音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

pivotコードを考える

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ダイアトニックコードには似たようなコードを持つ調があります。下記はそれを色付けして列挙したものです。

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Cメジャーキーのダイアトニックコードと似通っているコードを持つキーが

Gメジャーキー;3つ共通(属調)

Fメジャーキー;3つ共通(下属調)

Dメジャーキー;2つ共通

Bbメジャーキー;2つ共通

これらの共通したコードをピヴォットコード=pivot chord(蝶番コード)と呼ぶ、と私は学びました。ドアと壁をつなげて可動させる軸の部分のことを蝶番(ちょうつがい)と呼ぶ、ということからきています。すごく古い言い方ですがなかなかオツです。2つの調を接合させる共通コードですね。

現代的感覚で言うとしたらなら「インターフェースコード」「HUBコード」「ジャンクションコード」みたいなかんじ?

 

これらの共通コードを使って、巧みに転調するときに用いる知識です。

C  |Dm  |Em |Dm  Cm|Bb |

などとpivotを挟んでCメジャーキーからBフラットメジャーキーに移行したりします。

もう古い技法ですが、上手に使えば効果的です。当ブログではユーミン楽曲が巧みにpivotを使い、ユーミンカラー=淡いグラデーションを作っています。さすがです。

細かい職人技ですね。

送りバントで自分も1塁とっちゃう、的な。

I度調とV度調のグラデーション転調~ユーミン歌詞・コード考43

"恋をしなければ見ることのない ダイアモンドの街角"~ユーミン歌詞・コード考44

..pivot概念が巧みなもっと曲数あります。

また共通のコードがないキーに移行すると音階音も変わるのでガラリと変わった転調感になります。半音上転調とかね。

 

で、これが四和音だと、ちょと減ります。

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GがG7になるので。

 

で、これを拡張する方法として、同主調を絡ませる、という発想です。

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中段にCとCmの二つのキーがグループになっています。

この二つのグループを使うと今っぽい=ビートルズが推し進めたハイブリッドキーの楽曲ができます。

C  |F   |Bb  |Eb  |

みたいな。これら四つのコードはC,Cmの中に出てきます。

これらを一つのグループとすれば、上の表のように、かなり広範囲に共通和音が現れます。

もともとI,Imで強烈にIへの帰着性があるように思えますが、実はモーダルにもインターチェンジできる、可能性があります。

これも四和音表載せておきます。

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なんでジャズがII-Vを巧みに用いながら転調が展開できたか、ということを考える時、結局V7を用いればどこにでもいけるし、その前置きとなるIIm7はm7タイプのコードで、最も共通性の高いコードであるので、色々置いているうちに戻せる、というのは、こうしたpivot感を薄め薄めに連鎖できる、と従来の理論の延長線に考えることもできるのではないでしょうか。

 

例えば、

CM7|Em7 |Bm7 |C#m7|
G#m7|GM7 |A7 |Dm7G7|

音はこちら

rechord.cc

 こういった不定調性的な進行は、pivot概念の拡張、と考えることもできます。

あとは考え方やアプローチの違いによって概念の名前が変わってくるのでしょう。

 

私自身は、キーを考えながらコードを置く、というよりもコードを置いていきながら考えるので、pivotを意識しているわけではありません。でも多くの人がそうだと思います。

CM7|Em7 |(Cメジャーキー)

Em7 |Bm7 |(Bマイナーキー)

C#m7|G#m7|(Bメジャーキー)
G#m7|(Eメジャーキー)GM7(Eマイナーキー) |Dm7G7|

GM7 |A7(Dメジャーキー)

|Dm7(Dマイナーキー)

|Dm7 |G7 |(Cメジャーキー)

という解釈が可能です。

キー解釈で厳密に色合いをチェックしたい時このような考え方もできます。

こういう風に聞いて考える人と考えない人がいると思います。私は後者です。

 

不定調性論ではこうしたキー分析をしません。

音楽家の体の中には体得した響きが入っていて、音楽家各位の「連鎖欲求」「連結のクオリア」が起動し始めるからです。それに委ねて制作します。分析できるかどうかは結果論です。

 

様々な解釈・作成方法があると思いますが、今日は受講生に「表作ってくれない?」と言われて作ったpivotのお話でした。