2019-05-14 ユーミン楽曲(コード進行・歌詞)研究レポート公開シリーズ11~ユーミンの名作詞 ユーミンレポート 日本人の心の情景を変えたシンガーソングライター(改訂版) ―研究レポート;ユーミン楽曲の和声分析と音楽的クオリアが紡ぐ作曲の手法― <前の記事> www.terrax.site それぞれの楽曲レポートは旧ページで更新をしています。アルバム目次ページからリンクしてみてください。 7歌詞の音楽的風景 その3 ユーミン楽曲はこちらから open.spotify.com open.spotify.com アルバム『DA・DI・DA』より <もう愛は始まらない> 「さわらないで 今心を時の中に捨てていったものとひきかえに 思い出は汚されない」 <2人のストリート> 「ここですぐに降ろしてよ いいからここで止めて ドアがへこむほど蹴飛ばし 歩きだす渋滞の中」 「コートを合わせ ヒール鳴らせば街は私のもの」 「見せものじゃないのよ ちょっと私達 クラクションの洪水 2人をとり巻く」 「賑わう人に 肩を押されて街は12月」 「金のモールに 雪のスプレイ 街はクリスマス あせるあなたが ガラスを走る やっぱり別れない」 <SUGAR TOWNはさよならの町> 「昨夜できたての砂糖菓子の道 タイヤの跡だけあなたについてゆくわ」 「遠去かってゆくリアウィンドウめがけ 何度もぶつけた思い出 雪で固めて」 「もっとダンスしてよ Sugar Town 空も見えなくなるくらい」 <メトロポリスの片隅で> 「さようなら あのひと ふりきるように 駆けた階段 ひといきれのみ込む 通勤電車 涙ぐむまもなく ごらん そびえるビルの群れ 悲しくなんかないわ」 「Planet 私に気がついて 愛の望遠鏡で」 <月夜のロケット花火> 「防波堤に腰かけて 誰もがはしゃいだ 満月が海原に道を作ってた」 「黙らないでよ せつなくなるわ 波が聞こえる ね、次はいちばん派手な花火に 火を点けるのよ」 「マッチ擦るたびすぐに風が吹き消した 私達あきらめず夢を見たかった」 <シンデレラ・エクスプレス> 「あなたの街を濡らす雨は もうじきここまで来る 私は傘をささず帰る 笑顔だけ抱きしめて 出逢えたことをとても感謝して」 「意地悪なこのテストを 私はきっとパスしてみせる 同じ時間生きるの どんな遠くなっても」 <青春のリグレット> 「笑って話せるね そのうちにって握手した 彼のシャツの色がまぎれた人混み」 「私を許さないで 憎んでも覚えてて 今では痛みだけが真心のシルエット」 「ほんの三月(みつき)前は 指からめた交差点 今も横を歩く気がする」 「私を許さないで 憎んでも覚えてて 今でもあなただけが 青春のリグレット」 アルバム『ALARM a la mode』より <Holiday in Acapulco> 「どれくらい眠ったかしら 機内のアナウンスは陽気なスパニッシュ」 「ドアのキイを回して パタンと閉めた 散かった荷物とひとりの私」 「安くされてもいらないわ お土産買うあてもない」 <白い服、白い靴> 「地下鉄で肩をたたかれた すっかり見違えてしまったあなた」 「今はもう大切な人がいるのと 云えなかったの 楽しかったの 来週会うこと約束したの あなたと」 「目覚めて外を見たらひどい雨降り 何も云えずに 服をたたんだ 予定ができたと電話を切った 雨降り」 <土曜日は大キライ> 「さっきまで泣いていた瞳に 映る街はプリズム」 「少しほっといて欲しかったのに 誘いの電話にのせられて はずむ 心 土曜日は大キライ 次の恋を予感させるから」 「みんな出会う 土曜日は大キライ 恋の傷を笑いとばすから」 「踊るライト 土曜日は大キライ 次の恋を予感させるから」 「さっきまで泣いていた私を うかれさせる土曜日 だからキライ」 <3-Dのクリスマスカード> 「屋根に上って遠くを見わたせば 空がシュガーをふるいにかけている」 「汽車は凍った小川を横切って 広い銀色野原を急いでる まるで立体の Christmas card」 <さよならハリケーン> 「話したいことがあるの いつからか覚悟してた こわさを知らないあの頃のように 抱き上げて フェンス越えさせて あなたはハリケーン いとしいハリケーン 私の胸を砕いていって」 