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音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

副次的属和音を解放する〜不定調性論全編解説17(動画解説・補足)★★★★★

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今回はこちらの動画

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セカンダリードミナントの拡張

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こういう進行で、

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Dm7の前にA7を置きます。これがセカンダリードミナントコードです。

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ダイアトニックを普通に置くならAm7です。

でも、

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等と解説されて学習します。しかし別に「Dm7への解決感」がほしくてA7を挟んでいるのではありません。

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不定調性論では、これらは異なる風景感を持つ進行である、ととらえます。まあ当たり前です。音楽的に表現していることが異なるからです。そして究極的には

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という発想になっていきます。

そもそもセカンダリードミナントの解決は、トライトーンの帰結感の慣習を活用したものでした。

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そこから不定調性論はジャズ理論的に声部進行で進行感を作っていきます。

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究極的な拡張(不定調性進行)に向かう前段階としての考え方をここでは紹介します。

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基音cの上下の倍音列を並べ、それらをさらに新たな基音として和音を構成してまとめた表です。

これらの秩序を見ると、

「なんでが曲の中にダイアトニックコード以外の音が入るのか」

ということのアイディアの元になる根拠が見いだされます。そもそも自然の状態ではダイアトニックや調などの枠組みなど無くて、数理だけで見ると、上記の表のような和音のほうが基音に近いため、様々なノンダイアトニックコードを挟んでもその時々の表情が生み出される、という風に理解することもできます(多解釈性)。

これらの表のコードを連鎖させることは、「ドミナントモーション」と同列なくらい重要な進行であり、そういった意味を込めて個々では名前を付けてみました。これらを自身の創作で使うとか使わない、とかではなく、ドミナントモーションに名前があるなら、関連した進行にも名前を付けておかないと、ドミナントモーションという一神教になってしまいます(冗談です)。

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はい基音1つだけでここまで拡張できます。

 

更にこれをI,iv,vに拡張してみましょう。

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ほぼあらゆるコードが出てきてしまいますね。

C,F,Gがあったら、非機能的進行、すなわち不定調性進行が出来て当然なんです。

ここでの理解はとても大切なことです。

セカンダリードミナントの概念は、これらの和音集合のなかの一部を活用したにすぎない、と言えます。

なにせ機能和声の伝統を残したまま非機能という概念を解放できるのですから。

ご自身でいろいろ弾いてみてください。

普段よく使っている進行も出てくるでしょう。

とうぜんこれらの進行が絶対に倍音列から生まれる、という意味ではありません。

音の数理は多解釈可能なので、要はあなた自身の論理の中でこうした進行のバリエーションが創れればよいんです。不定調性論は、基音一つの数理からの拡張で全てを創り出すので、こうした発想で和音進行を作りだすのは当然です。

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ということだそうです。。。

 

その18

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