ご依頼をいただいてトライしてみました。
歌唱もk.Piaf氏にご協力いただきました。ありがとうございました。
しっかり歌唱の習得は海外で行って来られたベテランです。ある種の等身大の情熱を感じるようなところが、どこかシャンソンの雰囲気を感じます。伝統的な歌唱のスタイルも同時に合わせ持った、我々から言わせればポップな声です。
現在は趣味で歌われておられる方ですが、このままのペースで自由に歌っていただきたいものです。
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打ち込みの方はいつもの楽器です。WavesのラプソディピアノとChris Heinのヴァイオリンです。
DTMの小節線は無視しています。音価も楽譜に対してかなり自由です。歌のラインは楽譜よりも伸ばし、聴感上可能な限り楽譜の音価で消えるようにボリュームのオートメーションを書いています。アタックを少し後ろに引っ張っています。ヴィブラート、ピッチはデフォルトです。
ピアノは丸い音でコンプレッサーを掛けてへこまないようにしています。
最後のピアノのラインは少し気に入っています。
やはりこちらのジャンルは素人なので慣れません。
しかしながら逆に伝統と格式を"しっかり重んじない"で作れるのは門外漢の我々だけです。
だからこれもやはり"現代音楽"として聴いてください。
一応楽譜も見ながらまじめに打ち込んでいったのですが、どうしてもムラムラきてしまって、「一夜のフォーレ」を再現することにしました。
何か設定しないと音楽を再現できないタイプなのか自分。
フォーレがDTMを持っていたら、きっとかなり精巧に作るでしょうね。
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Lydiaというのは女性の名前なのですが、
(訳詩参考)フォーレ Lydia
冒頭がFのリディアン的な#11thがメロディに入ってくるのでリディアンがどうこう、という解説もありますが、フォーレからしてみたら朝飯前でしょう。
メロディに対する絶対的な自信を感じました。メロディセンス抜群!!ですからね。
もう少し生前派手に宣伝しても良かったんじゃないかな、と思いますが、派手な感じの人ではなかったようです。曲聞けばわかりますね。
リストが井上陽水なら、
フォーレは来生たかお、
って書いたら分かります?
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結果的にフォーレ自身の当時の意図とかを1ミリも反映しないことで完成しました。多少呼応しているところがあるとしたら「偶然」です。
もっと勉強してから「作者の意図」は考えたいと思います。
その他、メロディと呼応するピアノのライン構成や、
長めのエンディングの意図は?、
など色々イメージしたくなる要素が盛りだくさんの曲です。
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元本
https://imslp.org/wiki/2_Songs%2C_Op.4_(Faur%C3%A9%2C_Gabriel)
ポピュラーコードは還元されたものと捉えてください。解釈者の見方が変われば変わると思います。