「いっそ思いきり肩をゆさぶって 責めたらまた愛し合えるの」 アルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』より <月曜日のロボット> 「甘い夢は鋼鉄のマスクの ああ 下に秘めて レスト・ルームのひとりの鏡で そっとウィンクしてみる」 「カード押して おじぎをして ファクスを受けて いつか愛するあなたとめぐり逢うまで タイプ打って コピーとって ランチ広げて あなたもきっとどこかで戦う」 <思い出に間にあいたくて> 「10番線は最終電車 かけだす人にまぎれ 息をきらせばとび乗れたのに もうあきらめてたの ホームにはひとりきり レールの音」 <SWEET DREAMS> 「この電話が最後かもしれない 他人事に思える 涙だけ溢れて もう切るわと何度も云いながら ひきのばすのは私の方」 「写真立てにはおどける二人 今日を知らずにキスしてる」 「あなたの夢 叶うころ横には どんなひとが微笑む 私ではないのね 明日が何も見えないと云うけど 思うより素敵よあなたは」 <SATURDAY NIGHT ZOMBIES> 「留守番電話には SATURDAY NIGHT 墓場へ行って来ると残し おいでよパーティーへ 死人も生きかえる SATURDAY NIGHT」 <続 ガールフレンズ> 「複雑な気持ちよ あなたがいちばん先に 結婚してゆくなんて 前の彼のときも 旅行中のアリバイ みんなで作ってあげたのに 今度も まとまらないと云ってたくせに なにさ ひとり 勝手に オメデトウ 明日 晴れやかなミセス もう どこかのばかなやつのもの」 <ダイアモンドの街角> 「こんな寒い日は 霧も凍って 光る結晶になる それは虫たちが灯すキャンドル あなたの街を漂う」 「タクシーをせかせてあの橋を渡ろう 待たせたら消えてしまいそうな恋 遅いワイパーはため息の音 いくつ数えたら着く 白い窓ガラス セーターで拭いて うるむ信号 見送る」 「待ちわびた電話は狂おしい催眠術 どこへでも私を呼び出せるのね」 「恋をしなければ見ることのない ダイアモンドの街角」 <霧雨で見えない> 「探しはしないと誓った 忘れた日はなかった まつげに停まった光が ふるえて 見えない」 「歩きだせば 追い越すヘッドライト 長い影 生まれては消えてゆく」 アルバム『Delight Slight Light KISS』より <リフレインが叫んでる> 「どうして どうして僕たちは 出逢ってしまったのだろう こわれるほど抱きしめた」 「すりきれたカセットを久しぶりにかけてみる 昔気づかなかった リフレインが悲しげに叫んでる」 <ふってあげる> 「今夜 私 死んでしまおうかな おどかしたって もう帰らぬ心 これ以上あなたを疲れさせちゃ 思い出したくもない恋になる」 「I know I know あなたが最後に悩まぬように ふってあげる」 「もっとしおらしい娘が似合うのに どうして私を好きになったの 気まぐれじゃないわと信じたから どんな努力でも楽しかったわ」 「シーズンのページがさかさまにめくれて いちばん笑ってるショットで止まってる」 <Home Townへようこそ> 「雲の輝きにまぶたをこすった 急に顔をのぞき込むのね」 「澄んだ瞳なのは 澄んだ空のせいね」 「ついてゆくから幸せにして 明日電話して あなたから云って 彼女はとても幸せですと」 <幸せはあなたへの復讐> 「昔のように気やすくされても 私にはもう恋人がいるの I'm so sorry だから 手のひらだけをあずけて 踊るのはこの曲が最後」 「あなたのように身勝手じゃなくて 仕事が出来るおとなの彼なの I'm so sorry だから 私やさしくなれたわ 嫌いだわ あの頃の私」 「いつか このぬくもりが 誰のものでもいいと思うときが来るまで」 「私 楽しく生きるの 幸せはあなたへの復讐」 「もっと 私綺麗になるから 呼び捨てにできないくらいに」 「いつか あの思い出が ほかの記憶と同じ色になってゆくまで」 <September Blue Moon> 「眠そうなストアーのレジスター 自動ドアつれて来た秋の風 信号機が街角染めて 少しは気分もかわったら いつものように家に帰ろう」 次の記事 www.terrax.site