音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

理解の仕方で全てが変わる〜音楽制作で考える脳科学17

同じトピックはブログ内を「音楽制作心理学 」で検索してください。

前回

参考書は「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80」です。

 

<理解の仕方で全てが変わる >

絶望的だ!!!と思ってしまうと、他の見方ができませんね。「不利だ!」「負ける!」「終わりだ!」と思ったとき、もし一瞬でも考える猶予があるなら、そっちのネガティブに行かず、「きっと何かあるはずだ!!!」と考える癖をつけてみてください。これは普段からやったほうがいいです。

自動販売機に行って、飲みたかったジュースが売り切れだった時とか、「終わりだー!!!」て一瞬思うじゃないですか。でもそんな時には誰でも「じゃーどうすっかな?」って考えられるでしょ?そのテンションで人生の全ての物事に当たって行けば良いだけです。

自分、それで出来てるかな??

同書の例を紹介しておきます。

「この病気は10000人に1人は感染します。今から行う方法は99%正確に陽性の診断ができる全国で行われている信頼性の高い検査です。」

そう言われて受診したらあなたは「陽性」と出てしまいました。

これがもしあなたなら、どう思うでしょうか。

うわーって思いますよね。まじかよ。って。確率的にどうか、ということよりも、よりにもよって自分が。。。って。

"再検査しますか?"って言われても気乗りしないでしょう。

普段はそんなことは起きるはずがない、って思っているのに笑。

 

脳は数字に弱いんだそうです。脳が数字を扱い始めて歴史が浅いからだそうで、

脳は数字を扱うのは得意ではありません。「個別の情報」に比べて、「全体の情報(基準率)」を無視しがちです。

基準率錯誤(Base Rate Fallacy)

こういう場合、即座にお医者様は再検査を勧めてくれて説明してくださるでしょう。

・100万人いたら実際に100人感染します。

 

・検査の信頼性は99%ですから、9999人は検査ミスにより「陽性」と出てしまいます。

毎日100箇所で10000人テストしている、としたらどうでしょう。

あなたは今日の全国の検査ミスの9999人の中の1人である可能性があります。

 

これで「今日も2人いました」みたいな話を聞くと、脳は数字を扱えないぶん逆にクレームになりますね笑「大丈夫なのかその検査!!」って。

 

だから確率的には、陽性と出たあなたが本当は陰性である可能性も別の確率から99%なんです。

なんだか狐につままれたようでしょう?

 

「陽性って出てるのに、なんでそれが間違いである可能性99%なんだ」って。

脳はそういう変なところに感情が入り、確率を確率として認識できません。

確率は確率です。陽性検査率99%的中、でもあなたが検査ミスであった可能性もまた99%となります。10000人に1人感染、という条件があるからですね。

 

全国で100万人検査を受ければ、100人は間違いなく陽性なのですが、同時に9999人ミスが出る、というのが事実なんですね。だから陽性診断されたあなたが陰性である可能性は大いにあります。

冷静に考えましょう。勇気を持って質問しましょう。ダメな時はダメ、という覚悟を日頃から持つことをお勧めします(難しい)。 

 

人の「心」があるがゆえに、確率というある意味で感情よりも正確な数学を脳は正しく理解できません。

・日頃行いが悪いからだ

・なんか嫌な予感がしたんだ

みたいな「直感」が働くからですよね笑。こういう時の直感は邪魔、ですが必要悪です。脳の機能を知ってください。

 

後知恵バイアスもそうですが、人は因果応報が好きです。いじめをしている人が偶然事故などに遭うと、いじめられている人が同じ事故に遭ったときよりも、手厳しい意見を持つものです。

「バチがあたったんだ」「普段あんなだからきっとよそ見でもしていたのだろう」

でもこれも本当は確率で、実はたまたま良いことをしようとして起きた事故かもしれませんし、本当に悪質な事故であることも実際はあります。

事実だけを見て確率で判断する、ということはなかなか難しいのですね。

これらは

錯誤相関(Illusory Correlation)=いかにもな事実に因果関係を見出してしまう。

パレイドリア(Pareidolia)=ランダムな模様や音声になんらかの意味を見出してしまう傾向(月の模様をウサギと解釈する、三つの点を顔と認識する等)

公正世界仮説(Just-world hypothesis)=世界は公正にできているから、失敗も成功も自ら招いたものだと因果応報や自己責任を重視すること

などの研究がされているそうです。

 

陽性と診断されると、次から次へと陽性になる根拠を脳が探して納得します。

突発的なミスに遭ったのではなく、自分のこれまでの生活がこの結果をもたらしたのだろう、だからそれをやめれば今日を限りに避けられる、と思いたいのでしょう。

それこそが人情かな、って思います。

人情無くして社会はまともに譲りあえません。

 


良い意味で「直感」て適当だなと思います笑。そういう性質さえ知っていれば十分かな、と。それを変えることはできませんから。脳がある限り。

そのためにも日頃から自分の基準で判断して、自分の考えで責任を持ち、自分の意思で受け止める、っていう作業を繰り返し行くしかないと思います。

 

初心者の方が依頼頂く作品制作のやりとりにおいても、一度NGをもらうと、NGを出した方も二番目のデータが魅力的に感じられなかったり、制作者側もモチベーションをくじかれてそういった微妙なパターンを連作してしまいがちです。

もしこちらが提出した提案に首を振られたら、これは貰い事故と同じです。

もう起きてしまったものは変えられません。一旦作業に向けていた集中力を全て捨てて、自分の傷が癒えるまで休憩深呼吸気分転換に集中しましょう。

NGが入った後は相手の指示に120%従ってみてください。ここで素直になれるようになるのにも結構な作品数を作る必要があります。

もちろん最初のバージョンのバックアップは取っておいてください。

相手も混乱しているので意見が二転三転します。任せていたのにイメージと違うものができてきてこちら以上に混乱、落胆、立腹してます。


この状況ではお互いに非があることは認められませんからそこの追求はやめましょう。

あなたの方がプロ意識が高いなら、あなたが犠牲になりましょう。

「了解しました!作り直させていただきます。」

これが言い訳なく言えたら相手もかなりハッとするでしょう。作り直しは面倒な作業です。相手も人間なら、「自分の指示に何か甘えがなかっただろうか?」と考えたりします。

その上で、まずOKなところを察知してください。

土台部分、メロディ、コード、歌詞、アレンジ。

意外とギターのリフだけ直したらガラリと印象が変わるだけだったりします。

これは「作り直す」と提案したから初めてお互い見えてくるものです。どちらも相手を思う気持ちがある限り、現状のバージョンで何か活かせるものがあるのではないか?と冷静になれます。

それで再度「了解しました、それで作業を進めます。念のため齟齬のないよう途中経過をご確認いただきたいので、お手数ですが都度ご確認いただきたく思います。」

まで持っていければもう大丈夫です。

相手も今度は作り直させることのないように慎重にみて、慎重に返信が来るでしょう。

それで結果として同じ作品になることもあります笑。

それでいいじゃありませんか。

これだけのやり取りをしたあなたとは絶対的な信頼関係ができています。

もう二度と他の人にはお願いできないでしょう。

だからNGが出たら「あ、これはリピーター確定だな」ぐらいに思いましょう笑。

もちろん本当に相性が合わない人も時々います。それもプロの役目です。

www.terrax.site

f:id:terraxart:20210304125842j:plain