2019一発目のYouTube Coverです。
原曲はこちら。
キーは原曲のままです。
新年一発目なので、この声に清めてもらいましょう、という意味も込めてアカペラ始まりです。
弦はいつものCHRIS HEIN STRINGSシリーズ。
ピアノはwavesのGrand Rhapsody Piano です。
オルゴールはX'pand使っています。
padやオルガンはomnisphereとkontactです。
核となるReverbはBreverbです。
この曲はBメロのコードの流れが、"澄んだ感じ"を出していると思います。
CメジャーキーにしてBメロ書きますね。
FM7 G#dim|Am7 Am7/G |
Dm7 E7(b9) |Am7 C/G|
F#m7(b5) B7 |Em7 Aaug |
Dm7 |Bm7 E7 |~サビへ
機微が効いています。ここの部分は
Dm7 E7|Am7 Am7/G |
Dm7 E7 |Am7 Am7/G|
F#m7(b5) B7 |Em7 A7 |
Dm7 |Bm7 E7 |~サビへ
としても歌えます。
でもこれだけでは「機微」が出ません。
前半は王道なBメロパターンです。
(Aメロが終わって、展開に困ったらとりあえずIV(下記ではIIm7)に行ってみましょう。なんとかなります笑。)
Dm7 E7|Am7 Am7/G |
Dm7 E7 |Am7 Am7/G|
二つは同じ流れで歌えます。例えばFM7でBメロが始まって、
FM7 E7|Am7 Am7/G |
FM7 E7 |Am7 C/G|
これでもいいのですが、なんかE7がうるさい。暗い。きつい。浅い。
なんて感じるはずです。
そこでどっちかを変化させます。
ちなみにG#dim7=E7(b9)の根音省略形です。
FM7 G#dim7 |Am7 Am7/G |
FM7 E7 |Am7 C/G|
これがいいか。
FM7 E7 |Am7 C/G|
FM7 G#dim7 |Am7 Am7/G |
これがいいか、ですよ。
BメロいきなりE7だとガッチガッチに聞こえるから、最初はふんわりディミニッシュで壊れそうな感じを出して、2回目はもっと切なくするためにE7がいいかな、みたいに発想します。
逆でもいいですが、歌い手の声の感じや歌詞の内容、曲のコンセプトによります。
その時々で自分で考えてみてください。
これは理論ではなく、自分の責任で考える=不定調性論的な発想です。
で、後半は、II-Vの連鎖で、どんどん盛り上げます。
F#m7(b5) B7 |Em7 A7 |
Dm7 |Bm7 E7 |~サビへ
ここの部分はコードの理屈に合わせれば、
F#m7(b5) B7 |Em7 A7 |
Dm7 |Bm7(b5) E7 |~サビへ
本来こうならないといけません。
でも二つを弾き比べてみてください。
Bm7(b5)だと「前を向いてさあ未来へ」感がなく、ただ「ああこの苦しいままに・・」みたいな辛さだけが残ってサビにつなげます。
暗いのはそれはそれで演歌的で日本的で素晴らしいのだけど、ここは明転した方がキャッチーだ!みたいにあなたが感じたらきっとそれがあなたにとって正しい。
Bm7 E7にすると「明日へ開いていく感」が出ます。このようにコード進行に自分の心象をメモっていくやり方が不定調性論的な楽曲分析です。
またA7が曲ではAaugになっていますね。
これはA7(b13)ということですから、もとはジャジーなドミナントコードです。
作曲者の譜面にはb13で書かれているかもしれませんね。
この辺も作者が、どのようなコードにエモーションを感じるか、というそのキャリアで解釈は変わってきますので、人それぞれです。
曲の流れではF#m7(b5)とAaugとBm7が「凍えたきらめき」みたいな空気感を出していると思います。
こういう「共感させる流れ」を作るのが才能と努力であって、なかなか理屈が身についていても真似ができません。
だからこそせめて我々は聞いて養う、作って養う感覚がとても重要になってきます。
雪の華、と聞いて「白だろうな」と思ったあなたにはクオリアの芽があります。伸ばせば感性は豊かになるでしょう。
また逆に「赤だろうな」と思った人は天才です。そのまま追求してください。
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