音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

作曲を趣味にしませんか?(その6) 2019

長い人生の楽しみの一つに作曲や、音楽制作を趣味にしてみるのはいかがでしょう。

M-Bank全面協力のもと、全く作曲経験がない、というところからある程度作曲のイロハが理解できるところまでお連れするブログ講座です。

<前回講座>

www.terrax.site


 

<第6回>

■コード進行に慣れる

この初心者向けガイドでは、ごくごく簡単なコードを用いて、「コード進行で作曲をする」という行為に慣れる程度にしておきます。
まず最初に使用するコードは次の15個です。

三和音 C,Dm,Em,F,G,Am
四和音CM7,Dm7,Em7,E7,FM7,G7,Am7,A7,Bm7(♭5)
コードの押え方や音色はこちらなどをご覧ください。

ピアノコード押さえ方 C [ ピアノ・コードCLIP ]

ギターコード押さえ方 ギターコードブック - U-フレット

 

このページでいきなり全部は使いません。まず響きを覚えなければなりません。これはポピュラーミュージックの「ハ長調」という「調」の中で出てくるコード群です(他にもあります)。「調」とは「曲の調べ」を決める音秩序の集合、といっていいでしょう。これにより使える音が制限されます。あまりここでは考えなくてよいです。

コードからの作曲では、「和音による文章」です。同じ日本語をつあった文章でも常に新しい文章が生まれますよね?コードも同じでもあなたが意志をもってつなげればそこにオリジナリティは生まれます。さらにメロディが想いやディテールになります。

もちろんコード進行がそっくりな曲が世の中にはあるかもしれません。しかし誰かの曲を意識的に真似たのでなければ、いま作ったコード進行はあなただけのオリジナルです。そう感じられるまで最初は様々な曲をコピーしてコード進行になれることがポピュラーミュージックでは必要です。一足飛びにオリジナル曲の作曲が出来るわけではありません。

和声の流れの表現しているメッセージをメロディーに語らせます。自然と出来てくることもありますし、なかなか出てこないこともあります。なかなかメロディが出てこないときはコードを変えたりして、いろいろつなぎなおします。それは今のあなたの気持ちとも関係がありますし、最近影響を受けた事柄、音楽、表現にも関係があります。この「和声をつなげて、メロディーを作って」という作業を同時に行いながら曲を完成させる行為が「コード進行から曲を作る」という作業です。

人によっては、メロディーだけから作る作曲方法よりも、コードを弾いていく方がインスピレーションが多く、その作業も実に音楽的で、楽しいと感じる人もいるでしょう。

 

ではここでは次のようなルールで作ってみましょう(普段はこんなルールは関係ありません。学習段階による制限です)。
ルール1:最初のコードはCかCM7とする。
※あとはどのようにつなげても構いません。
ルール2:1パターンは8小節単位とする。

いくつか作ってみます。
一つの枠が1小節です(4回弾く感じですね)。楽器が弾ける方は弾いてみてください

パターン1

Dm

Em

Am


パターン2

F

Am

G


パターン3

Am

Em

Am

Dm


パターン4

C

G

Am

G

F

C

F

G

最初はピンとこないかもしれませんが、慣れてくると、コードの流れを聴くだけで、メロディーの感じが浮かんできたりします。

音源はこちらのページで通して聴けます。

rechord.cc

   

気に入ったものがあれば、自分で打ち込んでみてループパターンを作ってみましょう。

自主制作する、ということはこうしたPC作業なども関わって来ます。これが苦手な人はチームで作曲したり、誰かに依頼をすると良いです。

 

それでは、今回の音源を聴いてください。
パターン2を使いました。

繰り返しを活用していくと、なんとなく出来ちゃいまっす。3分ぐらいで作ります。

自分などはもう独学でしたから、中学生の頃とかは適当な英語みたいな感じで歌ったりしていたものです。この部分をサビのメロディ!と意識して作ってみてください。
このようにコードを指定されて、サビを作れ!というようなことは今後は無いかもしれませんが、何事もケーススタディーです。トライしてみてください。

