音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

作曲を趣味にしませんか?(その8) 2019

 長い人生の楽しみの一つに作曲や、音楽制作を趣味にしてみるのはいかがでしょう。

M-Bank全面協力のもと、全く作曲経験がない、というところからある程度作曲のイロハが理解できるところまでお連れするブログ講座です。

<前回講座>

www.terrax.site

<第8回>

■オリジナルのメロディにコード進行を付ける手順1

皆さんコード進行の勉強は進んでいますか?

少しずつ理論的なことも気になっているのではないでしょうか。

コード進行にも音楽理論は少なからず反映されています。

でもどこから始めたらよいか、作曲をしたいのに、音楽理論の勉強なんてしたくない!という方もいらっしゃるでしょう。

確かに音楽理論を勉強し、正当さを究めようとすることに集中するとキリがありません。伝統とあなたの感性が少し異なるからです。そのすり合わせは情報化社会になればなるほど難しいですね。自分にとっての世界と社会にとっての正解を両方知る事の出来る知性が必要です。

ですから少しずつ座学の勉強を進めながら、今はよりたくさんのコード進行に触れ、弾けるようになったほうが有意義です。


前回はコード進行に合わせながら、メロディーを作る、ということをしてきました。

 

今回は一旦メロディー作りの段階に戻り、作った以下の二つのメロディーにコードを付けてみます。作曲はこの「メロディーから作る」「コードから作る」「メロディーにコードを付けてアレンジしなおす」「メロディーの先にコードを乗せてコードにあわせてメロディーを乗せる」といった複合的な作業に慣れることです。

メロディ、コード、どちらの存在も大切にしながら経験をつんでいってください。

このメロディーはメロディーから作ったフレーズで、コードはまだ乗っていません。皆さんの中にもメロディーだけがあってコードが付いていない素材があるのではないでしょうか?それらを題材にコードの付け方をもう一度考えてみましょう。

 

■まず「キー」をハ長調/イ短調にする(移調の勉強)
「キー」ってなに?という方もいらっしゃるでしょう。これは「曲のメロディに主要に使用される音の集合」です。

一つの調で慣習的に7種類つの音から出来ており、

 

1、12の音のどの音が基準になるか(ポピュラー歌モノの最初の段階は、サビで強調したい一番高い音の高さを決めて調を決める、で良い→誰が歌うかによっても違うのでここが大切であり、少し経験が必要です。)

、短調か長調か(曲の雰囲気がダークか、ライトか)

 

を決めていきます。

しかしここでは様々なスケールをいきなり扱うのは大変ですから、ピアノの白鍵だけを使うキーにします。

あなたが口で作ったメロディーはあなたの歌いやすい音域であり、それに伴ったキーになっているはずです。

これを初心者でもコードを付けやすいようにピアノの白鍵しか使わないハ長調またはイ短調に移調します(音域を変えます)。

 

<ピアノの場合>

作業1 あなたの作ったメロディーは悲しい系ですか?明るい系ですか?それによって同じ白鍵盤でも基準になる音が変わってきます。

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ここでまずあなたの感覚をハ長調(明るい曲なら)もしくはイ短調(暗い系・悲しい系のメロディーなら)に慣れさせます。その分、音域がずれ高すぎてしまったり低すぎてしまったり、多少歌いづらくなりますが、そのあたりは追って説明します。

ライトな明るい曲でしたら白鍵のドレミファソラシドを弾いてください。ダークなかんじの曲なら赤文字のラシドレミファソラを弾いてください。

そのあとにあなたが作ったメロディーを再度歌ってください(あなたに絶対音感がある場合はこの作業では無理です)。

このときのポイントは移調ですから、録音されたものを聴いたりしてはいけません。元のキーに意識が吸い寄せられてしまいますので・・。

必ず鍵盤を弾いて、耳にハ長調/イ短調をなじませた後で、今弾いた鍵盤の調子に逆らわないように先に作ったオリジナルのメロディーを歌います。

そして鍵盤で音を拾ってみてください。このとき上手いこと白鍵だけに置き換えられたら移調成功です(音域に関わらず白鍵だけだったらOKです)。出来なければ、始める音をいろいろ変えて白鍵盤だけで上手く弾けるよう工夫してください。この作業によって移調という作業に慣れ、メロディを鍵盤に置き換える作業に慣れます。

