しばらくトレーニングを兼ねてAudiostockさんに洋楽テイストのインストをアップしていきますので、ついでにエレクトロのテクニックや用語をDAWの画面を用いてご説明しようと思います。
クリエイター向けというより、より一般の人向けの「エレクトロってこんな構造だよ」っていう話です。
EDMはDAW制作では非常に手強いです。ただサンプル貼り付けてピーカンな人が作る陽気な音楽ではありません。「どうやったらこの音になるのか」さっぱりわからないテクニックの宝庫です。納得したかったら死ぬほど曲を作れ、と彼らがいう通り、やはり努力の結晶です。しかもPC一台でできる音楽でもあるので大変やりがい度の高い音楽です。
なんとか同じ水準の音楽が作れるよう、仕事の範囲も含まれるジャンルなのでトレーニングしてまいりたいです。
今回はこの曲で。
曲の全体です。コンパクトです。
Rizer
曲の冒頭0:05ぐらいからシュワーーーーーーー!!って音が大きくなってくるノイズの風みたいのがあると思います。
上記曲データをクリックすると分数を指定できます。
EDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)ではよく聴きますよね。
このブログ的にいうと、盛り上がる、何かが始まる、ストーリーが始まる感、清められる感じとかも感じるかも。エモーショナルなEDMってどこか神聖さがあるのはこういうクオリアが折り重なっているかもですね。
これを
Whoosh(フーシュ)とか
Uplifter(アップリフター)とか
Riser(ライザー)とか
って言います。専門用語というよりも通用語、と言いますか。
でこの冒頭みたいに、風ノイズみたいなアップリフターを「Noise Uplifter」とか「Noise Rizer」とかって言ったりします。ノイズみたいな音でできているからですね。
曲を聴いてて、
「あ、このライザーいいね」
とかって言ってください笑。様々な種類が出てくるので今後もたくさん紹介できると思います。
これらは専用にこのライザーエフェクトだけがサンプル集として売っているんです。
最新のサンプルを買い集めて、常に新サウンドになるようにしているんです。
またソフトシンセサイザーで自分で長さなどを決めて作ることもできます。クリエイターのやり方は様々です。
Build Up
それから0:26ぐらいから
「ポコポコポコポコポコポコポコポコ!」
ってドラムみたいな音が打ってくるところありますよね。
これは「Build Up(ビルドアップ)」っていいます。これも無数に種類があります。
もともとテンポが指定されて販売されているものもありますし、自分で一つ一つ手打ちにするものもあります。
後半1:20頃も出てくるのですが聞き取りにくいかも。
どちらも今回はSERUMで手打ちで作っています。一粒一粒が「ポコ」になります。
合わせてSERUMのピッチベンドが優秀なので、それぞれの青いラインで音程がどんどん上がるようにしています。前半のビルドアップの方は、最後失速するようにピッチを落とします。これによって上げっぱなしよりも
一旦緩めることで、次の展開に繋がった時、引き締まる感じが増す
という効果を狙っています。
効果としてはriserみたいに盛り上げ効果なのですが、ドラムのスネアを連打していく感じが何かを「構築して積み上げて一気に破壊する」というようなクオリアを与えるのでこういう連打系はBuild Upと云うのが通例のようです。
EDMでは恒例ですので(必ず出てくると言ってもいい)、よく聴いてみてください。
DTMやられていてこれからEDM作りたい!という人は無料で配布している公式サイトなどもたくさんなりますので「EDM サンプル」とか「EDM uplifter」とかって検索してみてください!色々使ってみてスキルをあげてください!
フリーサンプルで最強はこちら。
有料サイトは日本人ならまず日本のサイトから攻めると良いです。
今回は以上です!毎回二つずつシリーズで紹介しますね。
下記は説明がなくて恐縮ですが、以前作ったSERUMniyoru
Forever Pitch Uprifterを作る様子です。ご要望があれば、他のデータを作る動画なども解説付きでお作りします。