音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

和音の機能変調利用について★★★★

すでに先鋭的な作曲家は使っている手法です。

またずっと以前から認知されているスタイルの中にもあります。

不定調性論の応用でもあります。

ああそれ知ってる!っていう感覚はあるかと思います。

そもそも機能和声論の概念そのもの(マルティン・ルターが作ったディフォルトの機能和声論)はハリボテに過ぎないものである、と誰もが知っているけど、しぃ学者は俺によって逃れらない和声の学習や、常識的進行の習得に長い年月をかけさせられている、という事実もあります。

あとは先生方の教え方一つで、「先にヒットさせてから、焦って勉強する」という理想的な方向に受講生を育てていただきたいです。

そのためには「概念」をどうやって無視させるか、を工夫して教えなければなりません。

 

=====

まず次の流れを聴いてみてください。

ex.1

Bメロ

Dm7  |G7  |Dm7  |G7sus4 G7  |

サビ

FM7  |G/F  |Em7   |FM7|

音源はこちら

rechord.cc

聴いたことある感じと思います。この進行ではキーがCであることがなんとなくわかります。

でサビ前にG7sus4 G7と流れてきています。通例ならサビ頭でCM7でパーっと広がるようなサビになると予測されます。それを裏切って、IVM7であるFに行って、少し涼しげでクールなサビとなります。G7がトニックに解決しないで次のセクションに向かうパターンです。

 

ex.2

次です。

Bメロ

Dm7 |G7 |Dm7 |Dm7(b5) |

サビ

G7 |Am7/G |Em7/G |Am7 |
Bm7 |C#m7/B |C#m7(b5) |F#7 |Bm7 〜||

Bメロでサブドミナントを引っ張ります。音はこちら。

rechord.cc

そうなるとサビ頭でCM7を置くことで「サブドミナントマイナー終止」になるわけですが、それだと普通なので、こう考えるわけです。

「Dm7(b5)から進めるコードなら進んで良い」

としてサビ頭にドミナントが来ています。

最近はこういうのがナウいんです。V7から始まることで、V7はドミナントの名残を持ちながらも独自の「バーチャルトニック」として"機能"するため、変幻自在なことができて、いろんな調に行けます。サビですから、華やかに変化することは好まれますし、単純に「今っぽい」としてOKになります。

少しでもその二つの連鎖に関連性があれば、それはなんらかのテクニック的にそうしたんだろう、と不定調性論的いう"脈絡"を聞き手に与えるんです。

 

それゆえに、

ex.3

次です。

Bメロ

Dm7 |G7 |Dm7 |Dm7(b5) |

サビ

G7sus4(b9) |    |FM7    |   |

Fm7  |Bb   |Em7(b5)  |A7  |

G7sus4(b9) |    |FM7    |   |

Em7(b5)  |EbM7   |Dm7(b5)  |Am6(11)  |CM7  ||

音源はこちら

rechord.cc

 

というような感じにしても、なんか意味ありげなサビになってしまうわけです。

 

これをさらに発展させると、

ex.4

次です。

Bメロ
Dm7 |G7 |Dm7 |G7 |

サビ
C#7 |C#7(b5) |CM7 |C7 |

FM7 |% |AbM7 |Ab7 |

C#7 |C#7(b5) |FM7 |Fm7(b5) |

Em7 |% |A7 |% |

みたいになっていきます。

音はこちら 

rechord.cc

サビの頭がC#7になっています。これはその後五度が変化し、CM7への裏コードになっていきます。

つまり伝統的な「解決遅延」を起こしているわけです。サビ頭から。

しかも2回目のC#7(b5)は解決遅延コードからさらに解決遅延を起こしてIVに行ってしまいます。

 

そうです、そもそも「解決遅延」というのは結果論です。

和音は

「そうつながれば、それに呼応した印象を聞き手に与える」

というわけです。

いわゆる「小室転調」と言われた、サビでいきなり半音上がるような、つまり。。

Bメロ

Dm7  |G7  |Dm7  |G7  |

サビ

C#M7  |D#m7〜

というようなものをより緻密につなげたのがこれらの機能変調の用い方です。
そこからさらに、概念が拡張されれば、
 

Bメロ

Dm7  |G7  |Dm7  |G7  |

サビ

トニックコードに結びつくコード  |CM7〜

という形で良いので、USTコードを使ったり、

www.terrax.site

GiantStepsのようにUSTを独立させても良いでしょう。

www.terrax.site

 

 

また、先日も提示しました、

www.terrax.site

に現れるようなコードを置いてもいいでしょう。

Dm7  |G7  |CM7

におけるドミナントG7は

Dm7  |F#6  |CM7

とできるかどうか、それはあなたの思考次第、というわけです。

 

F#6の構成音は、f#,a#,c#,d#です。これらは、

f#→半音上がる→g

a#→半音上がる→b

c#→半音下がる→c

d#→半音上がる→e

でCM7に全て半音で結びつきます。

 

これでF#6は安定しすぎている、という場合は、不定調性論でいう「和音の動和音化」

を行えば良いと思います。進行が半音でなくなる場合もありますが、

例えば、

 

Dm7  |F#m6 |C6

 

などで「機能和声感」を出していけば良いかと思います。

 

この辺は個人の「和音に対するイメージ感覚」がどういうものか?

ということに起因すると思いますので(それも年々変わる)、特に機能和声の理屈が原因で、ということはないと思います。

 

もしソリッドな作曲を目指す場合は、ちょっとした和音をメロディに合わせて挟んでいくことであっと驚くコードが見つかると思います。

それこそセオリーに流されずに、ハーモナイズしてみてください!

www.youtube.com

違和感ある音が三箇所あるよ!笑。。

 

 

 

 移動時間は本を聞こう。

 

 

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