音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

ソフトシンセのお勉強、はじめませんか?〜SERUM編1

2018.10.27⇨2020.3.16更新

SERUMっていつ使う? 

・とにかく音がでかい

・ベースとリードのプリセットのクセがすごい

・意外とPADなども腹持ちが良い

などの特徴から「SERUMは太いベース、太りリード、存在感のあるPAD」で使うプラグインだ、というところから入るとイイです。個人的にはPluckの音色もなかなか立つのでオススメです。

だからストリングス系、ブラス系、打楽器系、FX系を用いたくてSERUMを開く、ということがないのでこれらの音源についてはKontackやOmnisphereとかの総合音源を持ってください。

 

(参考)シンセの基礎

シンセの基礎の勉強としてはこちらの三輪先生の動画が素晴らしかったです。空き時間にぜひみてみてください。シンセの基礎は全て理解できます。

www.youtube.com

   

 

 

(参考)SERUM使い方基礎

SERUMの使い方基礎はsleepfreaksさんのシリーズが大変わかりやすいです。まずこちらでほとんど網羅できます。

Xfer Records SERUM の使い方 1 基本概要とプリセットのカスタマイズ

Xfer Records SERUM の使い方 2 OSCのコントロール

Xfer Records SERUM の使い方 3 モジュレーションのコントロール

Xfer Records SERUM の使い方 4 簡単な音作りのTips集

 

当ブログの記事ではより細かい機能の紹介を行なっています。

 

SERUMオシレータセクション

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直感的なツマミの理解を書きます。

UNISON=音を増やす(左の「1」の数字は音の本数

DETUNE、BLEND=厚み感を増す

PHASE、RAND=原音から微細な変化

PAN=左右

LEVEL=音量

 

<WT POS>wave table position

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👆「WT POS」を考えてみましょう。

左に振り切れてるとき、上部の波形画像の一番手前の位置で音を鳴らしています。

次の動画を見ていただくのが良いです。 

www.youtube.com

波形の切り口で音を鳴らすのが見える!SERUMに感動しました。

またSERUMのwavetableの「analog」のプリセットには、ベーシックな波形を並べたものもあります。

wavetableやプリセットを選んだらとりあえずこのWT  POSを動かしてみましょう。

この手の音色別に普段のEQで変えることもできるのでお好みで。 

そしてこれらの波形は、

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右上のペンマークからeditもできますがこれは上級編なので後半に。 

 

WARPセクション

音をさらに変調させるセクションです。SERUMの肝です。

f:id:terraxart:20181027170715p:plain

「off」のところをクリックするか、ツマミ両サイドの「<」「>」ボタンをクリックすれば次の効果、次の効果と進むことができます。

 

が、次の点も考えておいてみてください。

・別途あとでフェイザーを挿せば同様な効果が得られる。

・別途あとでEQにオートメーションをかければ同様な効果が得られる。

・midiコントローラーのツマミにdetuneやWT POSを割り当てて手動で動かしながらオートメーションをかけば、似たような効果が得られる。

ご自身のイメージしやすい機能で同じ効果が再現できると思います。

また「このSERUMの変調が好き」という場合もあるでしょう。

 

動作している感じは、下記の動画をご覧ください。

www.youtube.com

f:id:terraxart:20181028103822p:plain

 

■Sync(No Window)
倍音をどんどん分厚くさせる効果。ツマミを上げれば音量も大小するのでその効果も考えて使いましょう。

 

■Sync(Window 1/2)

Sync(No Window)よりちょっと柔らかい効果で分厚くなる。ツマミを上げれば音量も大小するのでその効果も考えて使いましょう。

 

■Sync(Window full)

Sync(Window 1/2)よりさらに柔らかく細身のある効果で分厚くなる。ツマミを上げれば音量も大小するのでその効果も考えて使いましょう。

 

■Bend+、Bend-、Bend+/-

波形を内側、外側、両方に歪めます。気持ち軽くウニョウニョさせたいときなどに使おう。波形によって効果が違うので絶妙なものを選びましょう。WT POSをいじるより滑らかに代わってくれるので、ガチャガチャ変化させたくないとき(静的に音を変化させたいとき)に使いましょう。


■PWM
波形全体を左にプッシュ。音を削り取る感じです。"何かを雑に消去していくような表現"等の時、またはワブルベースなどのワウワウいうような効果を作るときにも使えます。


■Asym +、Asym - 、Asym +/-
"Bend"に似ていますが、聴感上は反対の効果、みたいに考えればいいでしょう。静的な変化を求める時のバリエーションとして使ってみてください。


