音楽教室運営奮闘記

不定調性論からの展開紀行~音楽と教育と経営と健康と

作曲を趣味にしませんか?(その3)

2019.5.4→2020.10.14更新

<前回講座>

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<第3回>

■旋律(メロディ)ができた!

ついに出来上がったメロディーはあなたの記念の作品ですね。

さて、いよいよ曲の構成に向け、曲のアナライズと、肉付けを行っていきましょう。
「作曲のたのしみ」用に2パターンメロディーを考えてみました。

音源が再生できない時はページをリロードしてみてください。

五月の想い出

Full Lady

 

「Full lady」はちょっとベースのラインが一緒に出て来ちゃった、みたいな人が作ったような作品です。

こういう場合、ベースの音を「ドゥ!」とかって先にスマホに録音して、それに合わせながらなんかメロディを歌います。それをまた録音するんですね。超上級者的です。

でも最初からできる人も多いです。

口で歌うときは「ドゥ!」も一緒に歌ったりして笑、最初は恥ずかしいですが雰囲気を克明に記録します。完成すれば永久に残る品ですから。

あとは「アレンジ」=編曲です。

このメロディって、メロディだけだと盆踊りっぽい感じになったりします。そういう曲はたくさんあります。アレンジで曲って変わるんです!

 

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f:id:terraxart:20190504170501p:plain自分のメロディが楽譜になったりすると、なんか楽譜勉強したくなりませんか?

 

例えば最初はメロディがあまり変化がなくてもOKです。下記の音源samidare1を聴いてください。

samidare_1(音源が再生できない時はページをリロードしてみてください。

 

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なるべく同じ音でメロディを作ってます。これならできそうじゃないですか?

ちょっと先々の話を先取りして、和音を加えてみますね。

samidare_2

切ない曲になります。和音だけ取り出しますね。

 

音源が再生できない時はページをリロードしてみてください。

この和音の流れを聞いていたらメロディが浮かんだ!という人はいませんか?

そういうやり方もありです。

そういう人はカラオケ音源などを聞いて、メロディを載せてみたら意外といいメロディがたくさん出て来るかもしれませんよ!!

   

それから題名も大事です。

これはメロディを作ってから題名をつけました。

音を聞くと意味や風景、感情や印象が浮かんでくる人は、メロディから単語を思い浮かべられる人もいるでしょう。

 

メロディができて、吟味の期間では次のようなことに注意しましょう。

1.そのメロディは、あなたになじんでいますか?
あまり無理があると、繰り返しスムーズに歌えないことがあります。また、すぐ忘れてしまうメロディーもあります。そうした場合、あまり良い素材、印象的な素材、インスピレーションを与える素材とはいえないことがあります。注意してメロディーを繰り返し口になじむまで歌ってみましょう。その過程でメロディが変わってもかまいません。「自分が歌いやすいメロディー」にまとめていきましょう(これが個性です)。

逆に好きなアーティストの歌マネとかで歌ってみると臨場感が出る人もいます。

 

2.あなたの知っている曲に似過ぎていませんか?
せっかく作った大切なメロディーですが、誰かに聴かせて「これって○○○○の『○○○○○』って曲そのままじゃーん!!」といわれるのは最初よくあることです。そしてもし「あれ・・これって○○○○にそっくりだなぁ」と思ったらメロディーを少し変えるか、そのメロディはきっぱりあきらめましょう。意識せずに似たようなメロディーが出来ることは、そのアーティストの感覚に似ているのかもしれません。むしろ喜ばしいことです。

曲をボツにするのは苦労して焼き上げた焼き物を割るような勢いと潔さが必要です!そして新しいメロディーに心を向けましょう。

この作業が早ければ早いほど、良いものを作るゴールが近づくことができます。

恋愛とかと似ているかも。

3.歌う場合、音域は大丈夫ですか?
あまり広い音域のメロディーは歌えません。高すぎて裏声になってしまったり、低くて曖昧な音程になっているようなフレーズはたとえ完成できても、一般の人が歌えないメロディーになってしまうでしょう。まずは自分が自然に歌える音域で作ってみましょう。ただしこの場合・・・
※(低すぎる場合)全体的に音域を上げれば歌える
※(高すぎる場合)全体的に音域を下げれば歌える
ということもあります。近くに指導者や経験者がいたら質問してみましょう。