 作っていくなかで、
※ここのコード、イメージ違う!
※だめだ。このコード進行は今日作りたい曲の気分じゃない!
※ここ一つコード増やしたい(減らしたい)なぁ・・。
※先にここにつながるBメロをつくりたいなぁ。
というような、様々なことを感じると思います。これらを自分で消化しながら、作曲し、完成させていくことに慣れていくのが作曲という作業です。結構修行みたいな、筋トレみたいな、ゲームみたいな、様々なトライ感を感じるものです。最初ここに書かれたようなことをやって「つまらない」「うまくいかない」と思ってもそれは方法論の問題かもしれません。どう感じるから上手くいかない、みたいなことがあれば、ご相談頂ければ、わかる範囲で解決策をご提案いたします。

そして何より自分が楽しめる方向に進んでください。それがどんなに変な感じになろうと、あなたが楽しめる、集中できる、ということが個性であり、とても大切な基準だと思います。

作曲を楽しむためには、「どんな風でも自分は作れるぞ!!」と言いきれるまで、たくさん作ることです。難しいテクニックや勉強方法もありますが、まず何よりたくさんの事例を知って、自然と研究できる心意気を自分に備えてください。

 

 ■コード進行の大きな流れのルール
コード進行にはある程度ルール(慣習の統計的バリエーションがだいたい限られてくる、の意)があります。これは「コードの機能」という約束事になっていきます。もちろん人工的で文化的な概念ですので、あなたが絶対に従う必要性、というのがあるわけではありません。ただ、そうした慣習に従ってみると、よく聞くような進行が簡単に作れるよ、程度の意味でとらえてください。

 

 

いくつか例を挙げます。使用するコードは、三和音で、C,Dm,Em,F,G,Amとします。


約束事1・・・Cは曲の最初と最後におかれることが多い。このグループの主和音(トニックコード)という(調の中心)。そしてCのあとには他の5つのどのコードへも進むことが出来る。


約束事2・・・Gは属和音(ドミナントコード)といい、主和音につながる性格を持っている。G⇒Cという進行はドミナントモーションといわれ、代表的なコード終止の方法である。曲の最後や節目に良く使われる。


約束事3・・・FやDmは副属和音(サブドミナントコード)といわれ、比較的自由に行動する。


約束事4・・・EmやAmは主和音がCのときトニックコートの代理コードといわれる。これらはトニックコードに性格が似ているが、サブドミナントコードと同様に比較的自由に動く。

これらの約束事は、あくまで簡略化したものです。だいたいで掴んでください。こういうことに興味がある方は、ポピュラー音楽理論などを勉強してみるといいでしょう。

作曲を楽しむ段階ではあまり気にしなくても曲らしきものは出来ます。

この感覚に慣れて、飽きて、進化しようと思ったとき、音楽理論の和声機能を本格的に学べばよいと思います。

 

 

 私が最初に勉強したのは北川先生のこの本の旧バージョンです。

ちょっと専門的なので、本当に興味を持つまではいろんな初心者向けの本を読み漁ることをお勧めします。音楽理論は1冊では学べません。なぜならあなたの方法論は自分で構築していかないといけないからです。こうした著書の理論は、あくまで著者の方法論であることを忘れてはいけません。

   

勉強よりも大事なのは、とにかく沢山作ることです。それ以外ないんです。鍛えるのは脳です。脳の回路は繰り返し演習する事によってしか鍛えられません。

 

またこの6つの和音のグループにE7を加えるとAmを中心にした暗い(日本人の好きな)コード進行も作れます。最後に例を出しておくので、合わせて色々と試してください。
使用コード 三和音 Am,C,Dm,Em,E7,F,G
E7はAmを主和音としたときの属和音(ドミナントコード)にあたるため、Amに帰着しようとする、と解釈してください。 

パターン5

Am

E7

Am

Dm

Em

E7

パターン6

Am

Dm

Dm

G

E7

rechord.cc

このようなコード進行に触れてくると、「あの曲はどんなコード進行なんだろう」とかいろいろ知りたい欲望がわいてきませんか?ぜひともネットや本屋でヒット曲集のコードを見つけてみてください。

好きなアーティストの知っている曲のコード進行であれば、きっとスイスイ頭に入っていくことでしょう。

 

更にコードについてはチカラ技で学習が必要です。次もさらに言及します。

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==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

自作のメロディをオルゴールにするっていうのも逆に21世紀っぽいよね。

  

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