音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

"自分がなぜそれが好きか"を理解する~不定調性論の応用

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これも不定調性論の奥義ですよね。

好き勝手にやっていい、という解釈をされてしまう時もあるので時々同じようなことを注記しています。

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たとえば、私は小学生の頃ルパン三世というアニメに出逢いました。 音楽が耳に入った途端、多分人生が変わったのでしょう。スイッチが入った、というか。

一番好きなバージョンは、THEME FROM LUPIN III '78 (2002 Version)です。マルニバージョン、という奴です。これが時々リニューアルされるととても熱くなります。

<公式チャンネル>

ルパン三世のテーマ'78(30周年コンサートDVDより)/大野雄二【公式】

(これもヒットアレンジを混ぜ入れた刷新マルニ)

あれがあったから大きくなって、Xm6と#9thをすんなりと理解できた、と言っても過言ではないでしょう。#9を聴くと、次元の顔、浮かびませんでした?笑。

これを音から刺激されたクオリアの反応、と捉えるのが不定調性論であり、この反射的な感覚を音楽に活かそう!と提言しているわけです。

オレにとって#9thは次元大介なんだー!とか、m6は峰不二子のバスローブ姿なんだー!!とか。

そう認めてしまえば、音楽制作はスムーズです。

常に教科書にあるように考える必要はありません。

教科書は検閲もあるし、それを書いた人のイメージもあります。

実はあなた個人とは何の関係もないんです。

  

問題はこういう自分の好みの根源に気が付いたのが30代をかなり過ぎてから、という点でした。それまでは「なんでこのルパン三世の良さがわからないのか」などと自分の好みを絶対視していました。

先に述べたように、人はそう思わない、ということを全く理解していなかった、というだけです。

 

 

では次にまとめた文を考えてみてください。

・あなたが子供のころ、または強烈に頭に残っている音楽は何ですか?(好き、嫌いに関わらず)

 

・あなたがその後好きになった音楽、嫌いになった音楽は、最初に印象に残った音楽のエッセンスがどこかに含まれていませんか?

 

・あなたが今"良い"と感じる音楽は、あなたの最初の好み、または後に派生した音楽の各エッセンスを持っているからではないですか?

 

 

いかがでしょう。

もしそれがわかったら、最初に勇気を出して一回好みを返上する必要があります。そうしないと自分をコントロールできないからです。

 

万人がルパン三世の音楽が好きではありません。

 

熱くなってしまうのは「パブロフの犬」状態です。

一般人ならそれでもいいですが、音楽を仕事にしているなら、柔軟でなければなりません。人には人の好みがあるんです。それは理解できなくては商業音楽業界では働けません。実際私は最初働けませんでした。

 

全部たわいない昔の音楽習慣によって刷り込まれた幻想である、としてみましょう。

だから絶対にこの曲のここにはエレキギターのカッコいいいロが入らないといけないだろ!!とかって思ったら自分に言いましょう。それは思い込みだ。と。

そして改めてクライアントが求めているものを彼らの視点から考えてみましょう。必要なら直す前に聞いて確認しましょう。

 

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www.gizmodo.jp

彼等はsportfyでの数字データを利用して、どんなテンポのどんなテイストの曲が一番よく聞かれているかを調べた上でリリースした、と言っています。

たとえ偶然であったとしても、これが本当のヒットの作り方のベクトルです。そして多くの人がこれに取り組んでいるのですが、それでもヒットはとてつもなく小さな確率、と言われています。

 

だから自分のやりたいことをやる、という不定調性論の構図は気をつけないと、ヒットが作れる人間であるはずなのに、ヒットから遠ざかる可能性も持っています。

せめて理解して覚悟して遠ざかってください。自分のスキがハマる層が狭い場合ですね。

 

だから職業にすると同時に「好みをリセット」しないと、「自分の追求したい音楽こそ最高」となってしまいます。

こうなると盲目になってしまうので、自分がこれまで経験してきた音楽体験をただ復唱するだけの人生になってしまいます。賭けです。うまう行くことを祈りばかりです。

 

シミュレーションしてみましょう。

 

・自分が強く影響された音楽、この音楽こそ最高と思っている音楽を特定する。

 

・最近のヒット曲50曲を調べる。

top40-charts.com

www.oricon.co.jp

 

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プロになるなら、あなた自身の「好き!」を冷静に見つめてください。

「あなたが好きになるには要因がある」

と考えてください。

「この、自分が"いい"って思っちゃう感じ、どっから来るんだろう?」

と考えてみましょう。

そしてヒットアーティストのヒット曲についても考えてください。

「みんなが好きになるには要因がある」

「この、みんなが"いい"って思っちゃう感じ、どっから来るんだろう」

こうやってアーティスト研究が始まります。インタビューや自伝を読んで、彼らが昔衝撃を受けた音楽を調べます。そしてそれを借りてきて聴いてみて、その後どんな人生を送ったがゆえに、現在のスタイルになったのかを調べてみてください。

他人を見るとやり方が見えてきます。自分のことは分かりづらいものです。

 

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この学習時に「あなた自身の解釈」が生きてきます。

 人は異なる存在ですから、全く同じにはなりません。

そしてそうしたことを全部理解した上で、自分の好きなことをやってください。

 

大野ミュージックのコード進行、メロディのガッツリさ、テンションの使い方、フルートのイメージ、枯葉進行への思い入れ。全部知らずしらずに影響を受けています。

だからパーカーとか最初に聴いたとき、「なんだこの薄いのは?」なんて思ってしまったものです。もうこの時点でジャズはできないですよね。

大野ジャズを聴いていると、これがジャズだろ!!!とか本気で思っていましたから。

 

でも世間のマジョリティはパーカーなんですよね。歴史を見ても。後で良くそれが分かりました。

その感じを大野さんが巧みに自分の音楽に仕上げ、それを少年期に聴いてこちらの遺伝子にまでしみこませてただただ反逆を感じながらジャズをやらなかった、という構図が見えてきます。

あまりに強烈な音楽だったので、その後20年ぐらい、「ルパン三世以上に強烈な音楽は出てこない」なんて思っていました。単純に多感な時期自分が刷り込まれただけなのに。だから皆さんのお子さんが音楽に興味を持っているなら、一旦いろいろな音楽を聞かせてあげてください。ポール・マッカートニーもジョン・レノンもクラシックからロカビリーまで何でも聞ける環境にありました。これは幸運だと思います。

 

この自分の好みに気が付かないから、ポップス作っても「カッコいい系」とか言われるとルパンが出てきたりします。それはあなた自身のカッコいい、です。それを分かってそうれをやるならいいですが、分かっていないと外します。

 

だから少年期に良い先生に出会い、自分が何者かを教えてくれ、自分の才能を伸ばしてくれる先生に出逢うことはとても大切であると思います。

 

なんで周囲は分からないんだろう、とか感じたら、自分の隠れたこだわりに目を向けましょう。というお話でした。 

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