また知らずしらず高いところでメロディを低く歌い直している場合があります。

この手のミスは誰かに指摘されないと気が付きません。私たちに相談頂いてもOKですし、音楽に詳しい人にメロディを聞かせてみましょう。

 

■旋律に性格を与える

納得のメロディができたら、より細かく考えるステップが待っています。

ポイントは以下のような項目です。


<セクションを考えてみる>そのメロディーはAメロ(歌い出し)部分のような感じですか?Bメロ(少し盛り上がるところ)っぽいですか?それともサビ(一番盛り上がるところ)?これを大体判断してみましょう。

経験を重ねれば、サビから作る、Aメロから作る、ということも出来るようになります。

<雰囲気を考えてみる>その曲は悲しいですか?楽しいですか?また、そのメロディーはあなたをどんな気分にさせますか?これを把握できれば、歌詞のイメージも沸いてきます。

<言葉を乗せ、曲想をイメージしてみる>詞を乗せられそうでしたら、取りあえず今の気分でよいので、メロディー音に合う適当な言葉を乗せてみましょう。ラララ・・・でも良いですが、言葉であればより客観性を持ちながら日々の中で歌って推敲できます。

 

■たくさん曲を聴こう!~メロディを自在に作るために~

「あんまりぱっとしたものができないんです・・・・」という方は好きなアーティストの曲をたくさん聴きましょう。そして聴こえてくるメロディーを「自分の心の中から出てきたオリジナルなメロディーだと思って歌う」癖をつけましょう。

以下も読んでおいてください。作曲に王道なし!です。

●出来たメロディーがみんな童謡や演歌みたい・・
私達は日本人ですから、いきなり賛美歌やゴスペル、ブルースができたら天才です!まずは童謡や演歌調のメロディーができる、ということが最初のステップです。そこから好きなアーティストを研究した成果が出てきます。焦らず作り続けましょう。


●楽器をマスターしよう
よりレベルアップを強く求めるようになったら、ギターやピアノ、シンセサイザーといったコード(和音)を鳴らすことのできる楽器を覚えましょう。曲を作ることが数段楽になることが分かります。


●メロディーが覚えづらい、ピンとこない・・・
・繰り返しをほどよく使うことで、覚えやすくなります。同じメロディを短い時間で繰り返しすことでワンセクションが覚えやすくなります。
・歌詞にインパクトがあると覚えやすい。インターネットで歌詞検索をして、様々な作詞家の歌詞を読んでみても良いです。自宅にあるCDの歌詞をじっくり読んでみてもいいでしょう。良い歌詞は音読してもリズムが良く、景色や情景が浮かび、カッコイイ!と感じるものです。

「これっきりこれっきりもう、これっきりですか?」

聞いたことあります??これにメロディを載せてみてください。

元曲のあの感じ以外ありえなくないですか笑?

文章のリズムって、歌を引き出すんですね。


●いっそ童謡を作ってみよう。
単純なメロディーしかできないのであれば、子供向けの童謡的なメロディーを作ってみましょう。シンプルに作ろうと思うと、楽曲の構造や流れの勉強になることがあります。このとき歌詞も忘れずに作ります。逆に童謡を作ろうと思うと、意外と難しく、作曲家の偉大さに胸が震えます。日本が世界に誇る美しいメロディーの原点です。


●リズムを取ってみる・・・
好きな曲や、ノリの良い曲を耳にしたら、そのリズム(テンポ感)だけ覚え、体で刻んでみます。そうしてリズムに乗っているうちにメロディーが浮かんできたりします。

 

 

また、少しでも自信の持てるメロディーができたら、曲を作っている知人、友人に聴いてもらいましょう。いずれ多くの人に聴いていただくのです。こうして作曲する経験を深めていけば、全ての工程を自分自身でできるようになります。

 

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==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

自作のメロディをオルゴールにするっていうのも逆に21世紀っぽいよね。

  

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