音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

ソフトシンセのお勉強、はじめませんか?〜SERUM編1

DAWからDTMやシンセに入った者として、締め切りに追われる制作の日々の中であまり詳しくその仕組みを知らずにプラグインを使っています。

現場での問題は次の点に絞られています。

「どうやって今自分がどんな音を作りたいかを知るか、そしてそれをどう作るか」

 

まず、

・作りたい音を知るには、リファレンスを集めておくことが一番です。

www.terrax.site

プリセットを端から聴くのではなく、「直感」に従い選ぶ能力を高めていきます。

そして何より「自分は作れると信じること」。ですね。

でもこれが最も大事です。そして一番難しい!

時間があるときにぼちぼち書いていきます。

 

f:id:terraxart:20180726124215p:plain最初はこの子。 

 

注意;細かい機能を知らずに書き始めているので、「お前それ違うだろ」という点もいくつか最初出てくると思います。いつか気がつくでしょうが、雰囲気で感じ取って必要な情報だけお持ち帰りください。随時修正していきます。

<基礎>

sleepfreaksさんのシリーズが大変わかりやすいですね。

Xfer Records SERUM の使い方 1 基本概要とプリセットのカスタマイズ

Xfer Records SERUM の使い方 2 OSCのコントロール

Xfer Records SERUM の使い方 3 モジュレーションのコントロール

Xfer Records SERUM の使い方 4 簡単な音作りのTips集

 

<音色選び>

プリセットを整理できればしてみてください。そんな時間すらないのが普通なので、、できれば、、という話です。

「毎晩寝る前(朝起きたとき)に20音色だけそれぞれのフォルダに分別して移す。」

とか、って決めないとできません。これは先生として指導します。

または、先生の方で代わりに分けてあげます笑。それもまたサポート。

本人がやらんでも良い作業で講師が指示するなら、講師がやれ、というのが現代的発想です。

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Show Serum Presets folder→「presets」を開いて、

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こんな風に自分がわかりやすい音色区分を作って、そこに放り込んでいきます。

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まだ分けていないフォルダを別窓で開いて、一つ一つDAWで鳴らしながら、振り分けたいフォルダに右側の.fxpファイルをドラッグしていく地味な作業です。

自分で一から作れればこの作業は要らなくなります。

 あとは、

<単体で汎用性の高いオリジナルプリセットを作る→保存>

という作業で効率化が図れます。やりながらストレスになる行為を特定し、自分のやり方にしていきます。制作過程は性格とかに左右されます。 

 

基本的な音の作り方やソフトの使い方はsleepfreaksさんで理解できるのですが、どうにも私のような感覚派には追いついていけないところがあります。すみません、おそらく知能の不足でしょう。

 

そこで、音作りの現場感覚でこのシンセを考えた時、どのくらいシンプルにそれぞれの機能を理解することが可能か、という点からそれぞれの機能をまとめてみたいと思います。

 

<SERUMオシレータセクションの応用>

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まずこの心臓部を理解すれば4割ぐらいSERUMは扱えたことになります。Sleepfreaksさんの動画でほぼ網羅されているので全部四つともよくよくご覧ください。

素人感的説明で直感的にそれぞれのツマミを理解しようとすれば、

UNISON=音を増やす(左の「1」の数字は音の本数

DETUNE、BLEND=厚み感を増す

PHASE、RAND=原音から微細な変化

PAN=左右

LEVEL=音量

です。ここまでは触ればわかります。問題は

WT POS と 「OFF」になってるところです。

<WT POS>wave table position

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左に振り切れてるときは、上部の波形位置の一番手前の波形を使って鳴らします。次の動画を見ていただくのが良いです。

youtu.be

 

三次元的な波形のどの切り口で音を鳴らすとどんな音がするか、を目で見てわかる感動。

SERUMのwavetableの「analog」のプリセットには、ベーシックな波形を並べたものもあります。

あとは一つのwavetableや完成された音色のプリセットを選んだら、とりあえずこのWT  POSを動かして今回の曲に合う音色に近いところを探す、という作業が結構必須なわけですね。

