音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

作曲を趣味にしませんか?(その4) 2019

長い人生の楽しみの一つに作曲や、音楽制作を趣味にしてみるのはいかがでしょう。

M-Bank全面協力のもと、全く作曲経験がない、というところからある程度作曲のイロハが理解できるところまでお連れするブログ講座です。

<前回講座>

www.terrax.site

 

<第4回>

■作品のステップアップのための準備

作曲を重ねるうちに、かなりの数の断片的なメロディーができた方もいらっしゃるでしょう。
とにかく最初は断片的なメロディーで結構ですので、思いついたメロディーをできるだけ多く保存しておきましょう。これらは将来的にアイディアの元になるかもしれません。

いろいろなメロディーができたところで、少しずつ自分に足りないものや、「こういうことができればなー」というような事が頭を巡っていることでしょう。それは大切なステップアップの準備です。

最初に目指すのはとにかく1曲の下絵の完成です。

つまり、メロディと歌詞のフルサイズ、またはメロディのフルサイズです。

遠い道のりですが、断片的なメロディを書いていくうちに必ず先に進められる曲が出てきます。

ここで二つの道順を示しておきます。

選択1;このままメロディー作りを続けてみる
まずは2セクション完成を目標にしましょう。

このとき大切なのは自然な曲の流れ作りです。ですので、
※次にどんな展開が来そうなのかイメージしながら、常に出来上がったメロディーを連続で歌いながら肉付けしていく
ということが大切です。Aメロから作った人は、つぎのBメロ~サビへの流れをイメージしてください。サビから作った人は、その前のBメロ、またはサビの続き~Aメロに戻る感じをイメージします。また、歌う音域等にも注意しながら作ります。

(まずは自分が歌える範囲の曲を作ってみましょう。)
メロディは必ず歌ってみて息継ぎのポイントや、音域のバランス(低すぎない、高すぎない)を考え、とりあえず2セクションを完成させてみてください。Aメロ+Bメロ、Bメロ+サビ、サビ+2番のAメロみたいな感じです。

機械や楽器に頼らず、作曲を頭だけでするというのは、現代では大変難しい作業ですから、皆さんは今、実に難しい作業を行っているといえます。

 

出来上がった曲がたとえつまらない、と感じても、これは完成させることが大切な作業ですので、どんどんメロディーを完成させ、作るイメージ、形作るイメージを重ねる経験を多く積んでください。

これが将来的な集中力につながりますし、どれが良いメロディーでどれが悪いメロディーかを判断する力にもなります。

 

<セクションを完成させる工夫>

あくまで一般的な思考です。
■AメロやBメロなら次に行こうとする推進力をメロディが持っているか。
これはどうなったら推進力があるのか、ということをコード理論や楽譜を使わず述べるのは難しいのですが、曲の流れは次を予感させるようなものであればあるほどわかりやすいです。これを意識しておけば最初は上出来です。
■サビなら、しっかりと完結して、続く間奏や2番のメロディーにうまくつながっていけそうか。メロディの最も高い音がサビにちゃんと入るようにすると良いでしょう。
これにはくり返し歌うのが一番です。自然さが身に付くまでメロディーを修正し、完成させてください。

もしも、この先をイメージする、という行為が全く沸かなければ、次の点も考えてみましょう。

■歌詞から作ってみる。⇒歌詞の流れでメロディー展開がなんとなく定まるときがあります。メロディーで行き詰まったら、まず歌詞を乗せてみて、ストーリーの展開を考えてみましょう。歌詞が面倒であれば雰囲気を書き綴ってください。起承転結がバランス良い配分で流れればOKです。言葉を書くとメロディが浮かぶ場合もあります。
■好きな曲の展開をいろいろ聴いてみる。⇒やはり勉強あるのみ!いろいろな既存の曲の展開を真似てみます。

また次のようなことも起こるでしょう。

■サビからまたサビ2のようなもう一展開ができてしまった。
こういうときは良く考えます。サビが二つある曲は少なくとも一般的ではありません。それでも良ければそのまま作り、必ず作曲経験者に聞いてアドバイスをもらいましょう。また後からできたサビの方が良い!というのであれば、最初にできていたフレーズはあきらめるか、BメロやAメロになるよう加工するか、修正しなければなりません。このような作業も作曲行為では常に出てきます。そして経験をつめば自然と、サビを作ろうと思ってサビを完成させることが出来、Aメロを作ろうと思ってAメロを作ることが出来るようになります。
■作り続けてみたら、そんなに面白い曲でなくなってきた。
これは仕方がありません。良くあることですので、完成させた後でスパッとあきらめましょう。諦めるのも技術です。こだわって作り込んでしまって良くなる場合もありますが、できればこの諦める感覚の方を鍛えて頂きたいです。その方が直観力が鍛えられます。商業音楽作曲を目指すならスピードが重視されますので、洞察力よりも先に直観力を鍛えていくイメージです。それが鍛えられていれば、迷わずどんどん先に進める習慣がついてきます。

