音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

いにしえのジャズヴォイシング9

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スプレッドヴォイシング

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これはいにしえのジャズ理論の設定です。

初心者がスプレッドヴォイシングを作る際の基準にしてください。

 

正格型四声の場合

・音は重複しない

・各声部があまり極端な音程差にならない

・最初の和音は内声を3,7度にしてやってみる

・スタンダード曲などは3度→次のコードの7度、7度→次のコードの3度、で組んでいくとスムーズに流れることが多い。

・クローズヴォイシングの慣習で自分が活かしてきた内容は自分なりに活用する

こうしたオーソドックスなヴォイシングを「正格型」といいます。

不定調性のようなヴォイシングは「変格型」と呼ばれます。

 

難しく書いていますが、やってみればわかります。

 

簡単なのは、メロディのない状態で、コード進行のヴォイシングを考えることです。

そうなるとたとえばCM7であれば、

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こんな風にヴォイシングできます。

CM7→A7→Dm7→G7

という進行であれば、

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こうしてコードトーンだけでヴォイシングした後に、

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このようにテンションを入れて声部進行=ヴォイスリーディングがうまいこと反行になるように組んでみたりすることは初心者のあらゆる意味での音楽理論の確認になります。

 

このようなヴォイシングは、自由度が高い分、なんでもできてしまうし、どのようにヴォイシングを作ったとしてもなんらかの流派による説明はついてしまうので、これは正解、これはダメ、ということができません。

 

それらの正誤判断は受講生が先生のやり方を尊重する場合のみ成り立ちます。

・スプレッドでも原則として、コードのルートを最低音に置かない場合は、別途ルートがあるものとしてLILを考えてヴォイシングを作ります。

・曲全体で施す場合は、単調にならないように、クライマックスポイントに向かって、声部を狭くしたり、音をぶつけたりしながら、最後は和音を分厚くしてしっかり盛り上がれるような配慮が必要です。

・バックグラウンドのハーモニーのビートが単調にならないように、時に長い音価で、時に短くパーカッシブに、時にグリッサンドやフォールダウン、クレッシェンド、と言った奏法上のアレンジも適宜用います。

 

この辺りは、70年代のウォールオブサウンド時代のホーンセクションから、現代の映画音楽、たとえばインディー・ジョーンズとか、スターウォーズとか、ホーンセクションがふんだんに使われるスコアを購入いただき、音と合わせて聴いてゆくとはっきりわかります。

また余裕があれば、スコア通りDTMに打ち込んで、音を再現しようとしてみてください。いかに作曲家が指揮台の上で楽器人をコントロールしているか、がわかると思います。

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