でももちろん後からSERUM自体にEQなどをかけて変えることもできるので、人によってはプリセットで音作りをしてから、最後にSERUMごとEQをかけて音色を曲に合わせる、という方法論もあるでしょう。

この辺は人それぞれでいいと思います。基本、音色を作るプロが作ったプリセット自体はいじらなくてもいいと思いますが、曲によって目立たせたい、引っ込ませたい、という意図が作者に生じるので、SERUMにEQを挟む方が音色の専門家ではない人たちにとっては無難な気もします。

 

そしてこれらの波形は、

f:id:terraxart:20181027205222p:plain右上の青四角のマークをクリックすることで自在に書き上げることもできます。これは上級編なのでいずれ。

 

 

<WARPセクション>

飛び道具"ワープセクション"について考えます。

f:id:terraxart:20181027170715p:plainこれです。

音を変調させるセクションなのですが、次の点も考えておいてみてください。

・別途あとでフェイザーを挿せば同様な効果が得られる。

・別途あとでEQにオートメーションをかければ同様な効果が得られる。

・midiコントローラーのツマミにdetuneやWT POSを割り当てて手動で動かしながらオートメーションをかけば、欲しい効果が得られる。

というように、別にこの機能を使わなくても同じ効果がイメージできる、得られる、という場合は別に必ずしもWARPセクションを用いなくても良いです。ただ変調箇所がいくつもある場合ここで設定してしまった方が良い場合もあります。

ですのでこのWARPツマミで何ができるかを把握した上で、音作りの際に考えてみましょう。説明者から抜粋してよりわかりやすくまとめたものを下記に書きます。

「off」のところをクリックするか、ツマミ両サイドの「<」「>」ボタンをクリックすれば次の効果、次の効果と進むことができます。

動作している感じは、下記の動画をご覧ください。

www.youtube.com

f:id:terraxart:20181028103822p:plain

 

■Sync(No Window)
倍音をどんどん分厚くさせる効果。ツマミを上げれば音量も大小するのでその効果も考えて使いましょう。下記syncも全てそうですが、激しい音程変化があるグロウル系のサウンド作りにも活用できます。

 

■Sync(Window 1/2)

Sync(No Window)よりちょっと柔らかい効果で分厚くなる。ツマミを上げれば音量も大小するのでその効果も考えて使いましょう。

 

■Sync(Window full)

Sync(Window 1/2)よりさらに柔らかく細身のある効果で分厚くなる。ツマミを上げれば音量も大小するのでその効果も考えて使いましょう。

 

■Bend+、Bend-、Bend+/-

波形を内側、外側、両方に歪めます。気持ち軽くウニョウニョさせたいときなどに使おう。波形によって効果が違うので絶妙なものを選びましょう。WT POSをいじるより滑らかに代わってくれるので、ガチャガチャ変化させたくないとき(静的に音を変化させたいとき)に使いましょう。


■PWM
波形全体を左にプッシュ。音を削り取る感じです。"何かを雑に消去していくような表現"等の時、またはワブルベースなどのワウワウいうような効果を作るときにも使えます。


■Asym +、Asym - 、Asym +/-
"Bend"に似ていますが、聴感上は反対の効果、みたいに考えればいいでしょう。静的な変化を求める時のバリエーションとして使ってみてください。


■Flip

瞬時極性反転(「位相反転」??)を作成。WT Posでどこで反転させるかを決定して使います。音が縮んで伸びる、という機械的な印象です。

LFOで一拍とか速い効果でもいいのですが、2bar〜4barにしてLFOをかけると、印象的なフェイズ効果が得られます。

 

■Mirror
波形の後半の鏡像を作成。波形の「倍増」が「オクターブ」「明るめのコーラス」効果を引き起こします。効果は波形により違うので、目的に合わせて必要であれば用いる効果です。


■Remap1

カスタム再マッピング。選択すると、再マップグラフが開きます。

左下から右上への対角線は波形に変化がないことを示します(y = x)。

WT Posノブは、0(y = x)から100%(グラフに表示されるもの)から再マップの強さを決定します。

別窓presetからLFOの波形を選ぶことができて、さらに複雑な変化が可能。
■Remap2
ミラーリング再マッピング。オクターブ上2倍音が増幅するので音が高くなる印象。

