音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

制作メモ;88音音楽を作ってみた。

レッスンの中でトピックに上がった、ピアノの音全部一回だけ使った、ピアノ版いろは歌を作ろう、というお話。12音技法ならぬ88音技法、ですね。

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使うのはこれ。Grand Rhapsody Piano。

それぞれ88音一回ずつ使って曲を作ります。不定調性的な流れです。調性があってもなくてもOKです。自分の中での脈絡がしっかりできていなければなりません。

できた曲がこれ。

www.youtube.com

どなたか、より安定調性的な88音の曲を書いてみませんか?

 

最初に88音をセッティング。

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音が出る部分を並べてみる。

きっかり88音。

あとは感性で作るのみ。。C3から作ってみる。

 

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こんな風に作り始める。これがなくなったら終わり。

ゴールが見える作曲なんて始めてだ。

 

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途中どの音使ってるかわからなくなったら、Dpの新機能midi muteを駆使していきます笑。

 

曲の最後に"検算"。

音の末尾(gate time)を引っ張って伸ばせば。

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最終的に全ての音が鳴らされているのがわかりますね。

 

最後はおまけ。今回のコンセプトを最もシンプルに表現した作品。??

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普段、かっこいいイントロがあって、耳に残るサビがあって!を求めて音楽業界で仕事してますが、それだけが法なのか、教師としてはバランスを保って未来がたくさんある若人を生粋のままに育てたい、と思っています。

 

88鍵 一回ずつ などと検索すると「奇跡」と題されたコンサートへの誘いがありました。

ピアノの鍵盤88鍵を88人で1つずつ同時押しする「奇跡」が目撃できるかもしれないライブ開催 

www.soundlivetokyo.com

面白いですね。行動そのものが不定調性的な"ずれ""outside"で覆い尽くされています。

欲望は進化するとどんどん変態になりますからね。

次のような理解が必要です。

好きなアイドルの曲への喜び

→安全地帯やべー。

好きなアーティストの曲への所有欲

→玉置浩二やべー。

ジャズ、クラシックなど人智を極めた芸術への理解の悦び

→モーツァルトやべー。

コンテンポラリーな音楽への探求と欲望

→チック・コリアやべー。

音現象そのものを開発することへの悦楽

→クセナキスやべー。

現象そのものを音楽的に拡大解釈する背徳的欲望

→雅楽やべー。

探求そのもの自体が表現である、というほとんどの人が近づけない快楽を知る悦び

→ジョン・ケージやべー。

想いそのものを真剣に探求するだけで、それが音楽家にとって最も最初の音楽である、という気づ

→宇宙と意識と生命やべー。

.....みたいな性癖の変化です。違法ではないですが、限りなく背徳的な探求が芸術への探求であると思います。いろんな楽器を習得し、プログラムを習得し、全てのプラグインをマスターした後で、一番快楽度が強いのが「叫ぶ」という行為だった、っていうところに戻るよって話です。生命は生まれて成長し、また土に帰るのです。これが分かっていれば今やっていること全て、無情でございます。

だからこそ一瞬の輝きを求める「矛盾」こそが生、なので、矛盾してる奴、自分を礼賛しましょう。生そのものを感じている、ってことですから。悩まず苦しまず、ただ自分で自分を充実させましょう。

 

不定調性論は、それらの段階的探求を時間をかけて行ったとしても欲求別に区別を設けるのではなく、全て有であり無である、という矛盾を知って、真理の探究ではなく、ただ自分のやりたいことを探求し尽くして結果を待とう、と訴えています。

 

なんで現代音楽、ってするとこう難しくなるのか、、

いや、きっとこの渇望は原始的すぎて言葉のない時代に生まれた概念だから、歴史の浅い「言語」で説明しようとすると手間がかかるのだ。