音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

作曲を趣味にしませんか?(その3) 2019

長い人生の楽しみの一つに作曲や、音楽制作を趣味にしてみるのはいかがでしょう。

M-Bank全面協力のもと、全く作曲経験がない、というところからある程度作曲のイロハが理解できるところまでお連れするブログ講座です。

<前回講座>

www.terrax.site

<第3回>

■旋律(メロディ)ができた!

ついに出来上がったメロディー(最初はほんの一節だと思います)はあなたの記念の品ですね。

さて、いよいよ曲の構成に向け、曲のアナライズと、肉付けを行っていきましょう。
これに先立ち、この「作曲のたのしみ」用に2パターンメロディーを考えてみました。以下に音資料を乗せます。

五月の想い出

Full Lady

 いきなりじゃん!という感じがしないでもないですが、「五月の想い出」みたいな、どっかで聞いたようなメロディはなんとなくできるかもしれません。やってみてください。

はっきり言ってほとんど似たような作品でも構いません。

最初はね。

「Full lady」はちょっとベースのラインが一緒に出て来ちゃった、みたいな人が作ったような作品です。

こういう場合、ベースの音を「ドゥ!」とかって先にスマホに録音して、それに合わせながらなんかメロディを歌います。それをまた録音するんですね。超上級者的です。

でも音楽をたくさん聴いている人の中には最初からできる人も多いです。

口で歌うときは「ドゥ!」も一緒に歌ったりして笑、雰囲気を克明に記録します。

あとはアレンジの領域です。このメロディって、ベースがあるからそれっぽく聞こえるんですが、メロディだけだと盆踊りっぽい感じになったりします。そいう曲はたくさんあります。アレンジの素晴らしさ、なんですね!

 

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自分のメロディが楽譜になったらなんか楽しくない??

 

例えば最初はメロディがあまり変化がなくても

samidare_1

 

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 同じ音でメロディを作るやり方ですね。これならできそうです。

これにアレンジ(和音)を加えると、

samidare_2

切ない曲になります。

和音についてはこれから勉強していきますが、簡単な和音を行ったり来たり繋げているだけです。またよく聴いたことのある流れです。和音だけ取り出しますね。

 

和音を聞いていたらメロディが浮かんだ!という人はそういうやり方もありです。

少し先でご説明します。

カラオケ音源などを聞いて、メロディを載せてみたら意外といいメロディがたくさん出て来るかもしれませんよ!!

   

題名も大事です。

これはメロディを作ってから題名をつけました。

これは不定調性的思考で鍛えられます。音を聞くと意味や風景、感情や印章が浮かんで来ます。それを言葉にするだけです。そしてそこから着想を広げていきます。

メロディができて、吟味の期間では次のようなことに注意しましょう。

1.そのメロディは、あなたになじんでいますか?
あまり無理があると、繰り返しスムーズに歌えないことがあります。また、すぐ忘れてしまうメロディーもあります。そうした場合、あまり良い素材、印象的な素材、インスピレーションを与える素材とはいえないことがあります。注意してメロディーを繰り返し口になじむまで歌ってみましょう。その過程でメロディが変わってもかまいません。歌いやすいメロディーにまとめていきましょう。好きなアーティストの歌マネとかで歌ってみると臨場感が出ます。
2.あなたの知っている曲に似過ぎていませんか?
せっかく作った大切なメロディーですが、誰かに聴かせて「これって○○○○の『○○○○○』って曲そのままじゃーん!!」といわれるのは最初よくあることです。そしてもし「あれ・・これって○○○○にそっくりだなぁ」と思ったらメロディーを少し変えるか、そのメロディはきっぱりあきらめましょう。意識せずに似たようなメロディーが出来ることは、そのアーティストの感覚に似ているのかもしれません。むしろ喜ばしいことです。

曲をボツにするのは苦労して焼き上げた焼き物を割るような勢いと潔さが必要です!そして新しいメロディーに心を向けましょう。この作業が早ければ早いほど、良いものを作るゴールが近づくことができます。
そしてこの作業にもすぐ慣れますので、ご安心ください。


3.歌う場合、音域は大丈夫ですか?
あまり広い音域のメロディーは歌えません。裏声になってしまったり、低くて曖昧な音程になっているようなフレーズはたとえ完成できても、一般の人が歌えないメロディーになってしまうでしょう。まずは自分が自然に歌える音域で作ってみましょう。ただしこの場合・・・
※(低すぎる場合)全体的に音域を上げれば歌える
※(高すぎる場合)全体的に音域を下げれば歌える
ということもあります。近くに指導者や経験者がいたら質問してみましょう。