■Remap3
正弦波再マッピング。オクターブ上3倍音が増幅するのでパワーコード的に上が分厚くなる感じ。

■Remap4
4倍の再マッピング。Remap2のさらにオクターブ上が強調されます。パイプオルガン的に広がりが出た上で変調が可能。

※イメージ先の音がかなりできないと、いじればいじるほどよく分からなくなるし、別のwavetableにした方が早い、みたいなことになるので最初は触らなくて良い機能だと思います。LFOとの絡みでリズミックな効果を出せるのでLFO以後の段階で解説できるステップがあれば書きます。 

※REMAPのPRESETもalt/optionを押しながらクリックするとどんどん変わってくれるよ!

■Quantize
サンプル・レートの低減。 音がシューーーッとしぼむように変化するイメージ。波形によっては変化なかったり、ランダムな変化になるので、何かトリッキーな変化をさせたい時に方法として考えてみても良いかも。


■FM(from 一方のOSC)
隣のOSCからの変調。これを機能させるには、もう一方のオシレータを有効にする必要があります。その時はモジュレーション・オシレーターとして使用しる側のオシレーター音量を下げてください。A→BまたはB→Aのみを使用できます。

金属的でノイジーで予測不能な変調がかかります。

■AM(from 一方のOSC)
上記と同じですが、ここでは振幅の代わりに(周波数の代わりに)変調されます。

少し優しい変調です。

■RM(from 一方のOSC)
リング変調以外は上記と同じです。リングモジュレート。金属的な変調です。

※これらの変調も「SERUMしかない時=SERUMのLFOなどとリンクさせる時にどうやって変調させるか」みたいなことを考える時に使えば良いでしょう。自分の好きなリングモジュレーターや変調エフェクターを使えば済むことはCPUのポテンシャルに任せていつものを使えば良いと思います。かかる効果が予測できない以上、かなり時間をかけて様々な組み合わせを試みないと、「自分が予測できなかったけど素晴らしいもの」には出会えません。ささっと作りたい人は、そうした微妙な変調は最後にするか、毎日に少しずつ試すかして、まず楽曲の大枠の作業を進めていくと良いでしょう。あとは作る曲数に応じてイメージに無駄がなくなります。

 

■FM NoiseOsc
ノイズOSCからのFM。Noise Oscを有効にして使います。NOISE側のレベルは0にします。

■FM Sub Osc
サブ発振器からのFM。 Sub Oscが有効になっている必要がありますが、SUB側の音量はゼロにして使います。

※NOISEとSUBも同様に予測不能な効果を無数に引き起こせるので、時間があってじっくり一日中音をいじれるような時以外はこれで希望の音を見つけるのは大変です。

 

一番勉強になるのは、プリセットなどでこのWARP効果を使っているプリセットを見つけてOSC単品にして色々いじってみると、感覚がわかってくると思います。

 

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メインメニューの解説。

f:id:terraxart:20181101105301p:plainここを解説します。

serumのマニュアルにはこのメニューについての目次がない、というか。さくっと見つからないのがすごく凹みます。

About...SERUMのクレジットが流れます。左上の×印で消せます。

Read the manual...PDFのマニュアルが出ます。訳せば役に立つでしょう。

Load Preset...プリセットを読み込みます。Presetフォルダーの中の「User」フォルダに飛んでくれるのですが、ここに自分のプリセットを保存していないと使わないでしょう。

Init Preset...プリセットを全て排除したイニシャルプリセットに戻ります。数あるシンセの中で一番「いい音作れそう」なイニシャルトーンですね。

Init Modulations...今現在使っているLFOモジュレーション、MOD、Filterエンヴェローブをバラします。プリセットからいじったぶんだけ直すのではありません。全てバラしてしまいます。差し込んだエフェクトやデチューン、マスターエンベローブの形、設定したフィルターの形などは変わりません。プリセットの元の状態にしたいときは、次のRevert to Savedを使います。

Revert to Saved...いじったMODパラメーターをプリセット初期値に戻します。選んだプリセットで誤ってInit Modulationsで全部バラしてしまっても、これを使えば初期値に戻ります。

