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前回
参考書は「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80」です。
<言葉で語る人の言葉以外をみてみる>
これも古典的な物の見方の応用です。インフルエンサーまたは力のある人の言葉は魅力的です。いかにも頷くような視点、考え方にハッとさせられますよね。
脳の判断は思い出しやすさに影響されます。脳裏に浮かびやすい情報は「これほど簡単に実例が思い出せるのだから、その通りだろう」と確信が強まります。(中略)
もちろん、思い浮かべやすいからといって正しいとは限りません。
利用可能性ヒューリスティック(Avaliability Heuristic)
朝の通勤電車に乗る性別って20代男女だとどちらが多いと思いますか?
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https://www.mlit.go.jp/common/001001523.pdf
男性が多そうなイメージですよね。
でもこのデータによると20代は女性の方が多いんですね。
「朝の通勤電車は男が多いのだ!」というような主張は偏ったものの見方、ということもできます。
「確かに!!」って思う時の根拠って、結構スルーされたりします。
またそれなりの人が言うとつい信じてしまいます。
言葉にはバイアスが多いので、揚げ足も取れます。いくらでも褒めることができ、いくらでも非難することができます。SNS上での言い争いは、時に事実云々より言葉の使い方で引くに引けなくなります(←これも事実には基づいているけど、本当にそうなのかの統計的事実がない笑)。
(社会心理学者のページをご参考に)
だからそう言う弁舌よりも、その人の行動、実績を見てみたらどうでしょう。日頃何をやっていて、どういう信念で何を目指しているのか、を着々と実践できているのか?です。つい最近は自分の実績が出せないから言葉を使う仕事に安易に寄っていないかどうか?をです。
言葉に騙されてしまって、そういう人が多少マナーのない行動(SNSでは過激な発言をするとか)を鵜呑みにしていませんか?
その人があなたを攻撃しても、ついその通りだ、自分はそうだ、と思ってしまっていませんか?
音楽制作でも依頼者の巧みな言い回しに苦しんでいませんか?
雇われている側だと立場も弱いです。我慢しなければならないと思います。
でも心の奥底まで従ってしまう必要はないと思います。
相手によっては、その行動を判断して離れることもできますが、離れられない相手については「大したことやってないのに、言葉が巧みで困るなぁ(donbiki)」で止めておく鍛錬も必要なのかもしれませんね。
言葉に説得力があるから、雇われているからって、その人が遅刻しがち、とか、約束をよく忘れる、とか、メール見ていない、みたいなことを日頃了承していませんか?
全てにおいて完璧な人はいません。だからと言って、"その程度"の人の言葉に心の奥底まで丸っと縛られなくても良いと思います。日頃だらしないのになぜかグサ!!!ってくる言葉巧みな人もいます。もうそれは「負けたぁ(donbiki)」って思っていただいて笑。それ以外であなたは勝っているのですから。
その人物が遅刻して到着するまであなたは自由なのだから、あなたの好きなようにやって!!!怒られても説得力があるだけで次にはつながりません!!笑
お前遅れてくんじゃねーよ!!!です。
<巧みなイメージ誘導>
彼はアメリカ○○○○大学で心理学の博士号を取り、これまで数十冊の著書出版の実績があり、毎年全国で講演活動を行なっています。
彼に当てはまる「適切である確率の高い文章」を次から選んでください。
1、彼は心理学者である。
2、彼は心理学者でもあり、信頼のおけるカウンセラーである。
まあ、人情として2を選びたくなりますよね。
(これは同書のマネ、です。面白い!と思ったら↓↓↓お手に取ってみてください。)
「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80」
でも2は事実と言えるでしょうか?
確率で考えても適切である確率の高い情報は1の方です。
脳は特徴のある言葉に引きずられてものごとを判断する傾向があります。
連言錯誤(Conjunction Fallacy)
あー確かにって思っちゃう(利用可能性ヒューリスティックにハマってる笑)
これだけの実績があるのだから、信頼が置けるんだろう、って絶対思ってしまいますよね。
彼はアメリカ○○○○大学で心理学の博士号を取り、これまで数十冊の著書出版の実績があり、毎年全国で講演活動を行なっていますが、人間的にはつまらない人です。
とは誰も書きません笑。
でもわかりませんよ。人間裏では何をしているかわかりません。
確実性のある中で、そうは思いたくない、それはありえない、と判断するのは難しいです。これまで「こういう文章が書いてある人に間違いがなかった経験から」という推測に基づいた直感を信じて納得したいからです。
肩書きを求めるのも「信頼感を与えたい」という意図もあろうかと思います。こうした説明も「この人は信頼できます!!」と書くよりも説得力があるからです。
(でも人との関わりにおいては「あの人はね、信頼できるよ!」って言ってくれた方が肩書きよりも信頼しますよね--人は表情と言葉の調子で判断するから)
「直感を信じて」とあえて書きました。
不定調性論では直感を多用します。
当然それが間違っているがゆえに、OKがもらえない〜売れない、という結果になることもあります。でも音楽の場合は、その時売れなくても後々評価される、など"賞味期限のない料理"のようなものです。世の中の価値観自体も変わっていきます。
だから大切なのは
今のあなたがそう思い、確信した結果生まれた作品である
ということを記録していく経験を重ねることによって、直感を磨き、自分の求める作品を作っていく、という方法論はどうか?と捉えていただきたいです。
あとは歴史が追って判断してくれます。
音楽を作るために「売れた音楽を参考に作る」「好きな音楽を参考に作る」「音楽理論を学習して作る」「作曲技法を活用して作る」などのやり方はたくさん書籍があります。
それらに「自分の直感と覚悟を活用した音楽制作」というやり方も追加しておいていただくと、鬼に金棒だと私は思うのです。
このヒューリスティックの現象は、
なぜそのコードから次のコードに進んだのか、ということもある程度明らかにしてくれます。その次のコードが思い出しやすかったから、またはそう思うとそんな気がしてくるから、そういう脳の性質が次のコードを選択する感覚を作り上げている、とも言えます。
で、本当に君の方法論は信頼できるの?とおっしゃることでしょう(利用可能性ヒューリスティック)。私のはともかく、あなたはあなたの方法論を作ってください。
不定調性論、見慣れてきたからって信頼しないでくださいね(単純接触効果)。