音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

不定調性論楽曲覚書~音楽的なクオリアの発露

特に不定調性の発想の特徴が際立っている楽曲をご紹介いたします。

 

<現代童謡曲?>

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M7だけを用いる、という和声単位連鎖に特化した作品

 

<ジャズソロギターアレンジ>

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バップっぽいですがまるで違う、不定調性論的着想に基づくハーモナイズとソロを作ってみました。

 

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ジャズのテーマメロディに自由に和音を乗せてアレンジしました。要所要所ジャズっぽいけど全然違うやり方です。トップノートに基づく「マザーメロディ」の手法が好きなのでそればかりやってしまいます。

   

<現代ギター練習曲?>

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解説動画のほうでも紹介している、画像を読み取って音楽にする、という作曲のやり方です。音楽的なクオリアだけで曲を作っていきます。この曲はギターのアルペジオを用いてこの画像のような何とも言えない情緒を表わそうと思いました。リヴァーブ深めは意図的で、曇った感じ、見えない感じを出したいという意図。

 

<ロックギター曲?>

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コード進行忘れましたが、ロック的なものジャズ的なものを混ぜて、ソロは手癖とそれをアウトさせて、リゾルブさせるやり方です。スケール分析ができないようにしました。

 

<ジングル>

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この動画シリーズのジングルは全て不定調性論的な着想で作っています。解説なども動画内に簡単に用意しています。

 

<現代楽曲?>

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修礼のコード進行をベースに様々音楽的思想を展開するコンセプトの作品です。不定調性的な考え方にどんどん寄っていきます。

 

<オーケストラ曲?>

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お客様からのご依頼で作りました。機能和声も入っています。和声や対位法には基づいていません。慣習的な和声の流れ、基本的な対位法は使っていますが、「混ぜたいときに不定調性の思考を混ぜる」というやり方で「それっぽい作品」にしました。もちろん普通の作曲家から学んでもこういうのは作れると思います。

 

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これはお客様がお作りになった主題をもとにアレンジしたものです。管弦楽のサウンドですが管弦楽ではありません。それを使っていないので。交響詩となっていますが交響詩ではありません。伝統的な形式を避けていますので。もっと避けたいです。勉強中です。

 

<現代曲?>

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お遊び的な作品。授業で作りました。

   

<不定調性アレンジ>

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原曲の和声とは関係なくリハーモナイズした後、「崩れ」「不可思議」「憂い」「くぐもり」などのイメージを音楽的なクオリアにして音を修正していきながら完成させます。 

 

<音楽的なクオリアフル稼働ピアノ曲>

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<ポップス?>

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はじめてポップス曲に曲の合間合間に不定調性のコンセプトを使わせて頂きました。記事はこちら。技法というよりも考え方、なので、ちゃんとポップス創っていけば不定調性論を学ばなくても会得できる発想だと思います。ただ、自分では拙論の考え方がないとEM7/Dとかは却下したと思います。

 

<Audiostockで販売中の曲から> 

主題を決めて張り付けながらフーガ風に不協和を調整しながら作りました。「音楽的なクオリア」だけを使っています。 

 

 

 

 


この辺の作品は、DAWや音源、サンプルを用いれば誰でも作れます。要は、それらがどういう方法論に基づいているかの根拠ではなく、自分がこうしたい、と思える自信や思いがしっかりと確立されれば、その動機を起点に、「それは音楽表現である」という認識を自分が持てるまでしっかり「音楽的なクオリア」を確立していきます。

下記に技法的な具体的なアイディアを教材から引っ張り出してきました。上記の先品にはさらにそこにDAWの知識、ミックスの知識、楽器の知識が加わったものです。

更に実際の曲を作っていく過程で、聴感的に最初の配置をどんどん直していくことで機能和声に近づいたり、混沌としたりして、個性が生まれると信じます。

   

不定調性論の具体的な方法論的アイデアをまとめました

不定調性論の方法論的展開(2019) その1★★★★ - 音楽教室運営奮闘記

不定調性論の方法論的展開(2019) その2★★★★ - 音楽教室運営奮闘記

 