直感が機能するのは一瞬です。あなたの感覚を覚えましょう。一日作っていてもできない時なできない、できる時は新幹線で移動中にできちゃう。というのが作曲です。脳科学がそれを解明中です。

 

さっそく、前回のフレーズをちょっと先まで作ってみました。

五月の想い出

 

メロディがなんとなく落ち着いたら、それだけでもう十分です。

その状態でアレンジャーに投げれば、サクッとコードをつけてくれます。

 

こんな感じで。コードは色んな雰囲気でつけられます。

 

例えばこれ、合っている感じだけど、もし作ったあなたが、「??」と感じたならば、その違和感をはっきり伝えましょう。そこはコミュニケーション。

「五月の爽やかな風っぽくお願いします」みたいにお願いして、もしこういうのが上がってきたら、そのアレンジャーとの相性は良くないかもしれません。

自分にあった人を探すか、自分でアレンジする!みたいな選択になります。自分の知っている範囲の人で自分にぴったりの曲を作る人がいたら奇跡ですね!

 

Full Lady

 

こうやってメロディがつながればそれだけで十分です。

ここに和音を載せれば、もうだいたいどんな曲か見えてきますんで。

 

 一気にアニソンになったぞ??和音についてはちょっと先で扱います。

伴奏も最初は自分があくまで曲の雰囲気を理解できる程度でオーケー。

これでサビに行くぞ感を出して終わっています。

 

もしご自身の作成した作品についてご質問等がある場合はこちらからお寄せ頂けましたら可能な範囲で対応いたします。

昨今はメロディーだけで現代に映えるオリジナリティを作る作業には限界があります。でもまずはこの「メロディーだけを頭で作る作業」は大変クリエイティブで、一番作曲力を向上さえます。頑張ってください。

 

選択2;ちょっと音楽の勉強をして、より多くのバリエーションを作れるような武器を手に入れたい。

世間で流れる音楽の複雑さや、展開の妙に心打たれ「こんな展開絶対思いつきそうにない・・ちょっとマジで勉強したい」と感じた、とか、「自分の作る曲はいつも平坦でおもしろくない・・・どうやったら自分が予想もつかない展開が生まれるのか」など・・・、ある種の限界を感じながらも貪欲に、目指すものが生まれてきたことはすごい進歩です。

では実際に次の学習ステップ(作曲に関して)としてどんな勉強をしなければならないのかを列挙しておきます。

■コードの勉強(和音の仕組みと和声の勉強です)
コード進行に楽曲の多くの秘密が隠されています。
■ポピュラー楽典の勉強(楽譜の読み方や、コード表記の方法、楽曲形式等を学びます)
■楽器(ピアノ・ギター)の勉強(コード楽器に親しむことで和声の流れや響きを体感できます)
■DTMの勉強(簡単に作曲できる機能が付いているソフトもありますので、メロディー作曲に慣れた方には非常に有用になるでしょう)

これらを全て一気に始める必要はありません。しかしいずれ全て必要になり、どれかが欠ければ作業は恐ろしく時間のロスになるでしょう。

 

また、勉強には時間がかかります。しばらく作曲の作業が中断する恐れもあります。
しかし、まだメロディーから作ることに限界を感じていないのであれば、引き続きメロディーを沢山作りながら、勉強も平行して行うと良いでしょう。

学習には指導者がいれば申しぶんありません。

独学でも十分学べますが、多少のお金を惜しまないで学べば、プロの方と楽しく、ちょっと専門的に、且つ業界での実践の話も聞きながら学ぶことが出来、非常にインスピレーションを受けることができるでしょう。

またプロの方の作曲能力や、作曲手法を知ることも出来、非常に貴重だと思いますので、もし指導者を置ける余力があるようであれば、ちょっとご近所で学んでみるのも良いでしょう。

<学習のポイント>

■まず最初に「コード進行を理解」し、「自分で弾ける」ようにしましょう。
このとき「コードとは何か」とか「コード進行にはどんな順序があるのか」というようなことは考えないでください。とにかく好きなアーティストのコード譜サイトをみてコードを覚えて、ひたすら弾いてください。

進行を弾いてみるとコードも自然と覚えられ、曲の雰囲気が理解できて、自分の作曲にも自然と生かすことが出来ます。この段階になって、初めてメロディーから作ることの大切さを実感するでしょう。
このためには楽器が必要です。パソコンなどのフリーソフトなどでも良いのですが、やはり生の楽器をお勧めします。とりあえず、安いものでも結構ですので、作曲に利用可能な生楽器(アコースティックギター/フォークギターや安いシンセサイザー/キーボード)を購入してみると良いでしょう。中古楽器でかまいません。
インターネットで購入するなら、レビュー評価の高い(星の多い)ものから選定していってください。ご自宅の近くの楽器屋などに出向くと(出来るだけ品揃えがあると事が断然良いです)、自分が「ああ、音楽始めたんだな」と実感できますし、常日頃通うお店があると、最新の機材や楽器、流行などが良く分かりますのでぜひ活用してください。
 

次の回はこちら 

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==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

自作のメロディをオルゴールにするっていうのも逆に21世紀っぽいよね。

  

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