音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

<コラム>コードは全部弾かなきゃいけないの?★★★

 

例えばこんなコード進行に出会ったとしましょう。。まだ楽器もろくに弾けない、そんなある日。

CM7  |Dm7  G7(b9) |Am7   |F#m7(b5)  |D7  |G7(b9,b13) |CM7(9,#11) |  

   

「コードは全部弾かなきゃいけないの?」

この質問には二種類あります。ニュアンスとして、

 

①G7(b9)とかって書いてあったら、このコード構成音全部弾かないといけないの?

②G  Gsus4  G  Gsus4|とかごちゃごちゃしているとき、全部弾くの?

③Dm7 G7(b9)ってあるけどこれ二拍ずつ必ず弾かないといけないの?

 

です。前者①②は初級。後者③は上級者向けの課題です。

 

 

この手の質問は初学者に多いので、③は考えなくていいです。

たとえば③で言うと、Dm7 G7(b9)がフリジアン#3(ハーモニックマイナーP5↓)である、とかDm7+G7(b9)=G7sus4(b9)とかって分からない場合は、黙って全部弾きましょう笑。わかる人は必要に応じて省略すればいい、ということは経験値で人に質問しなくてもわかってきます。もしバンドなら、最悪あなたが二拍ぐらい弾かなくても音楽が破綻することはあり得ません。

 

①についてですが、もしゆるーい音楽仲間とゆるーく伴奏するだけのセッション遊びなら、

パターンA

CM7  |Dm7  G7 |Am7   |F#m7(b5)  |D7  |G7 |CM7 |

としていわゆるテンション(9,11,13の数字)は省いて良いです。  

ただしb5と#5はだめ。sus4も弾いて!

 

もっと緩くて、楽器始めて2週間なのに、明日上司の誕生日でみんな演奏する!!となったら、

パターンB

C  |Dm  G |Am   |F#m7(b5)  |D  |G |C |

でもいいです。7を取っちゃうやつ!!

ただしm7(b5)だけはそのままやって!

このレベルだとF#m7(b5)をF#dimにして、とか言ってもワケワカメですからこのコードだけはしっかり覚えて弾きましょう。ここではそういうものだと思ってください。

 

 

 

その代り音を外していくと、どんどんその演奏した音楽が、シンプル、安易、稚拙に感じられたりします。これは教育によるものですので仕方がありません。

弾けるならテンション以外のパターンAぐらい弾けるといいですね。

でも初心者はM7のコードを意味が解らないまま弾いて、良く響かなかったりするので、そういう時は不定調性論を発動しましょう。つまり、

「楽譜通り弾いてるけど、なんか音が汚い」とあなたが思ったらパターンBのコードと組み合わせて、今の自分にしっくりくるコードを全感性を使って選びましょう。これがとても大事!!

(ただしクラシックのような再現芸術の場合は、再現することがルールなので省略や勝手な解釈はダメです。)

 

パターンC

C  |Dm7  G |Am7   |F#m7(b5)  |D  |G7 |C |

っていう感じかな、この場合オーソドックスには。何で最初のGは7が付かなくて、後半は7つけたか、とか理屈はいろいろありますが、自分はこれが良いかな、と思って選んだだけです。どちらでも良いです。自分がこれまで聞いてきた音楽の記憶をフル活用して、自分で選んでください!

先輩とか先生に選んでもらってもいいけど、最後は自分で選びなさい!!

何故って何もかも自分の人生だからです。他者は関係ありません。

=====

セミプロぐらいになればコードの三度と七度を弾けば良い、ということが分かってきますが、最初は押さえるポジションのどれが三度だよ!知らねーよ、という感じですから、とにかくパターンCぐらいは何とか弾ければ最高です。

また押さえたコード音を全部常に確実に弾かなければならない、というわけではありません。押さえた中の1−2音鳴るだけでも音楽は感じられます。

この辺は動画サイトで「"曲名" 弾き語り」で検索して色々な人の演奏を見てみましょう。

 

次のようにまとめられます。

Xは様々なアルファベットが入ります。

 

X,X6,XM7,XM7(9),XM7(13),XM7(9,13),Xadd9...etc

これらはX=メジャーコードにしてもいいです。しっくりこない場合は、X6,XM7,Xadd9など実際に調べてみて弾いてみて、曲に合うかどうか自分の耳で確かめてください。

その他XM7(#11)とかXM7(9,#11)とか合わせ技があるので、これもテンションとして同様に考えてください。

 

Xm,Xm7,Xm6,XmM7,Xmadd9,Xm7(9).Xm7(11)...etc

これもXmにしていいです。サウンドがシンプルになり過ぎたらXm7とかXmM7とか試してください。

 

X7,X7(9),X7(b9),X7(13),X7(...etc)

この大文字に7の和音は全部X7でいいです。押さえ方でテンションを使った方が簡単になるコードはやってみてOKです。

 

以下はできればそのまま弾いてほしいもの。

Xsus4,X7sus4,Xm7(b5),Xdim,Xdim7,X(b5),Xalt,Xaug,X(#5)...etc

あと似たような名前のコード。

これらが出てきたら諦めましょう。

 

また②についてですが、コード譜サイトででてくる、

G   G7  |

とか

G  Gadd9 Gsus4  Gadd9 |

とかとにかく同じ名前の連続するコードや、やたらコードを詰め込んでくる場合、

CM7  Dm7  Em7  FM7  |

などは、最初のコードだけ弾いてもいいです。

それで後半が変だな、って思ったら二つ目、三つ目を試してみてください。

それでも原曲の漢字が壊れて嫌だな、と思ったら全部弾くしかありません。

ただし、四つのコードを連続で引かなければならない時は、コードフォームを押さえて全部ちゃんと弾かなければならないわけではありません。

忙しくなると思うので、四つゆっくり弾いてみて、変わっていく音だけを拾って、自分のスキルで弾ける範囲に省略してOKです。

 

ここにもセオリーがありますが、そのようなコードが出てくる曲を弾こうとするあなたはもう立派な一人前です。

自分でどのコードが合うのか、どういう引き方が良いのか考えて、自分で選択することを覚えてください。

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また、もしもですが、その楽譜が作曲者の直筆、又はそのコピー、ないし忠実な原曲の採譜で実際に演奏で「忠実に原曲をどこまでも忠実に再現する必要があるとき」は、確実に全部弾いてください。あなたの音楽性がどうこうより、作曲者はとても嬉しい気持ちであなたに感謝するでしょう。

「物理的に弾けない」とか「トレンドに合わせると変だ」とかいってはいけません。

何としても弾きましょう。弾けなくても弾きましょう。それが愛。です。



捕捉します。

AM7というコードを適切に表現するにはルートのaとメジャーである三度c#、それからM7であるg#を弾かなければAM7は表現したことになりません。

つまり、根音、三度、七度を弾けばコードは表現できます。

また、テンションは装飾音なので、髪飾りのような役割を果たす場合がほとんどです。最悪無くても曲は表現できます。

このあたりはこだわりであり好みです。

そして理屈です。

本当は楽曲にはあなたが合うと思うコードならなんでも良いのです。

先生、友達と楽しくディスカッションして自分のコードを自分で見つけてください。そう、皆と意見をいいあって探す学習段階がとても大切です。