プラグインについてはまだまだ"素人"なので、素人の感想文としてご参考いただければ幸いです。
ダイナミックイコライザーが使いこなせるような人はもうこのブログには来ないと思いますので、きっと「ダイナミックイコライザーってどう使うん?」っていう方が絶対に使える使い方です。
「ダイナミックイコライザーはじめの一歩」です。
これはとあるシンセの再生時のデータです。
赤①は原音的な音域で、青②は倍音的なイメージです。
①の音域はボーカルの音域とまるっと被っています。
②はボーカルの倍音とかぶるところです。
このシンセの音も活かしたいし、ボーカルも邪魔したくない、という人生の矛盾を抱える時があります。
シンセはPANを振ったり、MS処理とかで解決したりしますが。
それでもPANを振らず
目立つ時だけ抑えて、あとは別に抑えなくていい。
みたいな時、ダイナミックイコラザーの登場です。リミッターでもいいのですけど、リミッターはで音を全てを潰してしまいます。コンプも同様です。出音全体のパンチ感が変わってしまいます。
出音の質感を変えず、出過ぎた時だけ抑えてくれる"都合の良い女性"、、、現実にはいませんが、DTMにはそんなDTMerの夢を叶えるような出逢いがあります笑。
いじるのは二箇所だけです。
何色でもいいので[ ]マークを動かして抑えたい範囲を設定します。
範囲の指定は、上図ですとエメラルドカラーのバーのどちらかをクリックしてつまんで左右に拡縮してください。
各種数値はダブルクリックで数値で打ち込むこともできます。
ツマミはダブルクリックで初期値に戻します。
色々迷っていじったら初期値に戻してください。
初期値が一番自然なはず笑。
そして今指定した色の画面右のバーの🔽マークを抑えたいぶんだけスライドさせます(スレッショルド値)。「▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️▪️」このバーが反応するマックスの値から5mm-10mmぐらい左を指定するといいです。完全に抑えるものではなく、"若干押し下げる"程度ですので、最後は耳でチェックしてください。マックスが下がるだけでだいぶ違います。
このほうがEQでただ削るより厚みが保たれていいかんじになる場合もあります。
またちょっと低音を太くしたい時とか、微妙に持ち上げてあげたり。
「ダイナミックイコライザーの使いすぎは自然な感じがなくなる」
ライブで楽曲イメージのギャップに繋がったり色々あると思います(ライブではオケがうるさかった等)。
まずはこの
・範囲設定
・抑える(or持ち上げる)
の作業から、ダイナミックイコライザーの使用感を体験していくと良いのではないでしょうか?次に解説するレシオ以外、他のつまみは触らなくていいです。
スレッショルドとレシオとの付き合い方
例えばストーブに手をかざして「あったかいなぁ」って距離感がありますでしょ?
それ以上近づけると「あつ!!!」ってなるギリギリ。
それを越えて「あつ!!!」って手を下げる位置がスレッショルドラインです笑。
どこで手を下げるかは個人差、経験差、その時の体温もありますね。
基本的にはディフォルトでOKです(イコライジングのプロが作っている値だから)。
最初はレシオの方を意識してもよいでしょう。
アタック=熱さを感じてからどのくらいで手を引き始めるか
リリース=手を引く速度
ですね。これらの値も本当にそれが耳でつかめるまでは最初はディフォルトでいいです。本当に聞き分けられるようになります(毎日音楽やってても数年?)。
「ストーブにそこまでいきなり手を近づけなくてもいんじゃね?熱くないの?」
って距離に手を近づけては引っ込めてる人を想像してください。
確かに火傷はしませんが、見ていて危なっかしいし不自然です笑。
そんな熱くなるまで近づけては引っ込めて...なんてやらないで、良い感じの距離にずっとかざしておけば良いのに..と思います。
レシオ比をどんどん小さくしていくと、程よく手をかざして、熱くなったら程よく自然と手を下げる行動になる感じです。
慣れてきて次にいじるツマミは、スレッショルドではなく「レシオを中央に寄せる」です。
4:1は効きすぎになることが多いかもです。自然な感じなら1.5 : 1ぐらいからはじめてみては?思った以上に効いてますから。
DPのエフェクターは性能が良いので尚更。
"コンプは耳で捉えられたらかけすぎ"
声を大にして言いたい。
かかったなと感じたら少し戻すくらい。
わかりやすいのはFab Filterのコンプレッサーです。
また左に回しすぎると、最初からその周辺範囲も巻き込んで効いてしますのでこれならただのリミッターになります。
でも周波数が見えるだけダイナEQの方がよい、という人もいます。
"なんのために作られたかではなく何に使えるか、だ”ついジーン・クランツの言葉を思い出します。
ダイナミックイコライザーの特徴は「その範囲だけピンポイントで出すぎた時だけ効く」という効能ですが、ご自身でイメージが湧くようでしたら、どんどん使用法を拡張してみてください。
まあ、私は、結局WAVのバイトボリュームをピンポイントで調節する、にオチ付きましたが。なんでしょうね、絶対性格とか関係ありますよね。
お試しあれ!
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