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引き続き70年代サウンドアレンジネタを列挙していきましょう。
音源は著作権の関係でyoutubeでご覧ください。
<70年代ホーン/ストリングスセクションの参考に>
Love Grows (Where My Rosemary Goes)
The Long And Winding Road (Remastered 2009)
Winding Roadはもともとポールの望まない形で加えられたスペクターサウンドになったもので、それを知らない人が70年サウンドのサウンドの参考に、みたいに列挙されてしまうのはどうかと思います。ベストな状態でのスペクターサウンドではありませんし有名になってしまったので代名詞的にもなるのでしょうが、やはり複数の時代のサウンドを聴いて上手にいいとこ取りしていきましょう。
それでも「ベストな状態」で録音された作品などあんまりない、ということも知っておくと良いと思います。大体の作品はギリギリな状態でなんとか作り上げたものです。それが人の耳に残っているから、「素晴らしいサウンド」と言われるだけで、音楽理論的に素晴らしい、というものとは限りません。
そこで不定調性論的思考を併用して、例えばWinding roadなら、コーラスの感じがイギリスの田園風景の夕暮れのようだ、とか、理論的解釈とは別の要素を捉えることで、そうした雰囲気を自曲に活かそう、という考え方になろうかと思います。
音楽理論的に素晴らしい解釈ができても、それが社会風情の中で成功に繋がるかといえば、歴史的に見るとそうではありません。作曲家の生き様が新しい音楽的なクオリアを作り、それが新しい音楽理論を作り上げるのであって、学習者はそれらを全て吸収しようと思うとアーティストの数だけ学ばなければなりません。
私見ですがそれが学校ビジネスを生んでいるだけで、本来なら学校のいうことはほどほどに聞いて、なるべく早く独自解釈論の探求と表現の追求に移った方がよろしいと考えています。それからホンモノの人に教えてもらえるなら2年ぐらい我慢してください(色々な意味で)。◯◯◯さんに学んだ、といえば心理学的に効果と説得力がありますゆえ。
LOVELAND_The Watts 103rd. Street Rhythm Band
Tyrone Davis - If I Could Turn Back The Hands Of Time
こちらも様々な技巧を駆使したピースフル70年代サウンド。ストリングスとほーんの参考に聞くと良いです。
シカゴのアレンジはシカゴ風の曲しか使えない、みたいなところありますが、やはり70年代のwallサウンドの一つの柱ですね。音楽的に今に繋がる技法がたくさんあります。
ホーンラインは出来上がりすぎてるくらい出来上がっているところが逆にわかりやすく整理整頓されていて、ソウルミュージックの即興性とは違う新たなポップサウンドになっていますよね。
United We Stand - Brotherhood of Man
めっちゃピースフルなアレンジ。左にストリングス、右にホーンと分かれていて参考にしやすいです。
Sly & The Family Stone - I Want to Take You Higher
It's Only Make Believe GLEN CAMPBELL - YouTube
<アメリカンサウンド>
the watts 103rd St. rhythm band - express yourself
この「間」の感じ、斬新。リバーブの感じが夜感を出しますね。こういう色彩感て日本人がやったらどうなるんだろう。何かの参考にしたいですね。トリッキーなホーンアレンジの参考にも。
Gene Chandler - Groovy Situation
これも聞いてるだけで勉強になります。
<サンタナ>
サンタナサウンドのカウベルとオルガンの音色を参考にしたいとき笑
<おまけ>
Mungo Jerry - In the Summertime
こういうグルーヴで日本語の曲があったらかっこいいな、と。日本人だとえんやとっと、ってリズムになるのでやりたがらないですが、かっこよくできる人は是非。
Creedence Clearwater Revival: Up Around The Bend
こういうボーカルラインを必要な時が年に数回ある笑
結局自分の好みになってしまいますね笑
皆さんも是非マイリストを作って、制作時のエネルギーにしてみてはどうでしょうか。