■Flip

瞬時極性反転を作成。WT Posでどこで反転させるかを決定して使います。音が縮んで伸びる、という機械的な印象です。

LFOで一拍とか速い効果でもいいのですが、2bar〜4barにしてLFOをかけると、印象的なフェイズ効果が得られます。

 

■Mirror
波形の後半の鏡像を作成。波形の「倍増」が「オクターブ」「明るめのコーラス」効果を引き起こします。効果は波形により違うので、目的に合わせて必要であれば用いる効果です。


■Remap1

カスタム再マッピング。選択すると、再マップグラフが開きます。

左下から右上への対角線は波形に変化がないことを示します(y = x)。

WT Posノブは、0(y = x)から100%(グラフに表示されるもの)から再マップの強さを決定します。

別窓presetからLFOの波形を選ぶことができて、さらに複雑な変化が可能。
■Remap2
ミラーリング再マッピング。オクターブ上2倍音が増幅するので音が高くなる印象。

■Remap3
正弦波再マッピング。オクターブ上3倍音が増幅するのでパワーコード的に上が分厚くなる感じ。

■Remap4
4倍の再マッピング。Remap2のさらにオクターブ上が強調されます。パイプオルガン的に広がりが出た上で変調が可能。

※イメージ先の音がかなりできないと、いじればいじるほどよく分からなくなるし、別のwavetableにした方が早い、みたいなことになるので最初は触らなくて良い機能だと思います。

※REMAPのPRESETもalt/optionを押しながらクリックするとどんどん変わってくれるよ!

■Quantize
サンプル・レートの低減。 音がシューーーッとしぼむように変化するイメージ。波形によっては変化なかったり、ランダムな変化になるので、何かトリッキーな変化をさせたい時に方法として考えてみても良いかも。


■FM(from 一方のOSC)
隣のOSCからの変調。これを機能させるには、もう一方のオシレータを有効にする必要があります。その時はモジュレーション・オシレーターとして使用しる側のオシレーター音量を下げてください。A→BまたはB→Aのみを使用できます。

金属的でノイジーで予測不能な変調がかかります。

■AM(from 一方のOSC)
上記と同じですが、ここでは振幅の代わりに(周波数の代わりに)変調されます。

少し優しい変調です。

■RM(from 一方のOSC)
リング変調以外は上記と同じです。リングモジュレート。金属的な変調です。

※変調の効果をイメージできていないと、時間ばかりかかります。

ささっと作りたい人は、まず楽曲の大枠の作業を進めてから、休憩時間前とかに少しいじってみると良いです。

 

■FM NoiseOsc
ノイズOSCからのFM。Noise Oscを有効にして使います。NOISE側のレベルは0にします。

■FM Sub Osc
サブ発振器からのFM。 Sub Oscが有効になっている必要がありますが、SUB側の音量はゼロにして使います。

※NOISEとSUBも同様に予測不能な効果を無数に引き起こせるので、時間があってじっくり一日中音をいじれるような時に触ってみましょう。

 

メインメニューの解説

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About...SERUMのクレジットが流れます。左上の×印で消せます。

Read the manual...PDFのマニュアル。

Load Preset...Presetフォルダーの中の「User」フォルダに飛んでくれます。オリジナルプリセットの読み込み。

Init Preset...イニシャルプリセットに戻ります。

Init Modulations...今現在使っているLFOモジュレーション、MOD、Filterエンヴェローブをバラします。プリセットに戻るのではありません。全てバラします。

Revert to Saved...いじったMODパラメーターをプリセット初期値に戻します。

Copy OSC A->B...オシレーターAをBにコピーします。音を単純に分厚くするときなどはこれが使えます。Copy OSC B->Aも同様です。オシレーターの全値がコピーされるだけで、かかっているLFOなどはコピーされません。

Show Serum Presets folder

プリセットが入ってる心臓部のフォルダーを開きます。整理するとき欠かせません。

 

Rescan folder on disk

プリセットフォルダをいじったり、サンプルを放り込んだら必ずこれをクリックしてください。

 

Hide Piano Keyboard

UI上にあるキーボードを隠したり出したりします。

 

Load MIDI Map...、Save MIDI Map...

midiコントローラーに割り当てたプログラムを保存したり呼び出したりします。

 

Load Tuning(.tun)...

.tunファイルをどこかで獲得したらそれらをインストールします。そのフォルダを開きます。

 

Lock Effect Rack

設定したエフェクターを固定してプリセットだけ変えていけます。

 

Load Effect Chain... Save Effect Chain...

