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引き続き70年代サウンドアレンジネタを列挙していきましょう。
音源は著作権の関係でyoutubeでご覧ください。
作曲家編曲家目線で、アレンジでよく参考になる楽曲を上げています。
1979年
この年代ぐらいから少しずつ楽曲量産市場が出てきたように感じます。類似作品のタイプが増え、「皆が愛する曲」から「自分が好きなアーティスト」に入り込んでいく時代、と言いましょうか。互いが無関心なジャンルの曲を"駄作だ"と指摘する人が現れる時代、と言いましょうか。
アーティストも時代に取り残される人、同じスタイルを貫く人、新しい価値観に移行する人、が分かれそれぞれに進化していきます。
また日本の歌謡文化と少しずつ離れていく傾向が生まれ始めます。洋楽的サウンドとjpopの価値観の分岐の年、と位置付けても面白いですね。80年前後で日本の歌謡曲に今の若者でも"名曲"と慕われる曲がたくさん生まれ始めます。
でもまだイントロは長い印象があるので優雅な時代のようにも感じます。
<ホーン/ストリングスセクションの参考に>
Earth, Wind & Fire - September
Bad Company Rock ‘N’ Roll Fantasy
シンセのレーザー発砲タムサウンドとかの元ネタとして。前者は17分あるのでこれだけで黎明80年サウンドを体感できます。
Bobby Caldwell - What You Won't Do for Love
Kenny Rogers - She Believes In Me
Neil Diamond & Barbra Streisand - You Don't Bring Me Flowers Anymore
Dionne Warwick "I'll Never Love This Way Again"
Barbra Streisand - The Main Event/Fight
Anne Murray I Just Fall In Love Again
Somewhere In The Night - Barry Manilow
<ソウル/ファンク系>
Michael Jackson - Don’t Stop 'Til You Get Enough
Earth, Wind & Fire - Boogie Wonderland
Peaches & Herb Shake Your Groove Thing
Instant Funk I Got My Mind Made Up
<AOR>
Earth, Wind and Fire After The Love Has Gone
Gino Vannelli - I Just Wanna Stop
England Dan & John Ford Coley...Love is the Answer
イントロのクラリネット。
Robert Palmer Bad Case Of Lovin’ You
クラブロック。
固定的ベースとラテンリズム。80年代サウンドが始まりますね。
<79年サウンド>
Dire Straits - Sultans Of Swing
元祖オルタナティブ世代って言っていいのかな
Dr Hook - "Sharing The Night Together"
コマーシャルサウンドとしていいですね。
Rod Stewart Da Ya Think I’m Sexy
このPVが可愛かったから。
JOHN STEWART ft. Stevie Nicks - Gold
ドットドットリズム
Donna Summer ft Brooklyn Dreams ~ Heaven Knows
イントロがリズムのパレイドリアになっています。
こちらもBGM、インサイトミュージックとして今でも聞かれるイージーリスニングの象徴的な曲ですね。
Goodnight Tonight - Paul McCartney & Wings
カッティングかっこいい。
Alicia Bridges I Love The Night Life
チキンピッキングフレーズの参考として
Rickie Lee Jones Chuck E’s In Love
2コーラス目の落ちフレーズが当時斬新。
Patrick Hernandez Born To Be Alive
四つ打ちディスコビート。
Kiss I Was Made For Lovin’ You
Van Halen Dance The Night Away
個性的なオルタナティブロックにはならなかった、明るいパーティロックバンドとして時代を作ったバンドですね。大量のお客さんを楽しませるスタジアムロックと言ってもいいかも、ですね。ここからスタジアムロックトホールロックに分かれていきます。