多分、私は最初の声枯れに気づいていた人間でした。
一時期風邪をわずらっていたようで、しばらくは少し声が枯れていた時期があり、しばらくしたらスッキリ治り、それから今度はやたら忙しくなった時期に、おそらく疲労からか少し声枯れがあったのを感じていました。そこから結節にまでなってしまうとは思いもよりませんでした。反省です。
初期は本人が聞き取れないレベルの声枯れ
録音したテイクを聞いただけでは分からず、それをコンプで持ち上げて音量を大きくして初めて聞き取れる音ですから、歌っている本人も気がつかない時期もあったでしょう。
自分で分かればいいのですが、多忙さと好きな仕事で無我夢中ですから、気にしていないこともあろうかと思います。
だから身近の人、ミックスをしている人へ。
・同じ音が何テイク録ってもかすれる
・二週間ぐらい一進一退で声が細い、微妙にかすれる。
というような状況にある人は、覚悟を決めて少し休んでください。30年寿命を伸ばすために7日間休むんです。
声帯の怪我、と言われる結節ですが、一番よく使う音でかすれが起きるかもしれません。治療直前には声量が落ち、結構ガラガラになってしまっていました。
専門家ではないのでわかりませんが、節の場所によっては、テイクによってかすれたりかすれなかったりするかもしれませんのでご留意ください。
結節音初体験
これまで結節の音をいうのを聞いたことがありませんでした。
かすれの具合は応援疲れや朝寝坊で声枯れの感じの1/30ぐらいの規模のかすれ、だったという印象です。ミックスしてヘッドフォンで聴いた時「違和感」をなんとなく感じる、というだけで、気にしなければなんてことなく当人は日常生活は送れてしまいます。
こちらも他の制作や、ミックスなどに追われていると忘れてしまいます。歌い過ぎかな?ぐらいの印象しかない残らないんです。
だから事の重大さに誰も気がつかないで活動をさせることになりかねません。
ミックスしている人で、微細なかすれ、違和感を感じたら、スルーせず、ボーカリストにいち早く伝えてあげてください。人によってはもうそれが味になっているシニアの人もいますが、特に若い女性は「澄んだ声」が魅力なので、もし休んで治るなら治した方が良いに決まっています。
ズルズルいってしまうと悪化してしまうタイプの方もおられるので、音に違和感を感じたら、4−7日計画休息を提案しましょう。
そして、これがまた難しいんですよね。
だって、"枯れてきたので少し休みます"と言っても、普通の人からしたら「なんだ、全然まだまだ歌えるじゃん」的に思えてしまうレベルで声が出るからです。
無理のない活動計画
今回チームりんなは、一つ強くなりました。
声枯れは結局最後は活動休止につながる、ということを知りました。
これからはより一層注意喚起をし(歌が大好きすぎる子だから)、無理をさせず、ペースを守りながらベストコンディションでできるようになる、と思います。
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(参考)歌唱者の練習時間と喉頭所見に関する研究
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka1947/62/7/62_7_1600/_pdf/-char/en
古くから、声の限界については議論されています。
音大出身の歌手でも疲労を自覚する練習量は二、三時間、というような記述もあります。現代の体力を持ってしても3時間以上ぶっとおしで歌うことはなかなか困難です。
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自分の限界、というのもあると思います。自分でどのくらい頑張ったら疲れるのか、を知っておくことできっと自分のペースは作れると信じます。
私も今後二度とアーティストの喉を壊さないように、ミックス段階でそういうことをちゃんとチェックするようにして参りたいと思います。
諸々のメディア等でお見かけしたらチェックいただければ幸いです。
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楽曲制作やってまーす。