■旋律に性格を与える

さて、こうして結果的に「このまま作ってみよう!」と思えるメロディができたら、「そのメロディが持っている情報」を客観的に聴いて自分なりに解釈して、その旋律が一体どんな性格を持っているのか考えてみましょう。ポイントは以下のような項目です。
<セクションを考えてみる>そのメロディーはAメロ部分のような感じですか?Bメロっぽいですか?それともサビ?これを大体判断してみましょう。経験を重ねれば、サビから作る、Aメロから作る、ということも出来るようになります。
<雰囲気を考えてみる>その曲は悲しいですか?楽しいですか?また、そのメロディーはあなたをどんな気分にさせますか?これを把握できれば、歌詞のイメージも沸いてきます。
<言葉を乗せ、曲想をイメージしてみる>詞を乗せられそうでしたら、取りあえず今の気分でよいので、メロディー音に合う言葉を乗せてみましょう。ラララ・・・でも良いですが、言葉であればより客観性が出てきます。

 

■たくさん曲を聴こう!~メロディを自在に作るために~

「あんまりぱっとしたものができないんです・・・・」という方は必ず、何か不足しているところがあります!とりあえず、好きなアーティストの曲をたくさん聴きましょう。そして聴こえてくるメロディーを「自分の心の中から出てきたオリジナルなメロディーだと思ってアナライズ」する癖をつけましょう。ビルの構造も知らずに、ビルは作れません。以下も読んでおいてください。作曲に王道なし!です。

●出来たメロディーがみんな童謡や演歌みたい・・
私達は日本人ですから、いきなり賛美歌やゴスペル、ブルースができたら天才です!まずは童謡や演歌調のメロディーができる、ということが最初のステップです。そこから好きなアーティストを研究した成果が出てきます。焦らず作り続けましょう。
●楽器をマスターしよう
ギターやピアノ、シンセサイザーといったコード(和音)を鳴らすことのできる楽器を覚えましょう。今は実感がないかと思うので強く言及はしませんが、この講座が進むにつれ、コード進行を用いることができると、曲を作ることが数段楽になることが分かります。そして楽器を演奏することにより音楽の構造をより深く知ることもできますので、とりあえず安物でOK(アマゾンレビューぐらいは参考にしましょう)ですので、買って練習してみてはいかがでしょう。もちろん、本当に必要だ!と感じてから購入して頂いてOKです。それが音楽的な身体になってきている何よりの証拠ですから。
●メロディーが覚えづらい、ピンとこない・・・
こういう場合も、良く既存の曲を聴いて分析しましょう。簡単にポイントを挙げてみますと、
・繰り返しをほどよく使うことで、覚えやすくなります。同じメロディを短い時間で繰り返しすことでワンセクションが覚えやすくなります。
・歌詞にインパクトがあると覚えやすい。インターネットで歌詞検索をして、様々な作詞家の歌詞を読んでみても良いでしょうし、自宅にあるCDの歌詞をじっくり読んでみてもいいでしょう。良い歌詞は音読してもリズムが良く、景色や情景が浮かび、カッコイイ!と感じるものです。このような歌詞があれば、メロディーが多少シンプルでも相手に与える印象は絶大です。次の歌詞にメロディを載せてみましょう。

「これっきりこれっきりもう、これっきりですか?」

聞いたことあります??これにメロディを載せてみてください。

元曲の感じ以外ありえなくないですか?笑文章のリズムって、歌を引き出すんですね。


●いっそ童謡を作ってみよう。
単純なメロディーしかできないのであれば、子供向けの童謡的なメロディーを作ってみましょう。シンプルに作ろうと思うと、楽曲の構造や流れの勉強になることがあります。このとき歌詞も忘れずに作ります。逆に童謡を完結して作ろうと思うと、意外と難しく、作曲家の偉大さに胸が震えます。童謡を甘く見てはいけません、日本が世界に誇る美しいメロディーの原点です。


●リズムを取ってみる・・・
好きな曲や、ノリの良い曲を耳にしたら、そのリズム(テンポ感)だけ覚え、体で刻んでみます。そうして独自のメロディーが浮かんでくるまで根気良く!体と心をゆだねます。「音楽的な状態」を体に作っておくことで、浮かんでくるメロディーもあります。

また、少しでもメロディーができたら、曲を作っている知人、友人に聴いてもらいましょう。そして、このまま曲を作り続けたら「その曲がどんな風に成長していく可能性があるか」アドバイスをもらいましょう。人に聴かせることを恐れてはいけません。いずれ多くの人に聴いていただくのです。大勢の前で良い曲に仕上げて聴いて頂くためにも、今は知人を頼りにインスピレーションを受けましょう。こうして作曲する経験を深めていけば、全ての工程を自分自身でできるようになります。

※なお、楽器を用いて作ったり、DTMを用いて作ったり、コード進行を使ったり、という方法にはまだここでは触れていません。なぜなら、これらの手段や方法は、自分自身が「作曲する体質」にならないと、真の利用価値を理解できず、安易に個人の内面に触れずに音楽を作成してしまうからです(ですのでこのトピックは「取り急ぎ作曲したい!という方」は対象ではありません・・・。ごめんなさい)。機械音楽の進化は日進月歩ですが、音楽自体を生むのは人の心です。大変なのは最初だけですから、現時点ではこのまま読み進めてください。

次の回はこちら

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==コーヒーブレイク〜M-Bankのロビーの話題から==

自作のメロディをオルゴールにするっていうのも逆に21世紀っぽいよね。

  

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