お気に入りのエフェクター設定を保存したり、読み出したりできるよ!

 

下記におまけトピック二つありますが、次のページにいってもOKです。

www.terrax.site

 

おまけ1(テキスト読み上げSERUM音)

f:id:terraxart:20181102141135p:plain


•テキスト読み上げ - Wavetable Formula Editorのテキスト入力が "(引用符)で始まり、8ビットのテキストを音声にレンダリングする場合。

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と引用符をつけていれてみて。

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こうなって、あとはWT POSを動かしていきます。

なんとなく「serum」って聞こえますよ。

diとかdaとか、zaとか、thとか表現しやすい音があるようで、単語を識別するわけではないので、ハイフンで区切ったり、読みやすい後に置き換えたりして音が近くなるように工夫してみてください。

ワブルベースとかの音の補助とかに使うと面白いかもしれません。

日本語ではなく、英語読みにすると日本語もそれっぽく再現されます。

 

"nihongo"

と打つのではなく、

 ny fon go

とかって英語っぽい発音にすると(実際の単語の綴りがあればそれがベスト)それっぽく聞こえます。

 

 

おまけ2

Render OSC A Warp、Reasample to Osc A...

若干古い機能です。昨今は無数にプリセットが日々生まれているのあまり使わないと思います。

Render OSC A Warp

warp機能の動きを一小節分レンダリングする機能です。

f:id:terraxart:20181102123847p:plain

イニシャルプリセットでPWMをかけます。

f:id:terraxart:20181102123843p:plain

当然WARPが振り切った形なこうなります。ツマミの位置はどこにあってもいいので、

f:id:terraxart:20181102123838p:plain

Render OSC A Warpをかけます。

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画面をクリックして三次元にみると、warpの効果がかかったプリセットに変化していることがわかります。かかった効果をレンダリングするんですね。

 

Reasample to Osc A

こちらも一小節分の変化をレンダリングします。

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イニシャルプリセットにフィルターカットオフをLFOで一小節かけます。

f:id:terraxart:20181102125101p:plain

この状態でResample to OSC Aを使います。

f:id:terraxart:20181102125128p:plainレンダリングされます。

   

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この状態ならフィルターを切って、WT posにLFOをかければ、またはエンヴェローヴをかければ同様の効果を得られます(多少音色が変わってしまう、細くなる、という特徴があります)。

resampleはwarp機能以外のLFO、エンヴェローヴをレンダリングする機能です。Renderの場合は、warpをいじってかけようとしないとエラー画面が出ます。またResampleもエフェクトでディレイをかけただけでは機能しません。ディレイのパラメーターにLFOをかけると起動します。しかしそのパラメータの影響しかリサンプルされないのでエフェクトのサウンンドがそのままレンダーされるわけではないので注意です。

noise,subオシレーターもレンダリングできます。

どうしても複数のノイズやサブをかけたいとか、warp機能を二つ混ぜて使いたい、もう一つLFOをかけたいとかというときに使うのではないかと思います。

また<Reasample to A+B>もそうですが、若干レンダリングをすると音が崩れます。どうしてもかけたい効果があるときは音がしっかり再現されるように、各種のパラメーターをよく注意しながら何度もリサンプルする手間をかけてください。

 

===マニュアル解説補足===

Render OSC(a / b)は現在のWavetableフレームを取り、Warpノブの0〜100%にまたがる256フレームを作成します
Reasample to Osc(A / B):1小節のプリセットのノートを再生し、キャプチャ(RAMにレンダリング)し、ウェーブテーブルとしてインポートします。

おまけ3 プリセット整理

暇な時に整理しましょう。

「毎晩寝る前(朝起きたとき)に20音色だけそれぞれのフォルダに分別して移す。」

とか、って決めないとできません。

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Show Serum Presets folder→「presets」を開いて、

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自分がわかりやすい音色区分を作って、そこに放り込んでいきます。

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DAWで鳴らしながら、フォルダに.fxpファイルをドラッグしていく地味な作業です。

使わないであろう音色も「No Use」とかに入れておきます。

あとは、毎回音作りをやる人は、一定段階まで必ず同じ作業をやるならそこまでのb〜シックな音色をプリセット保存しておくのも便利です。

 

おまけ4 我らがXfer Recordsの登録住所地

9574 Black Rock Canyon Rd 92284 Yucca Valley(HP参照

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エーーー??笑どこここ?なにここ?