2019.4.20→2020.10.14更新
<前回講座>
<第2回>
今回は前回説明した方法のうち「メロディーから作る」でやってみます。
メロディー作りに挑戦!!
最初は「ながら作曲」をやってみてください。
歩きながら、お風呂につかりながら。なんとなく適当に歌ってみてください。それが形になるのはもうすぐです。そのとき何となくテーマを決めたり、映像を一枚写真のように思い浮かべたりしておくとイメージが定まり、メロディも雰囲気が定まりやすいです。
(※なお、楽器が弾ける人も最初は楽器を弾かずに心と頭でメロディーを作ってみてください。)
また知らない曲をyoutubeで見たら、サビの前で停止して、その先を自分で自由に歌ってみる、というようなことも思考のヒントになります。また再生すれば"答え合わせ"が出来ます。アーティストの才能に驚くことでしょう。
毎日繰り返し繰り返し、トライしてください。毎日できる人は必ず作曲もできます。
<練習1>
次の言葉を自分なりにメロディーを乗せて歌ってみましょう。
・「昨日のカツ丼旨かった 今日の天丼旨かった」
・「愛していると分かっていても 言葉にできない不甲斐なさ」
・「明日(あした)はきっと、必ずきっと、私はきっと、その夢つかもぅ」
・「晴れた空、そよぐ風、そんな日恋しい梅雨の空」
・「雪やこんこん、あられやこんこん、降るわけないよな5月の海」
※自分の感覚を真っ白にしてスーッと心から出てくるメロディーで歌ってみましょう。
※最初は1音(同じ音程)だけでずっと歌っても良いです。リズミカル(最初は好きな曲のリズムを真似しましょう)に歌ってみましょう。
※最初は言葉を読む自然な日本語のアクセントに自分にとって自然な音程をつけてみましょう(これは将来崩してもOKです)。
<練習2>
次の歌詞の、その次の歌詞を作り( )を埋め、メロディを乗せてみましょう。
・「東京、いつも心に ( )」
・「君がくれた思い出 今では( )」
・「メロンパン一つ、ジャムパン一つ でも( )」
・「夕焼け小焼け、君の笑顔が( )」
・「あんなこといいな、できたらいいな ( )」
※瞬時に音楽的なストーリーを作れるように訓練しましょう。
※作ったストーリーに合う言葉を選び、語呂や流れに注意しながらメロディを上手に乗せましょう。
こうしたイメージトレーニングは、音楽以外でも可能です。
当ブログでは、これを「音楽的なクオリア」と呼んでいます。
ベランダに雀が下りたら、それを映画のワンシーンだと思って観てみてください。
心が勝手に「意味」を作り始めます。
そうなった状態が作曲しているときに心の中のBGMを聴いているような心境に似ています。
ポジティブな時です。
作業4・・メロディができた!
苦労の末、ついに自分のメロディができました!おめでとうございます!
以下をチェックです!
・すぐ録音して記録しておきましょう。
・しばらくはそれを聴きながら、イメージを固めていきましょう。
最初は「なんかつまらないメロディだな」なんて思ってしまうものです。人はそういう思考をしがちです。でも本当にメロディが出なくなった時はそうした「ストック」が以前のインスピレーションの状態を戻してくれます。スランプの時が嘘と思えるほど脳が当時の状態に戻ってくれます。ストックは必要です。
まずはこれらの作業を繰り返し繰り返し行って、断片的な作品を10個ぐらいストックしましょう。たくさんストックが出来ると、そこから気分に応じて作りたいメロディを拡張していきます。
ちょっと難しいですが、
・作ったのがAメロっぽかったら、Bメロなど続きを作ります。
・作ったメロディがサビっぽかったら、歌い上げた後の2番のAメロを作ってみたりします。そこから1番のAメロにアレンジしたりして曲の全体を肉付けしていきます。
上記書いてあることがイメージできる人はその通りやってみてください。
意味が解らない!という時は気にしなくていいです。まずはそういう断片的なメロディを10個作ってみましょう。
・出来たメロディが良い、と思うなら朝、昼、晩、外で、トイレで、お風呂で、とにかく繰り返し歌ってみましょう。
そこで飽きてしまっても最初の頃は「どうしたらそこそこなメロディになるかな?」と修正を続けてください。こうした思考過程がとても後後になって重要になってきます。
ポピュラーソングは歌う本人が飽きてしまってはやはり人からも飽きられてしまいますし、「自分なりのこだわり」が持てるものを追い求める作業です。
まずはシンプルな10秒ぐらいのメロディを10個作ってみましょう!
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