機能和声法は、それまで対位法で作られていた楽曲に「誰でもこれを用いれば同じ方法で音楽が創れる」とリーマンらが定めた画期的な音楽を一般化した手法です。

対位法の前の時代は、作曲家は慣習に基づき、不定調性的に自由に音楽を作っていました。それから和声が確立され、鼻歌でメロディが創れる程度の素養があれば、誰でも勉強すれば、ある程度にクオリティの楽曲ができる、という学習法が確立され、日本の和声法などが音楽制作の方法論の起点となりました。

 

つまり機能和声的な手法が主流になり過ぎて(機能和声論もいわば独自論です)、それ以前にあった自在な制作のための感性が十分に育たぬうちから、ガチガチの機能和声の頭になってしまい、同じような曲しか生まれなくなる、という状況もあると感じました。

そこで機能和声的な伝統的楽想を作れる知識と同時に、本来自由である音楽制作の自らの感性の解放も不定調性論的な発想で出来れば、最強なのではないか、と感じて信念を持って発信しています。

他のページでも書きましたが、不定調性論は脳に挿す思考のプラグインです。

普通に音楽を作る技術は書物で学べます。

でもあなた自身の開発は誰もやってくれません。自分でやるしかないんです。でもそれをどうやればいいか、という話は具体的に一つに定めるのは難しいです。人はみな違うからです。

そこで自身が持つ「音楽的なクオリア」を肥大・拡張させて音楽的意図につなげるまでをサポートするために不定調性論を作りました。でもそのためには「自分を学ぶ」まえに刷り込まれてしまった「平均律12音」の正体を知り、それを一旦手放した思考がちゃんと入っていないと(音楽理論を"知らない"状態)、「V7はIに解決する」と信じたまま音楽をやることになります。そうではなく「V7を解決していると思っているのは自分の学習の結果の思い込みで、結果的には自分がそう決めたから」だと確信することで、はじめて自分の意思の芽が生まれると信じます。

 

広い世界には、そういうしがらみがなく、自在に音楽を作るアーティストが沢山います。いわゆる天才、と称される人たちです。彼らは不定調性論的な手法で音楽を作っています。つまり自分の意思のみです。

だからもし尊敬するアーティストがいるなら、彼等の楽曲を分析して真似て、自分のスタイルを創っていくことこそが創造的作業であると思います。そこに「セオリーから外れたような手法」があるとき「天才は違う」などと考えず、「その人はそれが良いとこの時感じたのだろう」という相手の意思だと思えばよいです。相手の意思をあなたの意思で受け止めて「じゃあ、自分はどうしよう」と考えるだけです。楽曲を分析するだけでは自作の曲はできません。楽曲ができるようになるために鼻歌を一緒に打ち込んだり、適当に和音を付けて音楽だ!と言い張ってみたり、という「自己を揺り動かして目覚めさせる」音楽レッスンが助けになる場合もあります。自分で作れる人は自分で作ってください。知識は本に書いてあるので、怠けなければ独学できます。独学の解釈こそが「オリジナリティ」であり不定調性論的思考です。それを矯正して一般的な価値を教え込むのが教育音楽です。私は両方の思考を同時に学ぶと良いのでは、と考えて今に至ります。

私にとっての教材は、ビートルズであり、ユーミンであり、スティービー・ワンダーでした。その他ブログで取り扱っているアーティストを含め、彼らの思考を真似したくて取り上げて分析して、自分の作品に投影しています。

 

あなたがもし今から昼飯をたべたいな?と思ったら、それが自然な体の欲求であり、あなたの意思です。それと全く同様に音楽表現を作っていくわけです。最初はとまどいますが、いずれ「自分の意思とは何か」が分かってきます。

 

オーディオストックに上げているようなシンプルな楽曲から作っていくといいと思います。

独自性を開拓する旅を始めてください。

   

 

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