音楽教育活動奮闘記

不定調性論からの展開~音楽思考の玩具箱

<不定調性論教材紹介0>前提

教材の内容に入る前に、方針をまとめます。

 

大前提〜好きな曲を真似て作る

最初のステップです。

・歌詞が気に入った曲があったなら、真似て書いてみる

・かっこいいと思う曲があったら、そのオケを使って、自分のメロディを載せてみる/雰囲気を似せた自分のメロディを作ってみる

作曲を行う、ということは上記が少なくとも自分の力で自然にできないと、不定調性論はほとんど機能しません。そして、

・真似てみたら、それなりに既存楽曲の形式に則った楽曲がある程度できた(質を問わず)

という体験を子供の頃から自然とできた、そしてそれに対して周囲が誉めてくれた、だから作曲が大好き!という人でないと不定調性論が扱う部分が必要となる機会は激減するでしょう(つまり音楽を完パケする作業だけならストレスは感じない)。

偉そうなことを言って恐縮ですが、ご了承ください。

・DAWを使って曲を打ち込める

・自分で楽器を弾いてデモを作れる

といったスキルについては勉強するなり、独学なりで身につけられる学習能力も必要です。

それで「売れる曲」が書けてしまった人は、また別の論理で音楽を作ることになると思うので、不定調性論的独自論論はまた違った形でその人に現れることでしょう。

 

その次のステップ〜楽曲のどの部分が自分を興奮させるか

とりあえず曲が作れると、その積み重ねで自己発見過程が重要になってきます。

例えば、

・メロディ重視!
・コード進行/フェイク凝ってるのが好き!
・売れる音楽大好き/ニーズ研究/コンペ作品提出大好き!

・ホーンセクション/ストリングスアレンジ大好き!
・映画/ゲーム音楽大好き!
・ギター/ヘビメタ/グランジ/Lo-Fi大好き!(ジャンルへの傾倒1)
・変拍子/微分音/ミニマルミュージック大好き!(ジャンルへの傾倒2)
・80年代大好き!ファンクグルーヴ大好き!サイケ最高(ジャンルへの傾倒3)

といった自分が妙にこだわってしまうポイントを自覚でき、それに対してすでに試行錯誤していることが独自の音楽表現を生み出すのに必要になってきます。

これらがわかると、最初はどうしてもその部分だけが凝ってしまいます。その過程で一人一人の性格や外交的性格からどんどん音楽の仕事も増えていくと思いますが、基本「自分はこれに興奮する!」という音楽形態が明確に宣言できる人は、不定調性論的思考を受け入れやすいです。

 

自分の音楽を作りたいか

普段の音楽仕事作品とは別に、自分の主張、音楽性、嗜好をふんだんに使った自分だけの音楽制作作品を作ることに自分自身の意義を感じていますか?

例えば、仕事の種類によっては、ある程度自由に任されていたり、その曲のある特徴こそが売れる要因になっている作曲家、とかの場合、普段のクライアントのある制作仕事でも「自分らしさ」を義務的に入れることが求められている場合も、この状態に入ると考えます。

その時、そこで何をするか、どんな構造にして、どんな音を置くか...

をあなた自身に一任されている場合、音楽的なクオリアを用いた不定調性論的な直感的作曲技法が役に立つ可能性が高いです。

これはどうすれば個性が出る、という具体的なものではなく、その人本人の直感的感覚が何を産むか、それを否定せずに受け入れられるか、という戦いになります。本人が「それはなしだ」と思うようなことが個性であることもあり、しばらくは欲求と願望と現実とのせめぎ合いが続きます。この段階に入ると独自論論が起動していると思います。ただ塞ぎ込んで妄想しているだけの独自論は未熟です。

 

まとめ

このように最初から、不定調性論が動く範囲がかなり狭い領域にあることを了解ください。そしてこの不定調性論自体は、私にとっての独自論論であり、私にしか通じません。

最後に残るのは、

「その上で、あなたはどんな独自論論を持って人生と闘うか」

ということだと思います。

不定調性論が良くも悪くもあなたの「何をなすべきか」のヒントになってくれれば嬉しいです。よろしくお願いします。