音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

動画コメントへの補足・解説〜不定調性論全編解説22の補足★★★★

下記動画にコメント頂きましたポイントについてまとめます。

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動和音静和音の分類はたとえば固有和音かどうか?というような角度から見るといいかもしれないですね。固有和音というと今はまだ長調か短調に限られるようなイメージがあるのであれですが・・・

そちらが広く視野に入れている複調的な応用の前に、長調短調以外の調のカデンツを割り出す作業が必要かな?と思って(個人的な感想です)コメントしました。

 

とのことでした。

コメントありがとうございます。仰る通りだな、と思い、その周辺思想も交えて記事にしたいと思い書かせて頂きました。いろいろといくつもの自分の意図が絡まったのでコメントでは書き切れませんでした。仰ってることはこんなに面倒なことではないのでしょうが。

 

カデンツの存在を前提にしない

と考えています。

伝統学習知識として体内に刷り込まれた「カデンツ」があるのは知っています。拙論ではカデンツも自在に使えます。

固有和音というのは、調が前提になっているので、それは機能和声論の中でやって頂くと面白いでしょう。この動・静和音の分類を用いてみると面白いと思います。

わたしのほうではそれは現状行えておりません。

   

拙論では、ある音がある音に行きたがる、行くことで解決する、ある和音がそのように進むと、そのような機能が生じる、という慣習を絶対的な音楽制作の前提にはしていません。これらは機能和声慣習は学習の結果の思い込みですので、そう思わない人もいる、と両方の立場を平等に考えます。

「長調」と「短調」も刷り込まれた慣習的な認識なので、そのくくりを絶対とはしませんのでそれを分類の前提にまだ用いようと思っていません。そうしたい方はぜひやってみてください。

 

ノイズな音楽などを作る場合、カデンツはあまり必要ないので「ある音空間」から「次の音空間」に流れた時に発生する「情感」「場面変化感」がカデンツに代わるものになります。分類できるならぜひやってみてください。

ホワイトノイズがピンクノイズに変わったら「〇〇〇進行」などと一つ一つご自身の音楽分野で分類されればよいと思います。そういう独自論が増えていけば、音楽の学習は現在よりも「自分に合った音楽論」を探しやすくなると思います。結果としてその大元である伝統的学問も学びがいのあるものになるでしょう。

 

拙論で考えたいくつかの分類

じゃあ、不定調性論では何も分類していないのか?となるとそうではなく、

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こちらの動画と記事では、

「不定長調進行」「不定短調進行」「内定調性進行」などを分類しています。これは機能和声的な慣習を拡張させたカデンツ的分類とも言えます。おそらくほとんどの和音進行はこれらのいずれかに分類されるでしょう。

(参考;<不定調性論用語/概念紹介58>不定調性進行★★★★★

これも「このやり方で分類しなければならない」というものではなく、こういうやり方もありますよ?という分類例です。

これも教材に載っています。

カデンツは終止型のイメージがありますが、不定調性論には「終止」しなくても良いので、全部の「進行」を分類しています。和音が終止する、と考える人は、ご自身の価値観にしたがって分類してみてください。あとは後世がそれを一般論として採用するかどうか、ですので、それを個々で一般的なもの、として考えても徒労に終わると考えています。V7→Iは不定調性論的発想では「ドミナントモーション感」独特のものであり、それが与える感覚は個人が感じればいいので、「終止感」と一方的に印象までを決めるようなことはしませんのでカデンツ、という考え方も拡張してとらえています。

 

また下記の記事の中段、

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⑫セカンダリードミナントの拡張」のところで、ドミナントモーションはじめ様々なモーション体系を拡張してまとめています。これも機能和声的な和音進行を発生倍音の数理別にまとめた表のありようを応用してまとめたものです。これらのモーション分類によってさまざまな複調進行を分類できるでしょう。

 

また同じページ「⑭動和音・静和音進行」では、動和音と静和音を組み合わせた進行分類も行っています。

 

その他、同ページ下段、

⑲不定調性希機能進行」と「⑳マルチファンクショナルコードマトリックス」もまた、和音進行の分類に活用できます。すべて教材に載っています。

学習される方は、ご自身の音楽性に合わせて、和音の流れをご自身で活用できる範囲においてそれを欲するなら分類してみてください。理論を作ろうとするのではなく、あなた自身の音楽で行う考え方を分類していけば、あとはそれが100年後「音楽理論」として学問的に確立されるかもしれません。

   

自分が新しい音楽体系をまとめる、という野望が若いころにはありました。それによって絶対的な音楽理論を確立させてやろう、という夢も湧きました。そういう文脈も探せば見つかるでしょう。今は全て書き直しの作業をしています。

 

自分は、自分で音楽を作っていくうちに「自分の考え方」に目覚めてしまいました。結果、自分が最終的に音を使う時に考えているのは、

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こちらの記事、動画で示す通り、「既存の分類を把握した状態に左右されることのない、毎回の新しい出会いを行いたいと望む意識を保ったまま創作できる方法」でした。

かつそれらの結果論を分析できる方法論、というのがもちろん理想です。

 

全ての音が何らかの分類に落とし込むのは分析者のこじつけ、なので、どの程度まで細かくやるかは個人が考えるべきだと思っています。

 

無意識のうちに「こここそはドミナントモーションだ!」というような直感を得たい、と思っており、そういう時のみ慣習を用い「慣習に落とし込みたくない」と感じる時はいつでもそれを逃れる行動に出られることを望みます。

今回感じたのは、そこにもういくつかカデンツの分類が知識としてあったら、たしかに引き出しとしてつかえるかもな??という思いと、そういう決められた分類に自分は従いたいだろうか、いや違う、という葛藤です笑。でもこうした意見はとても尊重したいと思っています。ヒントになりますし、自分で考えないのにヒントを与えられる、というのは贅沢で有り難い話です。

 

自分はいつも更地の状態で旋律を創造しながら、インスピレーションを大切に音楽を作りたい、という私なりのやり方に不定調性論は基づいています。

結果としてどのように使用された進行が分類されても構いませんが、分類に基づいて音楽を行いたくない、という性癖があることに最近ようやく気が付きました。

毎年記事は書き直しの連続です。

 

「自分の思考の在り様」を理解できないと、自分の方法論は固まっていかないと感じました。またこれをしたい人は「一般音楽理論体系」を作ろうとするべからず、と考えます。まだまだ自分は途上ですから、これからも頂いた内容を十分に吟味し、現在分類している以外の方法で自分が新たに分類したくなったらやってみたいと思います。

 

昨年はアッパーストラクチャ―マルティプルハーモニーを作りました。

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これもまだまだこれからです。でも上部構造に制限を設けないことで自分のアレンジもすごく楽しくなりました。でも耳だけが頼り、になります。

 

まずしっかり自分が用いる方法論を中心に体系に落とし込み、実践し、制作し、作品について考察を残すことで次の世代の音楽制作概念の広がりに少しでも貢献したいと考えています。

 

ありがとうございました。

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