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M-Bankユーミン楽曲(コード進行・歌詞)研究レポート公開シリーズ10~ユーミンの名作詞

日本人の心の情景を変えたシンガーソングライター(改訂版)

―研究レポート;ユーミン楽曲の和声分析と音楽的クオリアが紡ぐ作曲の手法―

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7歌詞の音楽的風景 その4

ユーミン楽曲はこちらから

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アルバム『PEARL PIERCE』より

<ようこそ輝く時間へ>

「大人になったら宿題は なくなるものだと思ってた いかないで 夏休み」

 

<真珠のピアス>

「Broken heart 最後の夜明け 彼のベッドの下に片方捨てた Ah…真珠のピアス」

「古ぼけた広告でヒコーキを折ってみる 高台の部屋の案内

いつか住もうと云って微笑んだあの夢へ せめてヒラリと飛んでゆけ」

「どこかで半分失くしたら 役には立たないものがある」

 

<私のロンサム・タウン>

「少女たちは雨に打たれるコスモスのように 手を振ってる」

 

アルバム『REINCARNATION』より

<REINCARNATION>

「Far beyond time この次死んでも いつしかあなたを見つける」

 

<NIGHT WALKER> 

「ペイヴメントは夜更けの通り雨 みんな急ぎ足」

「次々消えてゆく店の灯り 心をかりたてるシャッターの音」

「私を置いてゆくのならせめて みんな持ち去って」

※これは私見だが、「歩道」を「ペイヴメント」と言い直すことでカタカナ言葉がサイバーな感じ、未来都会な感じ、SFな感じを与える。「ペイヴメント」となると、人が触れられない何かと化しているような印象を受ける。たとえば、「青い鉛筆」を「青いペンシル」と書くことで、少し浄化されたような印象を与える。ユーミンだからこそ作りえる言葉の印象ともいえよう。

※ブログ後記;生意気な口調、マザーユーミン申し訳ありません(´>人< `)

 

<オールマイティー> 

「恋がシャーベットみたいならいいのに 会えないときは凍らせておけるわ

はやく食べなきゃ あなたと私 形がくずれてしまいそうよ 私の冷蔵庫を開けないで」

「私が出ると切れてしまう電話 あなたの手の内にクィーンがまざってる

こちらのカードはカスばかりでも 一枚 ジョーカーを持ってるのよ」

 

<星空の誘惑>

「オレンヂのトンネルの中は 横顔がネガのようだわ」

 

<川景色>

「川風は草を吹いて ボンネットをすべって行った いくども 初夏の日は車とめて 腕の中で野球を見ていたわ」

 

<心のまま>

「私の見た雲は 馬のかたち あなた何に見えた 言葉にしてるまにちぎれてゆく それは愛に似てる」

「私が好きなのは 嵐のあと 光る水平線 しけた海もやがて月を映す 銀の鏡になる」

 

<経(ふ)る時>

「桜並木であるのを 誰もが忘れていても 何も云わず やがて花は咲き誇り かなわぬ想いを散らし 季節はゆく」

「二度と来ない人のことを ずっと待ってる気がするティールーム」

「四月ごとに同じ席は うす紅の砂時計の底になる」

 

アルバム『VOYAGER』より

<ダンデライオン ~遅咲きのたんぽぽ~>

「ふるさとの両親が よこす手紙のような ぎこちないぬくもりほど泣きたくなる」

「きみはダンデライオン 本当の孤独を 今まで知らないの とても幸せな淋しさを抱いて

これから歩けない 私はもう あなたなしで」

 

<ハートブレイク>

「幸せは私とだけ 燃えたのはあなたとだけ 感謝して別れるのは小説だけ」

「愛が砕け散るのを 見届けたかっただけ」

 

<Tropic of CAPRICORN> 

「短かすぎる命は 短かすぎる命は 愛のためだけにあるの」

 

<時をかける少女>

「時をかける少女 空は宇宙の海よ 褪(あ)せた写真のあなたのかたわらに飛んで行く」

「ゆうべの夢は金色 幼い頃に遊んだ庭 たたずむあなたのそばへ 走ってゆこうとするけれど

もつれて もつれて 涙 枕を濡らすの」

 

アルバム『NO SIDE』より  

<ノーサイド>

「長いリーグ戦 しめくくるキックは ゴールをそれた」

「何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず

歓声よりも長く 興奮よりも速く 走ろうとしていた あなたを 少しでもわかりたいから」

「人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ」 

「同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンを かけてゆく」

 

<木枯らしのダイアリー> 

「今朝窓を開けたら 息が白くなった あなたのいないはじめての冬が空を覆った 眠っているあいだに」

「オーバーを着て 一日きままに街を歩く 想い出と腕をくみ」

 

<ノーサイド・夏~空耳のホイッスル>

「高原の太陽はプリズム 奪い合い 空翔けるボールは 埃りの中の日食」

「GLORIA 遥かな勝利 どれだけ自分を痛めればとどく 答えを知らず ただ走り抜け 少年は戦士になる」

「いつの日か老人は佇む 遠い日の仲間の呼ぶ声と 空耳のあのホイッスル」

  

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