2017-07-21→2019-8-1(更新)
参考
ペンタトニックスケールの使用について、まとめてみました。
一つの和音で使えるペンタトニックスケール一覧(構成音協和順)
(m3と書かれた音はブルーノートb5thに該当します。)
I△系
(i群;ほぼ協和が保たれるもの)
・VIマイナーペンタ(9,13)
・IIIマイナーペンタ(M7,9,13)
解釈例;C(I)△コード上ではA(VI)マイナーペンタとE(III)マイナーペンタが使える
(ii群;構成音の半音下の音を持つもの)
・VIIマイナーペンタ(下2つ、M7,9,#11,13)
(iii群;構成音の半音上の音を持つもの)(その保持数、構成)
・IV#マイナーペンタ(上1つ、M7,b9,#11,13)
・I#マイナーペンタ(上2つ、M7,b9,#11,b13)
・VIbマイナーペンタ(上2つ、m3,M7,b9,#11,b13)
(iv群;vii♭またはivをもつもの)(その保持数、構成)
・IIマイナーペンタ(上1つ、9,11,13)
・IIIbマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,b9,#11,b13)
(v群;vii♭とivを両方持つもの)
・Iマイナーペンタ(上1つ、m3,m7,11)
・VIIbマイナーペンタ(上3つ、m3,m7,b9,11,b13)
・IVマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,11,b13)
・Vマイナーペンタ(上1つ、m7,9,11)
(vi群;V解釈した場合使用可能なもの、#11を持たないもの)
・IIマイナーペンタ =V7(9)
・Iマイナーペンタ =V7(#9,b13)
・VIIbマイナーペンタ=V7(b9,#9,#11,b13)
・IVマイナーペンタ=V7(b9,#9,b13)
・Vマイナーペンタ=V7(#9)
====(解説)=====
i群~v群へは協和度で並んでいます。
使用感によって協和度の感じ方には状況差、ジャンル差、個人差があります。
vi群は、たとえば、
C△ |C△ |C△ |C△ |
という進行において、
C△ |C△ (G7)|C△ |C△ (G7)|
といったV7等を挟み、進行感の停滞を避けるときなど、それぞれのペンタトニックスケールがV7から見てどのようなテンションを持っているか、に換算して使えるものを列挙しました。とくに不協和度の高い赤文字のスケールがまとまっています。
G7で ・IIIbマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,b9,#11,b13)
を使う場合、Bbマイナーペンタトニックになります。テンション解釈は、#9,b9,#11,b13となります。
1小節内で最後の1拍だけでV7扱いのペンタに変えて演奏することで、自然にV7-Iのオルタード解決感を作れるわけです。
ペンタトニックスケールは指癖が決まっている分、シンメトリックに用いられるオートメーションができる利点をうまく使ってください。
だから
C△ |C△ |
において
Aマイナーペンタ | B♭マイナーペンタ|
を使うと、
C△ | (G7(b9,#9,#11,b13)) |
という解釈で弾いているということができます。アウト感の創出です。
(参考)
I=cに置き換えます
C△系
(i群;ほぼ協和が保たれるもの)
・Aマイナーペンタ(9,13)
・Eマイナーペンタ(M7,9,13)
(ii群;構成音の半音下の音を持つもの)
・Bマイナーペンタ(下2つ、M7,9,#11,13)
(iii群;構成音の半音上の音を持つもの)(その保持数、構成)
・F#マイナーペンタ(上1つ、M7,b9,#11,13)
・C#マイナーペンタ(上2つ、M7,b9,#11,b13)
・Abマイナーペンタ(上2つ、m3,M7,b9,#11,b13)
(iv群;vii♭またはivをもつもの)(その保持数、構成)
・Dマイナーペンタ(上1つ、9,11,13)
・Ebマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,b9,#11,b13)
(v群;vii♭とivを両方持つもの)
・Cマイナーペンタ(上1つ、m3,m7,11)
・Bbマイナーペンタ(上3つ、m3,m7,b9,11,b13)
・Fマイナーペンタ(上2つ、m3,m7,11,b13)
・Gマイナーペンタ(上1つ、m7,9,11)
(vi群;V解釈した場合使用可能なもの、#11を持たないもの)
・Dマイナーペンタ =V7(9)
・Cマイナーペンタ =V7(#9,b13)
・Bbマイナーペンタ=V7(b9,#9,#11,b13)
・Fマイナーペンタ=V7(b9,#9,b13)
・Gマイナーペンタ=V7(#9)
次のページではIm系、I7系、Isus4系を考えます。
Cマイナーペンタ トニックスケール | c | e♭ | f | g | b♭ |
D♭マイナーペンタ トニックスケール | d♭ | e | g♭ | a♭ | b |
Dマイナーペンタ トニックスケール | d | f | g | a | c |
E♭マイナーペンタ トニックスケール | e♭ | g♭ | a♭ | b♭ | d♭ |
Eマイナーペンタ トニックスケール | e | g | a | b | d |
Fマイナーペンタ トニックスケール | f | a♭ | b♭ | c | e♭ |
G♭マイナーペンタ トニックスケール | g♭ | a | b | d♭ | e |
Gマイナーペンタ トニックスケール | g | b♭ | c | d | f |
A♭マイナーペンタ トニックスケール | a♭ | b | d♭ | e♭ | g♭ |
Aマイナーペンタ トニックスケール | a | c | d | e | g |
B♭マイナーペンタ トニックスケール | b♭ | d♭ | e♭ | f | a♭ |
Bマイナーペンタ トニックスケール | b | d | e | g♭ | a |
その2
==コーヒーブレイク〜M-Bankロビーの話題==
ポリペンタトニックが載っている教材です。