を頭につけておいてください。
・ドアタマ(専門用語;冒頭の意)のギターの感じが自分には爽やかで切ない感じがして好き、また観客のため息のような声にもなぜか心が震えて全部好き。ライブ空間最高。
・とにかくギターの音に透明感を感じて、ちょっとした疲れが吹き飛ぶ気がする。
・櫻井さんの声はざらついているけど太くてライブでも安定してて説得力を感じてしまう。子供の頃から聴いてきた声なので自分に馴染んでいる気がする。なんかいつも突き刺さってくるんです。
ポイントは三つぐらいで十分です笑。
これは「主観」と「感想」です。分析ではありません。
ゆえに相手は反論しようがありません。専門家であれば具体的事実と先行研究を根拠に話さなければなりません(下手にこれをやると"知ったかぶり"になる)が、「自分にとっての事実」はあらゆる独自的判断が可能です。これが良い意味で肥大すると"独創性"になります。
我々専門家だって、知ってるところ、知らないことは極端で、年に何回も恥をかいてます=だから必死に勉強できるんですが。
この最初の感想の文章を、
・ドアタマのギターの感じが爽やかなの切ない感じを聴く者に与えるんです。そして観客のため息が会場全体に響いている点がとても効果的だと思います。
みたいにいうと、これは"分析"です笑。
分析だと反論の余地が出てしまいます。
・あのギターは爽やかというのは一般的に通る表現だろうか。
・そこまで切ない感じだろうか、そしてそれはすべての者に与えると言えるだろうか。
一般論的にそう言えるのではないか的に言ってしまうと、喧嘩になります。
これはちょっとだけ工夫が要ります。
「好き」に理由はないので、安易に「好き」を説明しようとすると分析になってしまいます。「好き」を語るには、「自分は何がなぜ好きなのか?」を日々感じて自信を持っておく必要があります。
これだけは事前にやっておいてください。あなたの感覚を気に入ってくれる人と一緒に探して過ごした方が人生は楽しいかな、と私は思います。
では、応用編です。
Van Halen - Jump (Official Music Video) - YouTube
この曲のあなたがかっこいいと思うところを見つけてください。
不定調性論ではポジティブな意見を創造する、というやり方があります。そこに独自性も生まれます。やり方は好きな人のいいところを挙げるやり方の応用です。
好きな人の良いところはたくさん浮かぶと思います。
それをその他の存在にも当てはめていきます。
例えば、
・このイントロ聞いたことある!全然年代じゃないのに誰もが聞いたことある曲作れる人ってすごいですよね。
・あんまり笑顔でこういうプロモーションビデオ映ってる人って観たことないです。音楽業界なんてめちゃくちゃ大変なのに、こんな表情でギター弾けるってかっこいいなあ(実際当時ヴァンヘイレン内部で対立があった)。
・うわ、曲めっちゃ明るいのにギターソロのところでちょっとダークになるのかっこいい!
これも知識要りません。あなたがそこに気づけば、その感想が生まれます。問題はそこに気づける人は色んな意味で得をすると思います。
逆に社会生活ではそれが気がつけない人は社会生活に向いていないので、もっと他の方法で生きていく手段を考えていく必要があると思います。
ヴァン・ヘイレン自身音楽理論をわからない、と公言していますからほんとすごい。
この三つの感想のうち、最初の二つは、視点を変えています。
・イントロ聞きすぎて飽きた
・ヘラヘラしやがって
これがjump MVでよく言われる批判です。
もしあなたもそれを感じたら、そのポイントがあなたが引っかかったところです。それを無理くり良い見解に作り変えてみてください。
一時的な解釈を創造するとだけでもっくりするぐらい視点が変わります。
何より日常会話や面接で「良いイメージについて話すこと」がマイナスになることはありません。簡単なのは不満を言うことです。
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長くなるのでこの辺にしておきます。
ポイントは、
・自分の「好き」を正直に捉える
・「嫌い!」「苦手」をフォローする視点を創造してみる
です。
その他のジャンル、その他の芸術音楽も同じように「自分なりの聴き方」で聞き取ってみてください。
また「嫌いなもの」「嫌いな人」でやってみてください。
「嫌い」にも理由があります。偏見もあります。
そして嫌いな理由を先のようにポジティブな理由にするゲームだと思ってやってみてください。
また逆に
「私は趣味が偏っているのか、勉強不足なのか、Jumpの良さがまるでわからないんですがあの曲はなんであれほどヒットしたのでしょうか?」
と聞いてみましょう。
これにまともに答えられる人も少ないと思います。
「問題提起」も一つの自分の意見だと思います。
<おまけ>
Jumpヒットへの見解を書いておきます。
・アメリカ人にとっての「ロックと音楽と喜び」の初体験曲だった(それまでロックは不良、反逆、若者という存在だけだった)
・一聴して伝わるポジティブさはアメリカ人大好き!
・CMやイベント、各種アワードで使われまくった驚異のキャッチーさ。
結果として1980年代の100グレイテストソングで15位、「ロックンロールを作った500曲」の1曲になっています。
「キャッチーさ」の元祖的存在とも言えます。
また、この曲、かっこよく歌うの相当難しいです。