(なお、調性外音をまれに使ってメロディを創ってしまっている人もいるでしょう。その場合は、その音が一音だけ、でしたらOKです。複数出てきている場合は近親調のメロディになっている可能性もあります。落ち着く音は必ずドになります。もしうまくいかない場合はお問い合わせください。


ハ長調とイ短調は同じ音集合を違う音に重心を置いて用いているので親戚のような関係です。

移調が上手くいくと、作ったメロディーの後ろにC(ド)やA(ラ)を弾くと曲が終止した感じになり旋律に終止感を与えられると思います。

終止音を移調作業の目安にしてください。

先のメロディは、ハ長調に移すとこうなります。

 

このようにハ長調にできれば、音楽的感覚がかなりついています。

 

<ギターの場合>

まずは上記のピアノの項をご覧ください。

f:id:terraxart:20190628135018g:plain
同様に上記のフレットを参考に音を当てはめます。上手いこと上記のフレットにメロディ音が収まれば移調成功です。

 

さっそく上記のメロディ資料1をイ短調に移調します。元のメロディはハ短調なので、譜面に♭記号が三つ付いていますね。これは黒鍵を三つ使う、という意味です。これではいけません。そこで今上記した作業を行い、下記のように移調します。
メロディ資料 移調バージョン(ハ長調をハ短調へ)

本来は必要な作業ではありません。勉強のためですね。

こうやって明るい曲を暗くできると、なんか音楽理論知ってるっぽい感じになります。

これを同主短調への転調、というのですが、ハ長調のミ、ラ、シのメロディをフラットにすることでハ短調の出来上がりです。

 

きゃーわからない!!!という方で音階の勉強に興味が湧いてきた方は是非勉強してみてください。

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■移調した結果できること
苦労して移調していただきました。これで前頁で示したコードが使用可能になります。以下にまたあげておきます。

三和音 C,Dm,Em,F,G,Am
四和音CM7,Dm7,Em7,E7,FM7,G7,Am7,A7,Bm7(♭5) 

他 Cadd9、Csus4、Gadd9、Gsus4、G7sus4、Fadd9、Amadd9、D7...etc

他 Cm7 Dm7(b5) Eb Fm7  Gm7  Ab AbM7 A7  Bb  Bb7  B7... 

移調しないと、このアルファベットの部分が変わってきてしまい、ネットでの学習上、いろいろと煩雑になってしまいますので、あえて移調の勉強もついでに行って頂きました。

それでは同じように音源を聴きながら、またはご自身で弾きながら、コードを当ててみてください。


こちらでもコードを付けてみました。皆さんの付けたコードと比較して・・・いかがでしょうか??

コード例1

C   |G    |F   |G    |Am  |G  |F  |G   |

C   |G    |F   |G    |Am  |G  |F G |C   |

コード例2

C   |Gsus4   G  |FM7   |G7    |Am  |G  |Dm7(b5)  |Gsus4   G  |

C   |Bb    |F   |G  E7   |Am  |G  |F Fm |AbM7   |C   | 


例1は普通に、例2は凝っています。

どちらが正解というわけではなく、歌詞、歌い手の歌い方、演奏するバンドの音楽性アンドに左右されます。アーティストにあったコードをのせます。

ひとまわしめが例1、二回目が例2です。

とにかく、習うより、慣れろ!というときってありますね。

様々な曲のコード進行を感じ取り、「これかっこいい」とか「きれいだなー」と思ったコード進行を自分のメモ帳に記録しておいて、あとでちょっと使ってみる…というような日々の繰り返しで自分のものになっていくところがあります。

コードの響き、流れに「自分なりの翻訳」をあてはめてってください。

このように感覚的言語を音楽において最大限活用する音楽的方法論を不定調性論と言います。

 

初心者の方はあせらず、毎日少しずつ楽曲の勉強に時間を割いてください。

もうここまで来たら、いくつか作って、これなら人に聞かせてもいいかな、っていうものを作るまでです。自作曲を聴かせるって、まるで最初は裸を見られているようですが、やがてどんなことも慣れます笑。それも度胸、なのかもしれません。

 

<最終回>

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==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

自作のメロディをオルゴールにするっていうのも逆に21世紀っぽいよね。

  

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