Copy OSC A->B...オシレーターAをBにコピーします。音を単純に分厚くするときなどはこれが使えます。Copy OSC B->Aも同様です。オシレーターの全値がコピーされるだけで、かかっているLFOなどはコピーされません。

Render OSC A Warp、Reasample to Osc A...これはまず下記の動画をご覧ください。

youtu.be

<Render OSC A Warp>

warp機能の動きを一小節分レンダリングする機能です。

f:id:terraxart:20181102123847p:plain

イニシャルプリセットでPWMをかけます。

f:id:terraxart:20181102123843p:plain

当然WARPが振り切った形なこうなります。ツマミの位置はどこにあってもいいので、

f:id:terraxart:20181102123838p:plain

Render OSC A Warpをかけます。

f:id:terraxart:20181102123834p:plain

画面をクリックして三次元にみると、warpの効果がかかったプリセットに変化していることがわかります。かかった効果をレンダリングするんですね。

<Reasample to Osc A>

こちらも一小節分の変化をレンダリングします。

f:id:terraxart:20181102125016p:plain

イニシャルプリセットにフィルターカットオフをLFOで一小節かけます。

f:id:terraxart:20181102125101p:plain

この状態でResample to OSC Aを使います。

f:id:terraxart:20181102125128p:plainレンダリングされます。

 

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この状態ならフィルターを切って、WT posにLFOをかければ、またはエンヴェローヴをかければ同様の効果を得られます。

resampleはwarp機能以外のLFO、エンヴェローヴをレンダリングする機能です。Renderの場合は、warpをいじってかけようとしないとエラー画面が出ます。またResampleもエフェクトでディレイをかけただけでは機能しません。ディレイのパラメーターにLFOをかけると起動します。しかしそのパラメータの影響しかリサンプルされないのでエフェクトのサウンンドがそのままレンダーされるわけではないので注意です。

noise,subオシレーターもレンダリングできます。

どうしても複数のノイズやサブをかけたいとか、warp機能を二つ混ぜて使いたい、もう一つLFOをかけたいとかというときに使うのではないかと思います。また<Reasample to A+B>もそうですが、若干レンダリングをすると音が崩れます。どうしてもかけたい効果があるときは音がしっかり再現されるように、各種のパラメーターをよく注意しながら何度もリサンプルする手間をかけてください。

 

===マニュアル解説補足===

Render OSC(a / b)は現在のWavetableフレームを取り、Warpノブの0〜100%にまたがる256フレームを作成します
Reasample to Osc(A / B):1小節のプリセットのノートを再生し、キャプチャ(RAMにレンダリング)し、ウェーブテーブルとしてインポートします。

おまけ

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•テキスト読み上げ - Wavetable Formula Editorのテキスト入力が "(引用符)で始まり、8ビットのテキストを音声にレンダリングする場合。

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と引用符をつけていれてみて。

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こうなって、あとはWT POSを動かしていきます。

なんとなく「serum」って聞こえますよ。

diとかdaとか、zaとか、thとか表現しやすい音があるようで、単語を識別するわけではないので、ハイフンで区切ったり、読みやすい後に置き換えたりして音が近くなるように工夫してみてください。

ワブルベースとかの音の補助とかに使うと面白いかもしれません。

 

Show Serum Presets folder

プリセットが入ってる心臓部のフォルダーを開きます。整理するとき欠かせません。

 

Rescan folder on disk

プリセットフォルダをいじったり、サンプルを放り込んだら必ずこれをクリックしてください。

 

Hide Piano Keyboard

UI上にあるキーボードを隠したり出したりします。

 

Load MIDI Map...、Save MIDI Map...

midiコントローラーに割り当てたプログラムを保存したり呼び出したりします。

 

Load Tuning(.tun)...

.tunファイルをどこかで獲得したらそれらをインストールします。

 

Lock Effect Rack

設定したエフェクターを固定してプリセットだけ変えていけます。

 

Load Effect Chain... Save Effect Chain...

お気に入りのエフェクター設定を保存したり、読み出したりできるよ!

 

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次のページに行きましょう。