2019-05-07 M-Bankユーミン楽曲(コード進行・歌詞)研究レポート公開シリーズ10~ユーミンの名作詞 ユーミンレポート 日本人の心の情景を変えたシンガーソングライター(改訂版) ―研究レポート;ユーミン楽曲の和声分析と音楽的クオリアが紡ぐ作曲の手法― <前の記事> www.terrax.site それぞれの楽曲レポートはすでに旧ページで更新をしています。アルバム目次ページからリンクしてみてください。 7歌詞の音楽的風景 その4 ユーミン楽曲はこちらから open.spotify.com open.spotify.com アルバム『PEARL PIERCE』より <ようこそ輝く時間へ> 「大人になったら宿題は なくなるものだと思ってた いかないで 夏休み」 <真珠のピアス> 「Broken heart 最後の夜明け 彼のベッドの下に片方捨てた Ah…真珠のピアス」 「古ぼけた広告でヒコーキを折ってみる 高台の部屋の案内 いつか住もうと云って微笑んだあの夢へ せめてヒラリと飛んでゆけ」 「どこかで半分失くしたら 役には立たないものがある」 <私のロンサム・タウン> 「少女たちは雨に打たれるコスモスのように 手を振ってる」 アルバム『REINCARNATION』より <REINCARNATION> 「Far beyond time この次死んでも いつしかあなたを見つける」 <NIGHT WALKER> 「ペイヴメントは夜更けの通り雨 みんな急ぎ足」 「次々消えてゆく店の灯り 心をかりたてるシャッターの音」 「私を置いてゆくのならせめて みんな持ち去って」 ※これは私見だが、「歩道」を「ペイヴメント」と言い直すことでカタカナ言葉がサイバーな感じ、未来都会な感じ、SFな感じを与える。「ペイヴメント」となると、人が触れられない何かと化しているような印象を受ける。たとえば、「青い鉛筆」を「青いペンシル」と書くことで、少し浄化されたような印象を与える。ユーミンだからこそ作りえる言葉の印象ともいえよう。 ※ブログ後記;生意気な口調、マザーユーミン申し訳ありません(´>人< `) <オールマイティー> 「恋がシャーベットみたいならいいのに 会えないときは凍らせておけるわ はやく食べなきゃ あなたと私 形がくずれてしまいそうよ 私の冷蔵庫を開けないで」 「私が出ると切れてしまう電話 あなたの手の内にクィーンがまざってる こちらのカードはカスばかりでも 一枚 ジョーカーを持ってるのよ」 <星空の誘惑> 「オレンヂのトンネルの中は 横顔がネガのようだわ」 <川景色> 「川風は草を吹いて ボンネットをすべって行った いくども 初夏の日は車とめて 腕の中で野球を見ていたわ」 <心のまま> 「私の見た雲は 馬のかたち あなた何に見えた 言葉にしてるまにちぎれてゆく それは愛に似てる」 「私が好きなのは 嵐のあと 光る水平線 しけた海もやがて月を映す 銀の鏡になる」 <経(ふ)る時> 「桜並木であるのを 誰もが忘れていても 何も云わず やがて花は咲き誇り かなわぬ想いを散らし 季節はゆく」 「二度と来ない人のことを ずっと待ってる気がするティールーム」 「四月ごとに同じ席は うす紅の砂時計の底になる」 アルバム『VOYAGER』より <ダンデライオン ~遅咲きのたんぽぽ~> 「ふるさとの両親が よこす手紙のような ぎこちないぬくもりほど泣きたくなる」 「きみはダンデライオン 本当の孤独を 今まで知らないの とても幸せな淋しさを抱いて これから歩けない 私はもう あなたなしで」 <ハートブレイク> 「幸せは私とだけ 燃えたのはあなたとだけ 感謝して別れるのは小説だけ」 「愛が砕け散るのを 見届けたかっただけ」 <Tropic of CAPRICORN> 「短かすぎる命は 短かすぎる命は 愛のためだけにあるの」 <時をかける少女> 「時をかける少女 空は宇宙の海よ 褪(あ)せた写真のあなたのかたわらに飛んで行く」 「ゆうべの夢は金色 幼い頃に遊んだ庭 たたずむあなたのそばへ 走ってゆこうとするけれど もつれて もつれて 涙 枕を濡らすの」 アルバム『NO SIDE』より <ノーサイド> 「長いリーグ戦 しめくくるキックは ゴールをそれた」 「何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず 歓声よりも長く 興奮よりも速く 走ろうとしていた あなたを 少しでもわかりたいから」 「人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ」 「同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンを かけてゆく」 <木枯らしのダイアリー> 「今朝窓を開けたら 息が白くなった あなたのいないはじめての冬が空を覆った 眠っているあいだに」 「オーバーを着て 一日きままに街を歩く 想い出と腕をくみ」 <ノーサイド・夏~空耳のホイッスル> 「高原の太陽はプリズム 奪い合い 空翔けるボールは 埃りの中の日食」 「GLORIA 遥かな勝利 どれだけ自分を痛めればとどく 答えを知らず ただ走り抜け 少年は戦士になる」 「いつの日か老人は佇む 遠い日の仲間の呼ぶ声と 空耳のあのホイッスル」 次の記事 www.terrax.site