音楽教室運営奮闘記

音楽と教育と経営の雑記ブログ~不定調性論からの展開

111.BOMBER / 山下達郎★★★

111.BOMBER / 山下達郎

   

<参考>

Tatsuro Yamashita - Bomber - YouTube

 

Aメロ
Dm |Gm Am |Dm |Gm Am |~くりかえし。

日本人でもこういう音楽が書けるんだ!どれほど勇気づけられたことでしょう。

変にブラックミュージックに依らなくても、日本人が良いと思うファンクがある。

実際にそれを作れてしまうこの時代のミュージシャンの凄さ、というのはもう私ども一般人にはまるで価値が測りかねます。

 

三和音をどのようにニューミュージックファンクにしたのでしょう。

これ、まず、四和音にします。

Dm7 |Gm7 Am7 |Dm7 |Gm7 Am7 |
(※Am7というよりDm7omit3/Aという感じかもしれません。)
これだけで十分,カッコ良いですね。


つまり「演歌のようなサウンドではない演歌」にするために四和音を用いるわけです。天才の人は知りませんが、私は和音の響きに頼ります。

自動的に、「ああ、いいな」って思ってしまう。

響きも知らずに。

まるで中身も知らずに注射を打って、ああ気持ちいいな、って思っているのと一緒です。四和音中毒です。

まずジャズやポップスを勉強する人は、この「四和音中毒」を早期に脱しましょう。つまり自分の中にある響きにしないといけません。

 

四和音はカッコいいのではなく、どうなのか。

ただカッコいいのか。自分にとって四和音てなんだ??

を捉えるのです。もしそれでファンクでなかったら、ファンクというジャンルはできません。聴くだけにしましょう笑。

これはとっても大事です。

 

:Am7   |Dm7    |Am7   |Dm7    :|

をどのように感じるか、「自分を極めていく」わけです。ファンクのリズムで弾くのは楽しいですが、それはファンクに頼っているだけで、あなたは関係ありません。たのしーーーー!!と思って20年ぐらいすぐすぎてしまいます笑。

あなたが先生なら、彼がどのようにこの進行を感じているか見極めてあげないといけません。ジャズならジャズ、ロックフュージョンならロックフュージョン、「その人の感じからにじみ出る感じ」で得意なジャンルを一緒に考えてあげれば、一時期ファンクに行ったり、フュージョンに流れたり、ただカッコ良さだけを吸収して彷徨う時期をスムーズに移行できます。

 これは四和音教育における一つの難しい要素であると思います。

遊ばな過ぎても深みが出ませんし、遊びすぎると気が付かぬうちに人生が終わっていたりする。

音楽のすばらしさを感じる感性だからこそ、大事に育成したいですね。


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つぎに、onコードを挟みます。
Dm7 |Gm7 Gm7/C Am7 |Dm7 |Gm7 Gm7/C Am7 |
これだけ弾くと変な感じだと思います。
このベース音の流れは、あのスラップのラインです。

 

・ベースラインからできる曲もあります。

・コード進行とドラムがあって、そこにベースラインが乗って、その後メロディができる事もあります。

・ドラムがあって、ベースラインがあって、メロディの断片があって、コードを改変しながらできる場合もあります。

 

だから最初から、Gm7 Gm7/C Am7 という流れがあるのではなく、コード表記は結果論なので、あくまで"あらすじ"です。

 

 

デモを作る際、和音進行はあくまでベーシックなもの=母旋律、となり、そこからアレンジを加えていく時、自分が予想した範囲を超えて楽曲が変化していくので、自分が原曲を作る際の青写真は、大体リズムと雰囲気ができていれば、あとは『アレンジで曲を締める』ということです。

 

この曲で用いられている、Gm7/Cは、分数コードIIm7/Vです。
まさにニューミュージックを象徴するコードです。

このコードを使い過ぎると、ひたすら70年代、80年代になってしまいます。

 

これを応用するのは、その他のノンダイアトニックコードでこのIIm7/Vを使うことです。

今回の例として一つ上げておきましょう。
キーはCメジャーです。

:CM7 |Abm7/Eb |CM7 |Abm7/Eb |
Dm7 |Em7 |FM7 |Bm7/E :|

rechord.cc

(ここで音が聴けます。)

 

みたいな感じで、コードフォームだけを活用して、他のルートに乗せます。

IIm7/V感が、それっぽい雰囲気を残しながら、「曖昧な感じのするサブドミナントコード」として機能してくれます。